作ってあげたい小江戸ごはん たぬき食堂、はじめました! (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041088272

作品紹介・あらすじ

川越の外れにある昔ながらの定食屋「たぬき食堂」。ちょっと頼りない青年店主の大地と、古風な喋り方の看板娘・たまきが切り盛りするこの店は、お客さん一人ひとりに合わせた特別料理“小江戸ごはん”を出すという。〈食べれば悩みが解決する〉、そんな評判を聞きつけて、地元のイケメン僧侶兄弟やバツイチパパなど、家族のモヤモヤを抱える人が今日も食堂にやって来て……。ふふっと笑えて心も体も軽くなる、ほっこり定食屋さん物語。

感想・レビュー・書評

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  • 20代の青年が実家の食堂と商店街に向き合うお話。
    エピソード1つ1つが短く、物足りない感じ。
    もう1人の主役(たぬき=たまき)はいつまでも正体がバレずハラハラする展開もないので、読書の安心感はある。
    1~3巻まとめ読み。3巻のオチは納得がいかず、モヤモヤ。

  • Kindleで読んだ。
    川越の外れにある昔ながらの定食屋「たぬき食堂」。ちょっと頼りない青年店主の大地と、古風な喋り方の看板娘・たまきが切り盛りするこの店は、お客さん一人ひとりに合わせた特別料理“小江戸ごはん”を出すという。ふふっと笑えて心も体も軽くなる、ほっこり定食屋さん物語。
    初読みの作家さん。

    古風な喋り方の「たまき」の正体は、500歳は超えているたぬき!
    昔ながらの料理に詳しい食いしん坊だぬき。笑
    大地がその正体に気づくのはいつになるやら。

    物語の舞台の川越に行きたくなる。
    “川越の人気料理のひとつ、サツマイモご飯を使った鰻重”は知らなかったなぁ

  • あ〜また行ってみたい本の中のお店が増えてしまった!w
    小江戸ごはんもそうだけど、おいしい精進料理、お豆腐大豆系ご飯も豆ご飯も食べたいむかごご飯とか食べてみたい

  • ご飯系ファンタジー小説ですかね笑

    たぬ…たまきちゃん可愛いですねぇ。

    登場人物みんな可愛いですし、お客さんも良い人たちですし、これシリーズですかね?まだまだ見ていたいなぁと思う感じだったので、続きがあればぜひ読みたいです。

  • 父親が倒れて、食堂を継ぐ事になった大地。知らない料理がたくさん出てきました。泡雪羹と千利休も愛したとされる麩の焼きは、自分で作りたくなりました。たまきさんが可愛らしいです。

  • 川越で「たぬき食堂」をやっていた父が倒れたことから、洋食屋で働いていた息子・大地が戻ってくる。
    ほっこりグルメ小説。

    時代小説かと思ったら現代、川越(=小江戸)の定食屋が舞台の予定調和なストーリー。
    検索してみると、黒漆喰の蔵造りの町並み、鐘つき堂…すごくいい風景!小江戸に行ってみたくなりました。
    たまきが看板娘でありムードメーカーでかわいい。”麩の焼き”が気になる。

  • 「霜降月の泡雪 -つんつん玉子」
    代替わりと共に。
    食べてみれば値段に相応しい料理だと思うだろうが、店の趣旨とは違ったのだろうな。

    「六出花の朝 -つるつる豆腐」
    跡継ぎはしない。
    既に大企業がやっている事を真似たとしても、味が落ちてしまえば意味が無いだろう。

    「探梅行 -ほっこり山おやつ」
    反抗期ではなく。
    今のままではダメだと分かっていても、素直に話すに気恥しい年頃ではあるだろうな。

    「梅擬 -じゃない尽くし」
    全て似たもので。
    肉も魚も使うことなく作れと言われたら、どれだけ柔軟に考えるかが勝負になるだろ。

    「寒卵 -おもいで厚焼き玉子」
    避けていたもの。
    話題にするには中々難しいことではあるだろうが、真実を早く伝えるべきだったな。

  • 目次
    ・霜降り月の泡雪――つんつん玉子
    ・六出花(りくしゅっか)の朝――つるつる豆腐
    ・探梅行――ほっこり山おやつ
    ・梅擬(うめもどき)――じゃない尽くし
    ・寒卵(かんたまご)――おもいで厚焼き玉子

    飲み会に行く前にお金を崩しておこうとなんとなく買った本がシリーズ物の3巻だったので、改めて1から購入。(思わぬ散財)
    しかもタイトルの「小江戸ごはん」を勘違いしていたという体たらく。
    なんとなく、江戸時代の料理本を見ながら現代風にアレンジして提供するのかと思っていたのです。
    「小江戸」=川越のことでした。
    落ち着いて考えたらそうだよね。
    川越の特産品を使った料理=小江戸ごはん

    さて、のっけから違和感です。
    ”川越は、日本を代表する観光地である。”
    そうか?
    代表してる?
    ”有数の”でも言い過ぎだと思うぞ。
    川越に行きたいとは思っていたけど。
    あの街並みがいいよね。
    でも、関東圏の人は観光とは思っていないと思う。
    食べ歩きに行くんじゃないの?それ、私だけ?

    閑話休題。
    想定の息を超えない、安定した物語。
    その中で、ふいに訪れ勝手に看板娘になったたまきの存在が鍵なんだろうけれど。
    このままのたまきで最後まで行くのかしら?
    それともどこかで正体ばらす?
    どちらでもいけるように、一応伏線は張ってあったけれども、どちらにしてもたまきの食欲をおさえない限り遠からず店はつぶれると思う。

    それと、シリーズ化を考えていなかったのか、本の最後にくるまで大地の父がしゃべらなすぎ。
    食事を食べなくなったわけも、厚焼き玉子の謎も。
    それでどれだけ息子が悩んでいるかわかるだろうに。
    口下手の親だって、子どもに向けて話さなければならないことは話さなくちゃダメだよ。
    最後に感動を持ってこようという作者の都合と思うけれど、不必要に息子が悩むように持って行くのはいただけない。

    文句ばかり言うようだけど、あと一つ。
    レシピがあるといい。
    章タイトルの裏ページに川越の名所の説明と行き方を書いてあるのに、肝心の料理のレシピがない。
    あとでレシピ本を出版するつもりとみた。
    あれ?じゃあ最初からシリーズ化をするつもりだったのか?

  • 読み始めたので、がんばって読んだ…
    何が起こるわけでもなく、
    平和な小説

  • うちにたまきちゃんを下さい笑

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著者プロフィール

高橋由太:第8回「このミステリーがすごい!」で最終選考まで残った作品を加筆修正したデビュー作「オサキ江戸へ」が10万部を記録。以来、時代物を中心に執筆活動を行っている。亜沙美:講談社「ITAN」を中心に活躍するイラストレーター・漫画家。

「2015年 『雷獣びりびり ⑥ 大江戸あやかし犯科帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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