ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法
- KADOKAWA (2018年10月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041071861
感想・レビュー・書評
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読了。2020/2/10(月)夜。楽天KoboのiPhone版の電子書籍にて。
買ったのはだいぶ前のような気がするが、ふと、読みたい気分のジャンルに合っていて。
いざ読んでみると、比較的読みやすいせいか、読了までにそんなに時間はかからず。
私自身の個人の経験や知識や性格は、急に増えたり大きく変わったりしないから、今は今で、今の自分自身を受け止めつつ、その状態でこういった書籍も読んでいくわけだけど、
そうなってくると、この書籍の記載の中に、どうしても、共感できる部分と、そうかなあと疑問に思う部分が、不連続に生じる。
それが、単に私の理解度や経験値が低いから起きていることなのか、この書籍自体が多様性をあえて打ち出して、細かい整合は具体化した時にとればいいというスタンスなのか、何が原因で生じているかは分からない。
共感できる部分はかなりたくさんあって、日頃から感じていることや、この先のテクノロジーを考えるヒントになり、そういう点は大変役に立つ。
一方で、なんか納得できない部分というか、将来のある時期(マイルストーン)のゴールイメージを「こういう視点で、みんなで見つけよう」的なことは感じられてもちろんそれは悪くないのだが、
そもそも、その目指すべき自体も、何か一例としてでも、提示して欲しいというか、「こういう社会にしよう」とか、その評価軸や評価基準(数値とか)など、社会全体として(変革していく単位は日本でも世界でもいいですが)経済的な計算としても、過渡期も含めて、食うに困らず、幸せ度数が上がるような、そういう何かがもう少し見えると、もう少しやる気が出るような。
というのが、今GAFAが雨後筍のように誰もがそういった企業で働いているわけでもないし、幸せ度数に貢献するくらいのある程度の給料というか稼ぎ、手取りのようなものを得るための手段は結局今もなおそう簡単ではないし。(そうでなければロスジェネなんて単語は死後になっているはず。)
もちろん、今後、いろんな形が変わっていくのは、別に今だからではなく、過去のどんな時代も起きていたことで、そこに否応無しに対応していくことになるだろうし、そんなこと考えてる間に寿命が来て死んでるかも知れないし、
変化がチャンスとして捕まえられそうならそこにも幸せはあるかも知れないけど、
数字として大丈夫なんだろうか、というのはどうしても気になる。
そういうことも含めて、いろいろ考えることが、大事なんでしょうね。
そして、少しでも動く。発信もそうだろうし、実際の行動やサービス提供、仕組みや枠組み作り。
自分のできることを、一つずつ、少しずつでもやっていきたいと思います。
ブクログ476番乗り。 -
2020.05
・ポリテックスで、縦割りを壊し、置き去りにされている問題を解決し、政治体制を変えていく。(技術的にはできるけど、でも、、、と言ってやらなかったことをなくす)
・2020年以降に重要なパラダイムシフトを起こしていく必要がある。
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図書館で借りた。
一番に疑問なのは言葉が統一されていない理由
エスペラントでできなかったし、翻訳でも埋めきれない気がする。何かテクノロジーは大事なことではあるがなぜそこができないか、それも見たほうがいいと思うけどね。少し浅はか -
落合陽一氏と猪瀬直樹氏との対談、人口・産業、日本の風景(文化)、統治(政治)、人材(教育)について落合氏が発案した内容について猪瀬氏がお得意の近代史や自身の政治経験から歴史やデータで裏付けて補足を行い、とても説得力のある提言になっています。うーん、東京都は惜しい人を失ったような。。。
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「それぞれの世代ごとに経済成長についてさまざまな見方があること」とありますが、若い世代の方々にとっての経済成長とは、いったい何を目指しているのか。10年、20年先の日本を構想していかねばならないと感じさせる一冊でした。
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猪瀬直樹氏の言葉が具体的に生きたな歴史の言葉を伝えてくるのに対して、落合陽一氏の言葉は明るい未来を描き、それに賛同する者を鼓舞する抽象度の高い言葉を放つ。
日本の将来の構想者のような活躍ぶりの落合陽一氏は、
メディアの取り扱いもかたもあり話題の人物だ。
そして、政界の若きリーダーと目される小泉進次郎とも懇意で、この本でも『ポリテック』という言葉を基に、将来の政治とテクノロジーの融合を図ろうということを訴えている。
だが、その露出度とその言葉が展開する世界の厚みがまだ蓄積されていないのか、こちらが読み取れていないのか判らないが、ちょっと上滑り感を感じた。
一方、猪瀬直樹氏に対してはあらためて感服した。『昭和16年夏の敗戦』は手元にあるが是非もう一度読み直してみたいと思わされたし、氏の眼差しで日本という国の近代の存立の過程を見直してみたいと思わされた。
都知事を辞職し、奥さんを看取る迄の期間は、この歳になっても試練を齎されたなぁと思ってみていたが、氏の言葉はそれを乗り越えた力強い佇まいを想像させてくれる。
参謀でも、ジャーナリストで活躍の場を広げていけば違った到達点に来ていたのに通ったりするけど、この試練もまた猪瀬氏の新たな生き様を築き、見せるのに良いチャンスになったのかもしれない。
世の中が、世代交代に恣意性を強めているなかで、この世代の人たちがこれから日本をリードしていく人たちにどう関わっていくのかが最近気になってきている。
己が生き延びることを選択せずに、己を生ききることに徹して欲しいと思わせる人の一人だ。 -
入り口は見えた。
日々学ばなければ。 -
猪瀬直樹さんの本を初めて読む事になったけどとても興味深い。新たな発見のきっかけになった