- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041081532
作品紹介・あらすじ
「企業再生こそ日本の再生だ」
鞄には、再建途上で亡くなった社長の遺書と、病で亡くした娘の作文。
“命の鞄”を支えに、誰もが見放した会社を100以上復活させ、人生を、命を救い続ける男。
彼が修羅場で見たものとは?
30年以上にわたり、“絶望の中の希望”を伝え続けてきた弁護士の物語。
会社と家族を生き返らせる男、村松謙一。
倒産の危機に見舞われた会社を、法律を駆使した経営改革を行い、蘇らせる企業再建弁護士だ。
30年以上の活動のなかで、ゼネコンや宅配会社、個人商店まで100以上の会社を蘇えらせてきた。
その圧倒的多数が、助かる見込みはどこにもないとすべての人に見放され、息も絶え絶えに飛び込んできたケースである。
ダメな会社はどんどん潰した方がいい、という見方は未だに根強く存在する。
だが、「それは100%間違いだ。企業再生は日本の再生だ」と村松は言う。
依頼者に生きる勇気を与え、会社の復興と共に多くの人々が幸せになる道筋をつくり続けた男が、修羅場で見たすべてをまとめた。
※本書は2012年3月に弊社より刊行された単行本『いのちの再建弁護士』を文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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会社の運命は従業員、その家族や取引先等様々な人の人生を左右する。倒産はいのちの問題だからこそ、会社は倒産ではなく再生させるべきである、というのが筆者の矜恃だ。地域の雇用を創出し、生活インフラとなっている会社が潰れることを回避するために奔走。再生した会社が震災後物資の支給を行う社会貢献ができるまでになったというのは、会社の存在意義を銀行に訴え続けた筆者の熱意や仕事ぶりが多くの人を動かす力を持っていたからこそ。会社再建の意義は、こうした支援のリレーがつながることであるという。何でもない日常を大事に思える一冊。
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多くの試練を乗り越えてきた人たちは、思いが達観していて非常に重みを感じる。企業再生を通じて人をいかに生かすかを実現している著者は仏様のようである。
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先生の生き方が、とてもかっこいいなと思った。
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企業再生に必要なのは「いのち」を守る、生きてこそ、と思う気持ちだということを心から理解した。
数々の悲しみを乗り越えた先生だからこその、重みのある温かな言葉で紡がれた本。
中小企業に勤める方は読んでおくと良いと思います。 -
原作は小説の映像化、DVDが無いのでこちらで登録。
一人の実在する弁護士をモデルにしたドラマ。弁護士ドラマが多い中、再建弁護士という分野を初めて知りました。主演:反町隆史、熱く温かい弁護士の人柄が良かった。弁護士を目指す事務員:堀井くんの一生懸命な演技や、視聴者目線のナレーションがとても見やすいドラマにしてくれてました。 -
『リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~』
テレビ東京/毎週月曜放送
2019年7月22日から -
村松弁護士の生き方に心を打たれ、この本を読んでから多少他人を慮るようになったと思います。
読みながら辛くなる部分もあり、テーマが重たいですが読んで良かった本です。
いのちをかけて仕事をすること。
信頼できる人に自分の時間をつかうこと。
人を大切にすること。
が凝縮されています。