天命の巫女は翠花に捧ぐ 彩蓮景国記 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041092774

作品紹介・あらすじ

騎遼が王位に即位した年。新米巫女の貞彩蓮(ていさいれい)は官位のある一人前の巫覡を目指すべく、王宮で働く日々を送っていた。ある日、婚約者の皇甫珪の弟・皇子甫哲が、自分は武官になるといって、都に出てくる。無鉄砲で世間知らずの皇甫哲を、皇甫珪の友人に預かってもらうことに。しかし、武官たちは、皇甫哲を連れて妓楼へと繰り出したところで突然暴れだし、捕らえられてしまう。一方、彩蓮は騎遼から、武官が人を大量に殺したとのことで、事件の真相を明かすよう、依頼される。皇甫哲との釈放を引き換えに、しぶしぶ依頼を引き受けた彩蓮だったが、どうやら、妖しの仕業らしく……。大本命中華ファンタジー第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 彩蓮が巫官になるため試験を受けたり、いつもどおり事件に巻き込まれたり、国と自身の未来のために頑張ってる巻。
    皇甫珪とは別々に動いてる事が多くて恋はどこ行った?という感じですが楽しめました。

  • 大量殺人、連続殺人にバラバラ殺人事件と、今回の事件はサスペンスも真っ青なミステリ仕立て。
    これに殉葬も絡ませてくるから面白い。
    毎度のことながら、メインキャラたちはすれすれの綱渡りをしていて、読んでいて随分ハラハラしました。
    婚約者殿の不幸っぷりも相変わらずだし。
    冥婚に巻き込まれるとは……いざという時は助けてくれる彼だけど、今回はまさしく囚われのヒロインという感じでした。
    髭面ですが。

    そんな最中、彩蓮は巫官の試験も同時進行でこなしているので、何たるバイタリティかと。
    後宮の潜入操作までしているし、王様よ、いくら味方がいないからって彼女をこき使いすぎではないだろうか。
    作中でも様々なキャラに心配されている王様だが、3巻になっても主人公たち以外に味方がいないのは、確かに由々しき事態だと思うぞ。
    早く味方を増やしてくれ。

    今回の黒幕もこれまた癖の強い……そして、王族はどれだけ腐っているのかと。
    王様が味方を増やせずにいる要因はこういうところもあるのだろうなと不便に思ってしまった。
    これで膿みは出し切ったと信じたい。

    ただまだ不穏な影の伏線は残したまま。
    新王の困難は続きそうだ。
    ただ主役カップルが彼のそばにいられることにはなったので、それは少しは救いになるのではないだろうか。
    ただこき使われる機会も増えたような気がしないでもない。
    ……頑張れ、主役カップル。

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著者プロフィール

1980年静岡県生まれ。Hartnell College卒、The Art Institute of Seattle 卒。『天命の巫女は紫雲に輝く 彩蓮景国記』で第4回角川文庫キャラクター小説大賞優秀賞を受賞しデビュー。同作は発売後即重版がかかり、シリーズ化された。他の著作に「後宮の木蘭」シリーズがある。美しく緻密に作りこまれた世界観と親しみやすいキャラクター造形、端正な文章で読者の支持を得ている。

「2023年 『香華宮の転生女官3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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