民王 シベリアの陰謀

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1962
感想 : 213
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117170

作品紹介・あらすじ

「マドンナ・ウイルス? なんじゃそりゃ」第二次内閣を発足させたばかりの武藤泰山を絶体絶命のピンチが襲う。目玉として指名したマドンナこと高西麗子・環境大臣が、発症すると凶暴化する謎のウイルスに冒され、急速に感染が拡がっているのだ。緊急事態宣言を発令し、終息を図る泰山に、世論の逆風が吹き荒れる。一方、泰山のバカ息子・翔は、仕事で訪れた大学の研究室で「狼男化」した教授に襲われる。マドンナと教授には共通点が……!? 泰山は、翔と秘書の貝原らとともに、ウイルスの謎に迫る!!

感想・レビュー・書評

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  • 「民王」がめちゃくちゃおもしろかったので、続けてオーディブルで聴く。

    「感染症」と「陰謀論」がテーマで、非常にイマドキなのだが、中盤の気分の盛り上がりに比べて結末が少し物足りなかったかな…
    笑いも減ったかな…

    泰山と翔の親子ともに成長する姿が微笑ましく、続編を期待。

    ♪Return To Forever/Chick Corea(1972)

  • 民王続編。
    今回はコロナ禍での出版ということもあり未知ウィルスが題材。
    正直申し上げると、いまいち。やはり最初の民王が良過ぎて且つ設定が面白かったから、今作はだいぶ霞む。
    着実にピンチに追い詰められていって、最後の最後に纏めるっていう池井戸スタイルなんだけど、ダラダラ。
    エピローグで『おっ』ってなりはしましたが、民王はこれで打ち止めた方が良さそうです。

  • 感染すると凶暴化するマドンナウィルス
    日本中が謎のウィルスに大混乱のお話

    面白可笑しく書いてますが、本当にコロナの時こんな感じでしたよね。効果があったのかなかったのか分からんし、、、

    コロナ禍を振り替えさせてくれた、学びのない面白話でした。

  • スピーチの最中に暴れ出した環境大臣は、未知のウイルスに感染していた。
    感染爆発を防ぐため、総理大臣の武藤泰山は、緊急事態宣言を発出するが……。

    『民王』の続編。
    といっても、もはや入れ替わりはない。

    潜伏期間も症状も感染経路も不明。
    ワクチンも治療法もない。

    謎が多い状況で、政治家にできることは何か?

    コミカルなタッチで、さらりと読める作品。

    泰山と翔の入れ替わりが、おもしろさの核だったので、ややもの足りないものがあった。

  • 政治エンタメ小説としては、読みやすく面白くギリギリ合格点。だけど、池井戸潤作品だと思うと、?感が拭えない。もっと痛快感と納得感が欲しかった…オチが。

  • 池井戸潤作品の中ではかなり軽いかなあ。アメリカのトランプやコロナのパンデミックからヒントや問いかけをした作品(という理解)。ドラマのキャラが頭に浮かびながら、さらっと読める内容。

  • プロローグ、武藤泰山は、息子の翔と入れ替わっていた頃の夢にうなされ、午前三時に飛び起きた。
    波乱の予感。
    国民の幸せを常に考える政治家、内閣総理大臣・武藤泰山と、ちょっと漢字が読めないけれど、心意気は父譲りの(社会人一年生)武藤翔の物語、第二弾。

    一作目の「民王」のドラマは再放送で2回も観てしまったので、読みながら役者さんの顔が浮かんできた。
    特にお気に入りは、官房長官の狩屋、秘書の貝原、公安の新田。
    総理夫人の綾さんも、出番こそ少ないがいい味わい。

    シベリアの陰謀というと、今の世界情勢が浮かんでしまうが、ちょっと置いておこう。
    地球温暖化、人類とウィルスの戦いがテーマである。
    永久凍土が溶けていくのは大きな危機であるが、冷凍マンモスが発掘される、というのは、なんだか古代の夢がよみがえるみたいでロマンを感じる。
    しかしそこからとんでもないウィルスが一緒に蘇ってしまい・・・

    コロナ禍の感染騒動をなぞりながら、政治家の権力争いや、小説の科学者アルアルの研究横取りや、欲の皮のつっぱったやり過ぎビジネスやら、賑やかに繰り広げられる。
    動かざる山の如し泰山、動き回り、意外に活躍する翔の親子対比が面白い。

    そして大きな危機を迎える盛り上がりから、どんなふうに収めるのかと思ったら、胸熱シーンでした。
    さらに、ラストのサプライズ!

    こんな政治家がいたらいいなあ〜、と熱望しつつ、続編も熱望です。

  • 前作の民王も良いとは思わなかったけどそれなりに面白かった。
    けど、今作は全部が中途半端に自分は感じました。
    中途半端に真面目で中途半端に笑わそうとしてる感じがしました。
    悲しいですね。
    自分が読んだ池井戸先生の作品では最低と思います。
    自分だけかな。

  • シベリアの冷凍マンモスから古代のウィルスが蘇り、人に感染する。この未知のマドンナウィルスより第二のウィルスが恐ろしかった。人間の弱さや愚かしさに寄生して仲間を増やしていく。感染したことにも気づかない。もしかしたらもう見えないところで拡大しつつあるのかもしれない。
    身体に影響を与えるものは、ホルモンと加齢だと思っていたけど、ウィルスもあるのだとしたら…やっぱり免疫力を上げるって大事!心も身体も健康でありたい。
    翔ちゃんって憎めないな~泰山総理の演説もよかった。

  • 薬販促の為に疫病を拡散させるマッチポンプのドタバタ喜劇、今一つ興が乗らないストーリーでした。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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