「日本」の売り方 協創力が市場を制す (角川oneテーマ)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102053

作品紹介・あらすじ

売るべきものは"人と人がつながる仕組み"だ。成功した企業やNPOの豊富な実例で証明する。

感想・レビュー・書評

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  • vol.154 売るものが違う!!上半期ダントツの本である理由とは?
    http://www.shirayu.com/letter/2012/000308.html

  • タイトルに惹かれて買ったが、協創力の説明に終始されていて、求めているものとは少し違っていた。

    ただし、協創力の考え方については、すごく大切なものだと感じた。

  • タイトルが「日本の売り方」となっているが、中身のほとんどは地域活性や起業、新事業開発に必要な「協創力」について解説されたもの。「システム思考」「デザインシンキング」「つながり」「右脳思考」など、昨今人気の取り組みがキレイにまとまっており、とてもわかりやすい。大切なのは「脳の使い方」であり「人との協働」で、こういう考え方は日本人に合うのではないか。ただ、こういったことは「体験」しないと理解できないかもしれなくて、その意味で質の良い活動に参加することはとても大事な気がする。結果的にそういう思考で生み出されたものは世界に受け入れられるということだろう。

  • 14/5/25読了

  • まとめ新書。

    アコモデーション:異なる視点や意見を持った人々やグループ全員が納得する合意(ピーター・チェックランド)

    アジア人は因果関係ダイアグラムを理解するのが早い。

    ワールドカフェでは、ファシリテーターが結論を急がない。対話のプロセスを重視。

    ストーリーテリング(メディアラボ)

    ブレインストーミング(チャールズ・クラーク)
    プロトタイピング
    d.school(ティム・ブラウン)
    デザイン・ファクトリー(アアルト大学)
    フューチャーセンター(レイフ・エドビンソン、ロン・ドビル)
    場(野中郁次郎、紺野登)

    参加型システム分析

    KJ法は「無意識的」じゃなくて「暗黙知的」じゃないかな。どうでもいいけど。

    交換価値型モデルから価値共創型モデルへ。(サービス科学、『生き残る企業のコ・クリエーション)

    「Vモデル」はウォーターフォールだな。プロトタイピング的ではないな。

    ワークショップ研修はプロトタイピングを教えるかもしれないが、アジャイルな試行錯誤は教えない。ぼくの知る限り。

    Cファクター:人々が一緒に作業することで高まる知的能力
    - 相手の表情を読む、社会的感応度の高さ
    - 女性の多さ

    熟議民主主義、討議デモクラシー
    熟議カケアイ
    コンセンサス会議、市民パネル(デンマーク)

  • 様々な事例紹介から、今後の日本において重要な課題となるであろう国際的影響力の低下に警鐘を鳴らす本。

    事例に関しては総花的でイマイチ深堀りできていない印象であるが、新書として軽く読んで関心を持った活動を調べるのであればむしろ読みやすい。

    内容としては既知のものがほとんどであったが、地域系に関心がある、ソーシャルビジネスをやりたいといった人には入門書として最適だろう。

  • 「協創力」は「システムズアプローチ」X「場」、そして「協創力」は本来日本人に備わっている資質として、改めてそれを体系的に運用することこそ、これからの『「日本」の売り方』と説く。

    東北大震災以後、市井の人々が様々の協力を重ねて日本を混乱から守ったり、企業が企業の枠を越えて一致協力し工場などが当初の予定をはるかに上回るスピードで再稼働にこぎ着けた例を挙げ、更に仏教からくる因果のループなどから日本人こそ「協創力」に向くと持ち上げるのだが、冒頭での国際商戦で残念な結果に終わる理由が気になってしまう。ここでは国際基準的なマネジメントの手法を持たず、仲良しクラブ的オールジャパン弱者連合が敗因と分析しているのだ。
    「協創力」は「システムズアプローチ」X「場」、更に「システムズアプローチ」をものごとの繋がりを見つけ出す方法論である「システム思考」、ものごとの繋がりをデザインする「デザイン思考」そしてものごとを繋げていく運動や事業の進め方の方法論である「マネジメント思考」の三つの方法論を統合したものだとして、その様々な事例を多岐に渡って紹介している。広く浅くで散漫な印象は拭えないが自力で帰納的に整理して勉強せよとのことと理解したい。
    また、終章で日本企業は「協創力」を重視へ舵を切り、これまでのやり方を見直して新しい価値を生み出す戦略マネジメントの能力育成に急激にシフトしているとして、新卒・転職問わず、企業が人材採用で今後重視していきたい能力のトップは「コミュニケーション能力」とのことだ。

    TwitterやfacebookなどSNSの台頭もあり日本では「つながり」と「場」の活用は盛んになってきている。ここでも重要なのは「コミュニケーション能力」であることは疑いのないない事実だ。だがしかしコミュニケーション能力とは雄弁に話すことだけではない。以前とあるクラウドベンダーの営業さんとお話ししたとき、彼は自社製品について隅から隅まで話して帰り、とあるコンサルティング会社の営業(コンサルタント)さんは弊社のことを隅から隅まで聞いて帰った。後者が真のコミュニケーション能力であり、それをを育成するのが「協創力」への第一歩だ。先ずは経営者自らですね、マリアナ海溝より深く自戒を込めて。

  • ちょっと事例が薄すぎ。。。

    その割にこの手の話で事例をすぐに東日本大震災に頼るのはあまり好きじゃない。頼るのならもっと掘り下げてほしい。

  • facebookやツイッターに代表される「つながり」が社会を活性化させるキーワードという話です。
    どこかで言われているような話だなーと感じつつも、それをビジネスへ、日本再生へという意味で改めて注目すると、なるほどなと思いました。

    やり方は簡単で、垣根なく、お互いフラットな立場で意見交換し、それを誰にでも理解できるように視覚化。そこから問題点・解決策が見えてくるという、一見目新しく無いようにみえて、なかなか出来ていない方法を提唱しています。

    ビジネスを考えている方や、組織の中の方、何か手助けしたい方。何かやろうと考えている方は誰でも読みやすい本だと思います。

  • 「協創力」の概念と3つの思考体系は、講義の補完としてよかったと思う。特にFC等の場の提供に関する紹介は、現実的にこのような活動を導入する方法として有用性があると思った。具体例は、協創力の使い所を選ばないというところと、近年の日本における活動紹介としてはよかったと思う。

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