生きるために本当に大切なこと (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110621

作品紹介・あらすじ

立教大学名誉教授、自由学園最高学部学部長、元立教新座中学校・高等学校校長の渡辺憲司は、2011年3月、立教新座高等学校の卒業式が中止となり、卒業生へのメッセージをインターネット上に公開した。TwitterをはじめネットやSNSで話題となり、3月16日の一日だけで30万ページビュー、合計で80万回以上の接続数を記録。その力強く優しいメッセージに老若男女が感動した。2020年3月、自由学園最高学部長ブログ146回「今本当のやさしさが問われている コロナ対策に向けて」が再び話題に。本書は当時のメッセージを再録しブログ原稿を採録、書下ろしを加えて再編成した。混迷の時代に、生きることの意味を問う、多くの気づきと自信を与えてくれる人生哲学書。
【本書の一部を紹介】
誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。
 大学に行くとは、「海を見る自由」を得るためなのではないか。
 言葉を変えるならば、「立ち止まる自由」を得るためではないかと思う。現実を直視する自由だと言い換えてもいい。(略)
時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。
(本書「卒業式を中止した立教新座高校三年生諸君へ。」より)

感想・レビュー・書評

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  • 学ぶことは一生のことである。いかなる状況にあっても、学ぶことに変わりはない
    過去のわだかまりを越えて新天地北海道を目指したのが龍馬の夢であった。その夢は結局叶わなかったが、後に多くの犠牲を払いながら北の原野は、龍馬の夢を引き継いだ自由民権論者たちや旧幕府の人々によって切り開かれていったのである
    花を知ることは自然の心を知ることだ。雑草にもかけがえのない名前がある。その一つでも記憶に留めたいものだ
    剣を鞘に収めなさい。剣を取るものは皆、剣で滅びる
    刀を抜かず相手様古木させることが最高の武士道である
    お勧め図書1 漫画風雲児たち
         2蝉しぐれ
         3マグダラのマリアス エロスとアガペーの聖女
         4ニルスのふしぎな旅 菱木晃子訳

  • けんちゃんありがとう。
    あなたは最高の師です。

  • 恩師の本。
    最後の授業、心に刻みました。
    弱さと痛みをわかる、他人に寄り添える紳士になりたい

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著者プロフィール

1944年北海道函館市生まれ。立教大学名誉教授。72年横浜市立横浜商業高等学校定時制教諭を皮切りに武蔵中・高等学校、梅光女学院大学(現在梅光大学)、立教大学で教鞭をとった。2010年立教新座中学校・高等学校校長、2015年自由学園最高学部学部長を務めた。主な著書に『新日本古典文学大系74仮名草子集』(共著、岩波書店)、『江戸遊里盛衰記』(講談社現代新書)、『近世大名文芸圏研究』(八木書店)、『新編色道大鏡』(共編、八木書店)、『江戸遊女紀聞』『江戸遊里の記憶』(以上、ゆまに書房)、『時に海を見よ』(双葉文庫)がある。近刊に『生きるために本当に大切なこと』(角川文庫)他がある。

「2023年 『江戸の岡場所 非合法<隠売女>の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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