うさ耳オメガは旦那様に尽くしたい (角川ルビー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088111

作品紹介・あらすじ

隠れオメガの獣人の卯壬は、路頭に迷っていたところをセレブ相手の鳥獣商の蘭に拾われ、住み込みで働くことに。あるとき卯壬は発情抑制剤を切らしてヒートになるが、蘭は「やはりΩだったか」と優しく抱いてくれて?

感想・レビュー・書評

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  • 兎獣人でオメガと2重苦の差別の中、諦め抗うことなく健気に生きてきた卯壬は、人間でありながら、養父からの仕打ちや環境を淡々と受け入れてきた蘭と出会う。
    卯壬の底辺を知る健気さ明るさに救われ、飄々とした蘭の抱える悲しみにうるっとします。

    裏社会でしか生きられない蘭や武先生たちの葛藤もありつつ、辛く悲しみい過去が卯壬の性質で柔らかくなっていて、辛すぎない印象。理不尽な世界を変えるとか大きな話ではなく、二人が明るい方へ足を向けたお話でした。

  • 大変なときに助けてくれて、安心できる場所を与えてくれた相手。それがいい人な訳ではなく、その場所にいつまでいられるか分からない。そう思っていても蘭のことを好きになってしまった卯壬が切なくも可愛い。蘭の本当の目的を知ってからも、自分で心に決めたことは突き通す強さもあるし。卯壬のことを蘭が守っているように見えたけれど、まっすぐな卯壬に救われることも多いのだろうな。とも思った。好きなものを嬉しそうにお腹いっぱい食べる卯壬は、ずっと見ていたくなる。

  • 可愛いキャラと展開はとても好きですが、ダークに書ききれていない感じがちょっと残念だった。ページの縛りなのか、そもそもそういうとこまで描く予定はなかったのか。。。

  • 小中さん流ケモミミオメガバース。
    良かったです。好きになった相手にいずれ売られることを知りつつも、傍にいることをやめられない白兎の卯壬が可愛い。
    卯壬に絆される蘭も良かったけど、圧倒的に卯壬の魅力に軍配。最後の死ぬかもしれないシーンは、王道だけどちょっと感動してしまった。
    オメガバース要素はオマケだけど面白かった。やはり小中さんにはハズレがない。

  • 面白かった‼️横浜中華街が荒廃して禁龍門、という魔窟になっている世界(九龍門的な)。そこに住むどう見ても堅気じゃなさそうな店の店主に拾われた白兎の獣人でオメガの卯壬。店主の蘭さんの、段々卯壬に愛着を持っていく様は可愛らしいし、近所の中華料理店を営む武おじいさんの底知れぬ感じ、そして世界の底辺で生きてきた卯壬が実は結構賢く強かで、蘭さんの元で本来の自分が芽吹きのびのび過ごせていく様子は、読んでて楽しい❗
    蘭さんを付け狙う武剣さんの生い立ち、哀しみ、憎悪も、最後に救いがあって痒いところに手が届く(例えがおかしい)親切設計です(ToT)それなりに報復を受けてるのも含め。
    蘭さんと卯壬のそれから、もほっこりして、良かった……。お幸せにーーー!薄い本なのにすっごい充実の楽しさでした。

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著者プロフィール

小中大豆(こなかだいず)・作家・白泉社「指先がすれ違う」にてデビュー・現在、BL各レーベルで執筆中

「2022年 『王さまのがっこう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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