作品紹介・あらすじ
櫻子の弟を殺した犯人を罰するため、神居古譚へと向かった櫻子と正太郎。しかしひどい裏切りに合い、なんと櫻子が殺人容疑で警察に任意同行を求められてしまう。櫻子の容疑を晴らすため奔走する正太郎は……
感想・レビュー・書評
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(。´・ω・)ん?
っていう終わりだった。
人だけはやたらいて、誰が誰の親戚なのやら恋人なのやら弟子なのやらよくわからん。
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終わってしまいました。
長い間ドキドキとワクワクを感じさせて頂いた。時間の経過が現実と相違ない速さで進んでいたように思った。全般的に死と向き合う物語が続く中で、不可避な老いにも目を向けるところは真摯で良かった。
登場人物の性質も、時の経過と共に変わり積年に沿い丸みを帯びる様も現実の周囲とも重なる。そして現実の行動を考える時にも参考になると思う。
正太郎くんの説得力と臨機応変な行動には度々感心させられた。年齢に反する能力にも思えたけど、実際にも居るのかなぁ。
太田紫織さんの他の作品も読んでみよう。
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どんなラストが待っているのか、ドキドキしながら読了。
切ないながらも前向きなお別れでよかった。
宗太郎くんの事件、櫻子さんの中で一定の決着もついたようだし。
でも、梅おばあちゃん、、、
正太郎の優しい嘘にほろり。
いい子だね。
仲良し高校生たち、それぞれの道に進んで離れてしまっても、それはお別れではないのが嬉しい。
みんな、元気でね。
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素敵な最終巻でした。
ケイさんのお宅でのシーンは圧巻でした。櫻子さんの骨に対する思いを少し覗けたような気がします。
今、生きているから精一杯生きなければ。
それぞれの道に進んだ櫻子さんや正太郎くん、他のキャラクターがどこかの世界線で幸せに暮らしている事を願います。
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最終巻は惣太郎の死の謎から花房の目論見までが明らかになる解決編。未だ謎は残るけれど、正太郎たちがそれを置いて未来に進んだのだから、自分もここに残していこう。故郷の旭川が舞台というだけで読み始めたシリーズですが、大いにはまってしまいました。そして、本作の根底に流れるテーマの「家族の絆」「生と死」「正義と悪」について深く考えさせられもしました。エピローグに至って、時は止まらず移ろい行くのだということを改めて認識。とても素敵な作品でした。
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完結巻!またしても前の巻から間があいてしまったので、初っ端から「君誰だっけ??どういう状況?!」。そして阿世知と内海、あっさり櫻子さん犯人扱い?!状況証拠でしょ?!とびっくりした。結局花房は何だったんだ感もあるけれど、最期はおさまるところにおさまった…とも言ってもいいのかな。『まだ続けようと思えば続けられるよ!!ゲームはこれから!!』という終わりでもあったけれど。ばあやがいないと美味しいごはんシーンがなくなっちゃうからもう終わりかな。『死体、犯人捜し、北海道グルメ全部入りッ!』がこのシリーズだったしなぁ…
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ゴールにむけての急な陽一感はあったものの、終始ワクワクしながら読み切りました。
梅さんの件で寂しくも温かい気持ちになってすっかり油断していたところにラストで鳥肌ブワーッ。
蝶形骨見てみたいなぁと、骨単注文しちゃった。
早く届かないかなぁ。
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著者プロフィール
北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。
「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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