怪盗不思議紳士 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 112
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096949

作品紹介・あらすじ

戦後間もない日本。孤児の瑞樹はひょんなことから探偵・九条響太郎の助手を務めることになる。凶悪事件を引き起こす謎の強盗集団、怪盗不思議紳士の追跡に協力することになった矢先、衝撃的な事件が起きる!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったんだけど、絶妙にモヤモヤが残る読後感。
    この調子だと、シリーズ化なのか?と思わせる内容なのだけどあとがきを読むとそういうこともなさそうで・・・。
    戦後の日本という設定だったけれどいまいち時代感が伝わってこなかった。

  • 関智一さん主宰の劇団の演目が元になっている小説らしい。中盤からは、怪盗不思議紳士からの予告状の届いた龍乗寺家の中が物語の舞台となり、なるほど舞台演劇でやりやすい設定かもしれないと思う。
    本題の展開もスピーディーで面白かったが、義賊と呼ばれたはずの怪盗不思議紳士がなぜ残酷な殺人を犯すようになったのか、なぜ龍乗寺家が狙われたのか、その背景に戦中戦後の混沌とした世界情勢や、時代に翻弄された人々の悲しみ、怒りが見えてくる意外なメッセージ性も良かった。

  • 不思議紳士と名乗る怪盗と宿命のライバル名探偵九条響太郎の闘いを描いた作品。主人公は九条の助手の少年瑞樹。
    時代は戦後間もない頃、戦前まで世間を騒がせていた怪盗不思議紳士が、戦後また現れ強盗殺人事件を起こした。その捜査中九条探偵は爆死してしまう。
    その後替え玉の九条探偵と助手の瑞樹は不思議紳士を追って新たな事件の捜査をするが…。
    なにしろ事件を捜査、解決する筈の名探偵が死んでしまうという設定がなかなか受け入れ難い。その後替え玉が探偵になりすまして捜査する事になるというのも何か物足りない。
    時代背景やそのストーリーから二十面相と明智小五郎、少年探偵団をモチーフにしてるのはわかるけど、私にはイマイチだったかな。
    本当に九条探偵が死んでしまったのかモヤモヤしてしまった。

  • 面白かったです。

  • 何度も心折れそうになった。
    決して読みにくい小説ではないけど…
    うーん、何だかなー

  • 劇団ヘロヘロQカムパニーの第31回公演「怪盗不思議紳士twice」の小説版!
    ヘロQさんの公演の中でもお気に入りでしたが、小説版が出ているとは知らず、先日やっと購入しました。
    舞台ではなかった部分や心情描写などは小説ならではでしたが、やっぱり舞台ありきの作品だなあと思う部分も…。
    先日舞台のDVDを購入したので読み終わった今、見返したいと思います。

  • ドタバタ感があって、サクサク展開していくから読みやすかった。

  • 終戦後上野駅周辺で生き抜いていた戦争孤児の瑞樹は、探偵の九条と出会い探偵助手として九条と共に怪盗不思議紳士を追うことになる。しかし、九条は不思議紳士の一味に殺されてしまう。瑞樹と自称九条のフィアンセ蝶子は九条とよく似た役者の大作を替え玉にし、九条の仇をとろうとする。

    江戸川乱歩風の探偵物語。演劇の原作でもあるという。ストーリーの展開の仕方が演劇っぽい。

    私は苦手だった。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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