ミステリークロック (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 743
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041098769

作品紹介・あらすじ

――命がけの推理劇がはじまる――

人里離れた山荘での晩餐会。招待客たちが超高級時計を巡る奇妙なゲームに興じる最中、
山荘の主、女性作家の森怜子が書斎で変死を遂げた。それをきっかけに開幕したのは命を賭けた推理ゲーム! 
巻き込まれた防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、時間の壁に守られた完全密室の謎に挑むが......(「ミステリークロック」)。
表題作ほか計2編収録。『コロッサスの鉤爪』と2冊で贈る、防犯探偵・榎本シリーズ第4弾。

本書は、単行本『ミステリークロック』収録の4篇のうち、「ゆるやかな自殺」「ミステリークロック」の2篇を分冊して文庫化したものです。
他の「鏡の国の殺人」「コロッサスの鉤爪」は、同時に発売された『コロッサスの鉤爪』に収録されています。

感想・レビュー・書評

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  • 凄まじい怒涛の推理。まさに榎本径による推理「劇」!

  • 最初のゆるやかな自殺は、最後の謎解きにへぇとなったが、ミステリークロックは時間とか時計がイメージできず。

  • ※4篇収録の単行本を読みましたが、文庫版しか見当たらなかったのでこちらに感想を書いています。文庫版は2篇収録なのですね。


    ハヤカワミステリマガジンで評価が高かったので、内容を知らずに読んだところ・・
    以前大野智さん主演でドラマ化された「鍵のかかった部屋」の榎本さんシリーズの短・中編集だった。
    表題の作品はトリックが私には難しすぎて読むのが少ししんどかった。よくこんなこと思いつくなぁと感心。
    その次の「コロッサスの鉤爪」が分かりやすくて面白かった。
    弁護士の青砥さんはドラマと違ってなかなかのポンコツ振りだが、ミステリーを深く考察せずに読み進める私としては青砥目線で真相を知ることができて楽しめた。

  • トリックが難しくて、文章ではピンと来なかったのが残念。あと、無駄に登場人物が多いような気もしました。

  • 久々の防犯探偵シリーズ!
    凄いトリック!

    …やけど、凝りすぎて…
    分からん…
    じっ〜〜〜くり考えんと…

    当然、作者も意識して、図やら、時間割みたいな図を出してきてる…
    しかし…
    難しい…

    でも、密室系の集大成のような凝り方は凄い!
    凄さはわかるんやけど…
    凄さだけで、トリックが…
    電車とかで、途切れ途切れでは、こらしんどいな…
    青砥さんも同じ気持ちなんか、コメディ化してるやん。
    もう少し、2人の掛け合いも見たいな…

    さて!もう一回、休みにでも、じっくりと読むか(^◇^;)

  •  「コロッサスの鉤爪」と分冊で出版された防犯探偵・榎本怪シリーズ第4弾。本書は中編の表題作と短編の「ゆるやかな自殺」を収録。
     表題作は、トリックの構図は割とわかりやすいものの、登場する様々な時計をイメージするのはなかなか大変。時計好きの方ならイメージしやすいのかもしれないが、そうではない方は苦労するように思う。そのため、構図はわかるが、解決部分を読んでも「?」となるかもしれない。ミステリーで犯人もわかっているのに複数回読まないと理解できない(ついつい読んでしまう)、ミステリーの悪魔が宿っているといってもいい作品。

  • トリックは面白いのに、ポンコツ助手の存在が不快で読んでいて辛い。定期的に自分のことを美貌だなんだと自負したり女であることを強調する表現がストーリーに関係がなくて笑いの取れない無駄な要素だと思った。

  • ミステリ
    かかった時間 2時間弱

    先日読んだ「コロッサスの鉤爪」とセットの短編集。とくに表題作はきっと「本格ミステリ」なのだろう。犯人とトリックの種類がうすうすわかっている状態で、しかし決定打のないまま話が進行するが、最終的には探偵役の榎本が謎を解く、というものだ。トリックは精密だし、ストーリーも良いが、「ポンコツ助手」の女性の出てくる意味がわからず、その部分は読んでいて苦痛。
    個人的には1話目のヤクザの話くらいの軽さのものも好きだ。

  • 貴志さんの物語は現在毎日新聞の夕刊に連載している作家で毎日楽しく読んでいるので、別の書籍をと思い読みましたが、トリックを読み進めると探偵ドラマを見ている気分になりますね。 今後の娯楽の一つになりそうです^_^

  • 暴力団内部の殺人。あまりにも身勝手な犯行で当然の結末。
    「ミステリークロック」は時計の画像などを検索しながら読みました。犯人は怪しすぎてわかってたけどトリックが難しくてイマイチわからなかった。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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