脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年3月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041101599
感想・レビュー・書評
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マジシャンが使う手技や誘導方法を用いて、自分達がどのようにして彼等に騙されるのかを、科学的視点から解説してくれていました。
マジックの種も同様に解説してくれているのですが、こちらは頭の中で想像するのが難しかったです。
こういった本を読むと自分が普段信じている物事や理念がいかに朧げなものかを突き付けられ、軽いショックを受けました。
その衝撃も次の日には自分の中に溶け込んで知覚できなくなるんですけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
意識すること注意を払うことをたくみに操作するマジシャン。操作されているのを意識しても、手法をまねたり、トリックをあばいたりできそうにはない。
視野に注意の周辺抑制というのが理にかなっていると思い納得。
ためになった。 -
P118 共感覚→幽霊(この世のものでないもの)を見たり、聞いたり、感じたりできる事と関係があるのかも。家系的に遺伝するのなら、いわゆる霊感が強い家系というのも納得できる。
・周辺視野 →柳生新陰流、無行の意?
p128 インドのロープ魔術 →ロープを登っていった弟子がバラバラになって降ってきて、それをカゴ(箱?)の中に入れると、元の姿で復活するという話は「聊斎志異」(1680年頃成立)にも載っていた。
→ねつ造された話(1890年)としているが、「謎解き 超常現象Ⅱ」では棒を使ったトリック(1937年)である解説されていたような。→ねつ造と否定された後も発展した話=幽霊のインチキ話(「超常現象の科学」)と同様。→ねつ造と否定された後に種のある手品として再展開したのか?