倒れるときは前のめり ふたたび

著者 :
  • KADOKAWA
3.25
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本棚登録 : 746
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041086353

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代、有川浩の小説がすごく好きで、既刊は全て読み漁った記憶。前作のエッセイもおそらく読んで、続き出たんだと思って手に取った。若い時には気づかなかったけど、この作家さんって相当クセが強い。エッセイを読むと、基本的に怒っていて、憤っていて、その強いエネルギーで文章を書いているように感じた。決して悪いことではないが、日曜日の昼間に怒っている人と対峙することはわたしには苦しい。

  • 何だかなぁ。浩さんの小説は大好きなのに。これは合わないなぁ。前のめりに倒れることが、僕は怖いからかなぁ。

  • 最後の短編はすごく良かった

  • p.27
    無作為に厖大な種を蒔かれた畑から自由な収穫を楽しむという段階があってこそ、人は「自分の好みで自分のためだけの畑を持ちたい」という夢を抱くことができるのです。

    本の中で紹介されている作品で気になったのは…
    詩羽のいる街
    武士道シックスティーン
    復興の書店
    …ですかね。よんでみたくなりました。

  • 4つの章とインタビュー、特別小説が載ってます。

    友達の子供とのやり取りから始まり。
    なぜ、プチ改名なのかの判明。
    出会い、本のこと、ネットの言葉の力、神戸のツリー、
    インタビューと続きます。
    特別小説も掲載。

    本の事を知ってほしいってトコロで、知ってる本や、作者名前がガンガン出てくるw

  • エッセイ集。ひろに変わった理由がわかった。佐藤さとるさんのコロボックルを受け継いでいるんだ!読んでみよう。新井素子さん、わたしも書き出しにガツンときたの思い出した。図書館は出会い、その通り。神戸の世界一のクリスマスツリーの話は知らなかった。純丘教授の話は重く部外者は軽々しく口を出してはいけないことだと思うのだが、ルミナリエでさえ違和感があったのに、このツリーの話はやはりいただけない話だと思う。鎮魂の名のもとに二度と争いが起こらないことをわたしも切に願う。サマーフェスタは地方出身者ならでは。せつなかった。

  • 有川さんの考え方の一部が見えてきて「そうそう、わかるわ〜」と納得する部分や、作品とは違う一面を新鮮に感じられるエピソードもあり、楽しめた。

    「好き」は言っても「嫌い」はできるだけ避けたい。
    ここに激しく同感。軽い気持ちで「私これ嫌い!」と言う人がいるけど、その目の前にそれを大好きな人がいたらどう感じる? 私は自分の好きなものを否定された経験が多いので、自分は気をつけたいな〜と。

    それから。読書感想文や著者への手紙を課題として強要することには私も抵抗あり。本を読んで抑えきれない感情をどーしても伝えたいっ!という場合の感想文や手紙の方がリアリティあるし、伝わるんじゃないかと。
    さらに。「世の中は決して平等ではないことを早めに教えた方が良い」という考えにも同感。その中でどうやって生き抜いていくか、のスキルを子供時代から磨いていけたらいいのかな〜。いや、でも「諦めなければ夢は叶う」とか「努力は裏切らない」と教える大人も多いから…こっちが少数派なのかな。

  • 前作の「倒れるときは前のめり」につづく
    第2段のエッセイ集。有川さんのペンネームが
    変わったいきさつや、書籍が作られるに
    あたっての有川さんの考え方なんかも
    かかれていて、ただ楽しく読んでいた物も
    こういう考えや思いがあって作られていたのか
    と思いながら読みました。個人的には
    エッセイ集ってもっとサクッと読める物だと
    思っていたのですが、このエッセイ集は
    書籍文化のことやネット社会のことなど
    結構考えさせらることもあり、少し色んな
    ことを考えるきっかけになりました。
    途中出てくる、「好き」は言っても
    「嫌い」は言わないでは当たり前のこと
    だけど胸に刺さる内容だったし、
    「本は心を耕す」って言葉はすごく好きです。

    今回のエッセイに収録されている
    短編小説の「彼女の本棚」は前作の
    エッセイ集に収録されている「彼の本棚」
    と対になっているお話で前作を読んでから
    「彼女の本棚」を読むとお互いの心の心情が
    わかってとてもよかったです。
    もう一つの「サマーフェスタ」は
    ピュアな初恋からUターン就職の難しさ、
    大人になり切れなかった男の子の
    やりきれない別れ・・ほろ苦い短編集でした。
    なんかちょっと学生時代を思いだした・・・

  • yk

    名前を変えた理由がほっこり。

  • 【収録小説】「彼女の本棚」「サマーフェスタ」

     誠実に闘っている人だなという印象を受ける。
    「彼女の本棚」は、『倒れるときは前のめり』収録の「彼の本棚」と対の話。「サマーフェスタ」は、『県庁おもてなし課』のサイドストーリー。甘い話と苦い話。

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著者プロフィール

高知県出身。第10回電撃小説大賞『塩の街 wish on my precious』で2004年デビュー。2作目『空の中』が絶賛を浴び、『図書館戦争』シリーズで大ブレイク。『植物図鑑』『キケン』『県庁おもてなし課』『旅猫リポート』『三匹のおっさん』『阪急電車』『空飛ぶ広報室』『明日の子供たち』『イマジン?』など。2019年「有川浩」から「有川ひろ」に改名。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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