- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041071007
作品紹介・あらすじ
北海道は小樽。母が父を殺した過去を持つ少年、ルカは、頼りの叔母も喪い、高校にも馴染めずにいる。叔母が好きだったパンを買いに、ロシアンベーカリーを訪れたことから、不思議な世界に足を踏み入れ……。
感想・レビュー・書評
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よかったよ。
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環境的に仕方ないとはいえ、ルカの暗い思考回路と、わざととしか思えない最悪を選ぶ行動にイラッとさせられる。正太郎より悪い。
とはいえ、うまく収まって良かった。ワンコ可愛い。
前半ホラー、後半ファンタジー、最後サスペンス。
そういえば、作中で「旭川で大きな事件があって〜」という箇所があったが、これはもしや櫻子さん関係・・・? -
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サクッと読みやすかった。
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書き下ろし
シリーズ第1作。3作目が出たので読み直し。
青少年向けホラーミステリーと書かれているが、ファンタジーかな。
高校生の主人公ルカは、5歳の時母親が父親を刺し殺して親戚の家で育てられていたが、母親の事件が本にされて学校にいられなくなり、数か月前小樽に住む父の妹に引き取られたものの叔母は事故死し一人暮らしになった。
いじめで入らされた廃屋で、あやかしの老婆から死んだ娘の婿になるよう迫られて逃げ出すが、そこはかつて事件が起きるまで住んでいた家の近所だった。
あちら側の世界の境界に踏み込んでしまったルカの身に危機が及び、パン屋の人たちに救われて同居させられるが、そのパン屋の人々は天狗、狗神、吸血鬼などで、あやかしが見えるようになったルカは不安の中で暮らす。
同じ高校の女生徒が死体で発見され、ルカは死の謎を説くことになる。
最初から登場人物の説明で正体を明かさない方が面白いんじゃないかな。母親と姉のことが描かれないので続編があるだろうと推測がつく。 -
「フリカエリの禁忌」
闇の中振り返ったら最後。
幼い頃の記憶が抜け落ちてしまっていたからこそ、彼は再び自らの足であの様な場所に出向いてしまったのかもしれないな。
飼い主にとっては事情があれど自分のせいで亡くなったペットに対し罪悪感などを抱くかもしれないが、短期間であろうと幸せだったと感じ生涯を閉じたのであれば罪悪感を抱くのは間違いなのかもしれないな。
「マ ガサス」
彼女が亡くなった訳は。
たった一度と言う言葉が本当なのか分からないが、そうだったとしても子供が出来たと言うことは何もせず欲望のままに己が動いたからだろう。
彼は心配しているように見えたが、自分の誤ちがバレるのが怖くて何度も何度も夜になるとあの場を訪れていたのかもしれないな。 -
今回の事件の展開は早々に分かっちゃうけど、榊さんのワンコ属性炸裂っぷりが可愛いので続編も楽しみ。
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2019/2/17(日曜日)