櫻子さんの足下には死体が埋まっている 櫻花の葬送 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041111499

作品紹介・あらすじ

櫻子の弟を殺した犯人を罰するため、神居古譚へと向かった櫻子と正太郎。しかしひどい裏切りに合い、なんと櫻子が殺人容疑で警察に任意同行を求められてしまう。櫻子の容疑を晴らすため奔走する正太郎は……

感想・レビュー・書評

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  • (。´・ω・)ん?
    っていう終わりだった。
    人だけはやたらいて、誰が誰の親戚なのやら恋人なのやら弟子なのやらよくわからん。

  • 終わってしまいました。
    長い間ドキドキとワクワクを感じさせて頂いた。時間の経過が現実と相違ない速さで進んでいたように思った。全般的に死と向き合う物語が続く中で、不可避な老いにも目を向けるところは真摯で良かった。
    登場人物の性質も、時の経過と共に変わり積年に沿い丸みを帯びる様も現実の周囲とも重なる。そして現実の行動を考える時にも参考になると思う。
    正太郎くんの説得力と臨機応変な行動には度々感心させられた。年齢に反する能力にも思えたけど、実際にも居るのかなぁ。
    太田紫織さんの他の作品も読んでみよう。

  • どんなラストが待っているのか、ドキドキしながら読了。
    切ないながらも前向きなお別れでよかった。
    宗太郎くんの事件、櫻子さんの中で一定の決着もついたようだし。
    でも、梅おばあちゃん、、、
    正太郎の優しい嘘にほろり。
    いい子だね。
    仲良し高校生たち、それぞれの道に進んで離れてしまっても、それはお別れではないのが嬉しい。
    みんな、元気でね。

  • 素敵な最終巻でした。
    ケイさんのお宅でのシーンは圧巻でした。櫻子さんの骨に対する思いを少し覗けたような気がします。

    今、生きているから精一杯生きなければ。


    それぞれの道に進んだ櫻子さんや正太郎くん、他のキャラクターがどこかの世界線で幸せに暮らしている事を願います。

  • 背ラベル:913.6-オ-17

  • 最終巻は惣太郎の死の謎から花房の目論見までが明らかになる解決編。未だ謎は残るけれど、正太郎たちがそれを置いて未来に進んだのだから、自分もここに残していこう。故郷の旭川が舞台というだけで読み始めたシリーズですが、大いにはまってしまいました。そして、本作の根底に流れるテーマの「家族の絆」「生と死」「正義と悪」について深く考えさせられもしました。エピローグに至って、時は止まらず移ろい行くのだということを改めて認識。とても素敵な作品でした。

  • 文庫書き下ろしで、シリーズ17作目で最終巻。

    前作の事件の結末であり、物語全体の結末でもある。

    幼くして殺された弟惣太郎の復讐を櫻子さんにさせようとする企みで、神居古潭の廃トンネルまでたどり着いた櫻子さんと正太郎は、同様に幼い妹の復讐をしようとしていた千葉に重傷を負わせた好美をなんとか説得して危地を脱したものの、駐車場に残されていたレンタカーには死体が残されていて、櫻子さんは警察に連行されてしまう。

    正太郎は蘭香に協力してもらって、好美の居所を推理し、死んだ姉清美の好美のヘのメッセージを解き明かすことで、好美は自首し、千葉の意識も回復して櫻子さんの嫌疑が晴れる。
    薔子さんが譲られた別荘の地下でみつかったものの情報を集めていくと、櫻子さんの伯母薫子さん(画家の阿菊)が心中した相手の子ども清白が花房で、九条家への復讐を進めていたらしいことが分かり、改めて惣太郎の行方不明事件をたどると、その日の来客と、惣太郎の乳母で解雇された女性がつながり、早速連絡を取ると乳母だった箱石恵子が旭川に住んでいて来て欲しいという。
    警戒しながら櫻子さんと正太郎が訪ねると、伯母薫子さんの心中相手の妻が箱石恵子の妹で、恵子は九条家への復讐のために惣太郎を誘拐監禁して死なせて死体を遺棄したことを認め、櫻子さんに自分を殺して殺人犯になれという。櫻子さんが断ると、なんと意外な人物、失踪した山路さんの兄が現れ惣太郎にナイフを突き刺すが、予め着ていた防刃ベストに救われ、外で待機していた山路さんが兄を止めようと格闘したが、兄は拳銃で自殺する。

    事件が全て解決し、受験勉強に専念していた正太郎が久しぶりに九条邸を訪ねると、入院していたばあやさんが認知症になっているというので、すぐに見舞いに行くとばあやさんは正太郎を見て惣太郎だと思う。正太郎は自分が櫻子さんに出会ったのはこのためだったのだと理解し、亡くなるまで惣太郎として通う。
    櫻子さんは許嫁の海外赴任に付いていって法人類学を学ぶことになり、正太郎は法医学を学ぶために東京の大学へ進み、同級生たちもそれぞれの進路へ進んで物語は終わるのだが、ある日正太郎にファントムからまたメールが届く。花房に洗脳された人が他にもいるのか?

    面白かった。またアニメにならないかな。

  • 完結巻!またしても前の巻から間があいてしまったので、初っ端から「君誰だっけ??どういう状況?!」。そして阿世知と内海、あっさり櫻子さん犯人扱い?!状況証拠でしょ?!とびっくりした。結局花房は何だったんだ感もあるけれど、最期はおさまるところにおさまった…とも言ってもいいのかな。『まだ続けようと思えば続けられるよ!!ゲームはこれから!!』という終わりでもあったけれど。ばあやがいないと美味しいごはんシーンがなくなっちゃうからもう終わりかな。『死体、犯人捜し、北海道グルメ全部入りッ!』がこのシリーズだったしなぁ…

  • ゴールにむけての急な陽一感はあったものの、終始ワクワクしながら読み切りました。
    梅さんの件で寂しくも温かい気持ちになってすっかり油断していたところにラストで鳥肌ブワーッ。

    蝶形骨見てみたいなぁと、骨単注文しちゃった。
    早く届かないかなぁ。

  • 読了。

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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