文豪と怪奇

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041117347

作品紹介・あらすじ

なぜ、文豪たちは「おばけ」が好きなのか!? 
文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード×アンソロジー×評伝・読書ガイドのトリプル構成で迫る、誰も知らない、文豪の世界。

史上名高い文豪たちは、何故かそろって「おばけずき」だった!
怪奇譚の側面から文豪の生涯・著作を紐解いた画期的文豪案内。
文豪の人生そのものと「怪奇」との関わりを追求した、メイン本文パートである評論エッセイ(文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード多数!)、かれら自身の言葉で「怪奇」の世界、著作のエッセンスを堪能できるミニ・アンソロジー(懇切丁寧な書き下ろし解題付き)、更に世界を深め読み手の世界を広げる評伝・読書案内で、各文豪の魅力に迫る!
図版も多数掲載。


【収録文豪】泉鏡花、芥川龍之介、夏目漱石、小泉八雲、小川未明、岡本綺堂、佐藤春夫、林芙美子、太宰治、澁澤龍彦


『怪と幽』連載「文豪たちの幽と怪」に大きく加筆修正を加え書籍化。


装画・本文扉絵 =北村紗希(型染・切り絵作家)

感想・レビュー・書評

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  • 東雅夫によるエッセイ×アンソロジー×ブックガイド。文豪の怪奇な一面と作品群を抽出し解説。泉鏡花や小泉八雲は有名ですが太宰治の怪奇面を知る人は少ないのではないでしょうか。初めて知る作品が多くとても楽しめました。怪奇幻想ファン必読書です。

  • 10名の文豪たちの怪談作品の抜粋から、エッセイなどに書かれた怪異や心霊現象の実体験エピソードまで紹介されている。
    怪異譚のイメージがない文豪も多く、意外性を感じながら興味深く読んでいった。作家同士の繋がりにも触れていて、時代背景や生い立ちを知っていくと作品が更に面白くなる。
    なかには自分の目で幽霊を見たことがあるというエピソードもあって、思わずゾクッとする怪談もあった。特に好みだったのは岡本綺堂と佐藤春夫の作品。一部分の掲載のみだったので、最初から最後まで一度しっかり読んでみたい。

  • (借.新宿区立図書館)
    10人の日本で文豪と呼ばれる作家たちの怪異との関わり、若干の作品抜粋と解説、関連書の紹介で構成。著者の構成による既刊文豪怪談書の抜粋的な本。困るのは読みたい本がまた増えてしまうこと。とりあえず絞りに絞って鏡花の一冊だけリストアップしてみたが、さて。

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著者プロフィール

1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」「文豪怪談ライバルズ!」シリーズはじめ編纂・監修書多数。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)『百物語の怪談史』『文豪たちの怪談ライブ』、編纂書に『ゴシック文学入門』『ゴシック文学神髄』、「文豪ノ怪談ジュニア・セレクション」「平成怪奇小説傑作集」「赤江瀑アラベスク」「文豪怪奇コレクション」の各シリーズ、監修書に「怪談えほん」シリーズなどがある。

「2022年 『桜 文豪怪談ライバルズ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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