脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年3月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041101599
作品紹介・あらすじ
静止した絵が動いて見えたり、曲線だと思ったら直線だったり、あなたが見ている現実の大部分は錯覚なのです-。脳は、なぜだまされてしまうのか。その謎を解くために、気鋭の神経科学者が実際にマジシャンに弟子入りし、マジックを通して認知科学実験を敢行!その奮闘ぶりと研究の成果を、ベストセラー『脳のなかの幽霊』の共著者がつぶさに綴る。錯覚の不思議をおもしろく解説した異色の脳科学ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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面白かった!
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今日は何の日?:12月3日 奇術(マジック)の日
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せっかくマジックのネタバレを解説しているのに、文字ばっかりで読みづらかった。
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むちゃくちゃ面白かった。1ページたりとも読み飛ばすところはありません。今年読んだ本のベスト3に入れてもいいんじゃないかな。マジックのテクニックを脳神経科学から解き明かしていきます。もともとマジックも好きなので読んでいるだけでワクワクがとまりません。題材的に個人的な好みはあるかもしれませんが、個人的には絶対おすすめの本です。
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あんまり面白くなかったのは何故だろう?
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マジシャンが使う手技や誘導方法を用いて、自分達がどのようにして彼等に騙されるのかを、科学的視点から解説してくれていました。
マジックの種も同様に解説してくれているのですが、こちらは頭の中で想像するのが難しかったです。
こういった本を読むと自分が普段信じている物事や理念がいかに朧げなものかを突き付けられ、軽いショックを受けました。
その衝撃も次の日には自分の中に溶け込んで知覚できなくなるんですけど。 -
マジックのネタバレが書いてあるので、そこを読まないようにしていったら得る物がなかった
ネタバレ歓迎で読む方にはいい洞察が書いてあるのだろうと思うんだが -
マジックがハンパねぇってことだけはよくわかった。
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マジシャンの技術を通して認識の不完全さを知る。
筆者の神経科学研究者がなぜ人は騙されるのか?という疑問を抱き、観客を騙し、驚かす手品の世界に足を踏み入れるところから本書は始まります。
そして全体を通し読者に様々な手品の仕掛けをネタバレすることで我々の脳がいかに都合よく現実を解釈しているかを気付かせます。
それでは、我々の脳はぽんこつなのか!というとそうではありません。
むしろ、陰ながら快適な日常を過ごさせてくれる脳をいたわってあげたくなります。
認識科学、神経科学に興味のある人、手品に興味のある人、もう騙されたくない人、身近な科学を扱っているためどんな方でも読みやすい一冊です。
また、筆者らは自らニューロマジシャンとして活躍するべく、ハリウッドの奇術専門会員制クラブのオーディションに参加します。
果たして彼らの挑戦の行方はいかに?
(2012ラーニング・アドバイザー/生命MATSUMOTO)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1457586&lang=ja&charset=utf8 -
意識すること注意を払うことをたくみに操作するマジシャン。操作されているのを意識しても、手法をまねたり、トリックをあばいたりできそうにはない。
視野に注意の周辺抑制というのが理にかなっていると思い納得。
ためになった。 -
人間の脳がいかに容量が少なく、処理スピードもないことがわかった。またセンサーとしての目や耳、鼻も性能が低いということも。たとえば目は画素数でいえばたかだか100万画素だとか。
興味深い話は多いが、全体に繰り返しも多く、話が冗長である。
手品の種明かしは、手品師の技術にもかなり依存していることがわかった。自分ではまねできない。 -
P118 共感覚→幽霊(この世のものでないもの)を見たり、聞いたり、感じたりできる事と関係があるのかも。家系的に遺伝するのなら、いわゆる霊感が強い家系というのも納得できる。
・周辺視野 →柳生新陰流、無行の意?
p128 インドのロープ魔術 →ロープを登っていった弟子がバラバラになって降ってきて、それをカゴ(箱?)の中に入れると、元の姿で復活するという話は「聊斎志異」(1680年頃成立)にも載っていた。
→ねつ造された話(1890年)としているが、「謎解き 超常現象Ⅱ」では棒を使ったトリック(1937年)である解説されていたような。→ねつ造と否定された後も発展した話=幽霊のインチキ話(「超常現象の科学」)と同様。→ねつ造と否定された後に種のある手品として再展開したのか? -
マジックが成立することを脳科学の視点から解説。
着眼点は大変良いが、文章が非常に読みづらいのは翻訳のせいなのか、著者の理解度が高みに達していないのか。
ネタバレといいながらマジックのタネに言及する部分では非常に腰が引けていて、色々と不完全燃焼。
気兼ねの要らない立場、理解度になったときに同じテーマでまた書いて欲しい。 -
錯覚や錯視、心理的バイアスなどについて書かれた本は色々あるけど、それらがマジックや手品にどう利用されているのか、さらにマジックや手品になぜ人がだまされるのかということから錯覚や人間の脳の仕組みなどの研究に生かそうとする試みは面白い。
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75ベージまで
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参照されている映像を見ながら読めればいいのだが、いちいちURLを打ち込まなければ参照できないのが残念。
最初は引き込まれるが読んでいくうちに飽きてくる。
マジックの本ではないです、あくまでもマジックを利用した錯覚の本です。