淋しき王は天を堕とす ―千年の、或ル師弟― (角川ビーンズ文庫)
- KADOKAWA (2017年12月1日発売)
本棚登録 : 47人
感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041062852
作品紹介・あらすじ
人間と天人--敵対する種族ゆえ、お互いを想いながらも、天人の“師匠”を殺した人間の王・ルタ。そして千年後、“師匠”が人間の少女に転生し、運命は再び動き出す--。敵でも、転生しても、諦められない恋の物語
感想・レビュー・書評
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実に守野伊音さんらしいちょっと壊れたキャラクターたちの純粋な気持ちのお話だった。ちょっとヒーローが弱いかな。
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あらすじを読むと重い話。文章は軽快で読みやすく、本当に重い話なのかと錯覚するが、千数年を駆ける内容で重かった。人が神に、王にと、もてはやされ、人の幸せを享受できないままに崇め奉られる。その結果、神も王も孤独な長い時を生き続ける。神は眠ることも可能だが、王は人の短い生を見続け、過去の己がおかしてしまった悪行を千数年もの間悔やみ続ける。それが相手の命を削る呪いにもなるとは知らずに。とまぁ、堅い文章で書いたけど読みやすいし、せつないし、泣いてしまいました。どれくらいの生が残されるのかは不明だけど二人に幸あれ!
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壮大なるラブローマンス。
種族の差も年齢差も身分差も、すべて蹴落とす二人でーす。
バックボーンに凄まじい過去が横たわってるのにも関わらず、弟子がかわいいーですべてぶん投げるヒロインのアセビの明るさが救いのストーリー。
出だしの第二章迄で一区切りしてるので、此処まで読んでお好きか試して見るのもお勧めですよ。
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