ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IV シンデレラはどこに (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041125410

作品紹介・あらすじ

中堅・グライト出版が大々的に売りだした新人作家REN。刊行した作品が女子中高生を中心に次々ベストセラーになるが、既刊からのパクり問題が浮上しブームは突如として失速。出版界の事件を解決してきた李奈には、被害作家からの相談が寄せられる。自著からの盗作も判明し、頭を悩ませる中、別の難題も抱えていた。「シンデレラの原典を探れ」という不可解なメールが届いたのだ。送り主の意図、そしてその正体は一体……!?

感想・レビュー・書評

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  • 盗作疑惑解消する為にシンデレラの原案について調べさせ世界中で同じような話が伝えられた事を証明する為に杉浦李奈を脅した。その結果はやはりシンデレラも発祥があり、盗作の弁護にはならなかった。今回は盗作者との戦いで面白かった

  • シンデレラの元がこんなにあるとは
    知らなかった。

    全体的には、いつものように面白いし、
    あっという間に読み終わりました。

    RENは、李奈の調査能力や
    指示に従う事を
    何故こんなに信じられるのかが
    ちょっと疑問に残りました。

    「マドンナ達のララバイ」の伏線回収がいいね。

  • 4巻は、松岡さんらしさ全開の作品
    一見、荒唐無稽な話なのですが、お得意のうんちく盛り沢山で説得力を持たせています
    この怪しさが、やっぱり松岡作品ですよね~

    ストーリーは、ちょっと破綻気味・・・

  • しばらく知的財産権(主に著作権、商標権)がらみの仕事をしていたので、今回の物語は楽しかった。
    シンデレラ物語と知的財産権の組み合わせ。
    なんて発想が豊かなんだろう!

    アイデアだけでは著作物ではない、これを逆手に取ったREN という若手作家は、いまいち売れていない作家の良い作品をパクる。
    これはひどい話だ。
    有名な判例、事件(ワン・レイニーナイト・イントーキョー、江差追分事件)が出てくるのは、元担当者としてはたまらない。
    判例集には必ず載っているので、興味のある方はぜひ。

    また、シンデレラ起源説についても面白い。
    自然発生か、それとも伝播か。
    各地域、国のシンデレラ類似譚はどれも面白い。

    本当によく調べてあって、かつ内容も面白い。
    この作家は本当は1人じゃないんじゃないか、(藤子不二雄みたいに!)と邪推したくなる。

  • 前作からちょっと読むのに時間があいたけど4作目。
    誰もが驚愕する大どんでん返し!みたいな派手さはないんだけど、それでも「おおっ、こうなるのか!」というドキドキ感が楽しい。
    今回も盗作騒動とシンデレラの原典にどんな繋がりが???と思ったけど読み進めるうちに綺麗に繋がっていって納得。
    シンデレラ譚が世界中にあんなに沢山あるなんて知らなかったのでそこにも驚き。
    ビブリオもの(と呼んでいい?)らしくサラッと知らない作品が沢山出てくるのでそれにも興味をひかれてしまう。
    「分厚い文庫を持ってくるべきだった」で紹介されてた本はさすがに分厚すぎる気がしたけれど。

  •  中堅出版が大々的に売り出した新人作家・REN。中高生を中心に次々とベストセラーとなるが、その既刊にパクリ疑惑が持ち上がり、売上は失速。そのパクリの中に李奈の全く売れなかったミステリー小説もあり、頭を悩ませた。そんな中、「シンデレラの原典を探れ」と言う不可解なメールが届く。李奈の周りに危害を加えると脅迫され、そのルーツを探る事に…

     前から李奈の読書のトリビアは凄いと思ってましたが、今回は過去一凄い知識量で脱帽でした。
     シンデレラのルーツがそこまで多い事も知らなかったです。
     そして、メールの脅迫者は誰なのか?
     全てが解決した時は爽快でした。シンデレラのルーツをずっと言い続けていた八重子さんの思いが形になった事もとてもホッとしました。

  • このシリーズは変わらず面白いです。シンデレラの謎と、新人作家のパクリ騒動を絡めている巧みさが面白かった。

  • 主人公李奈の成長度合いが読んでて凄みを感じる。

    こんな推論を堂々と冷静に言える?

    優しそうな雰囲気出しておいて、やること凄いのね。。

    この調子で本業の執筆も頼みますよー!

  • シンデレラからの発想が面白い

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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