- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041134085
作品紹介・あらすじ
夜見北中三年三組を襲ったあの〈災厄〉から3年。春からクラスの一員となる生徒の中には、あの夏、見崎鳴と出会った少年・想の姿があった。〈死者〉が紛れ込む〈現象〉に備え、特別な〈対策〉を講じるが…
感想・レビュー・書評
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感想書いていなかった‥
鳥肌が立つ、最高のミステリー✕ホラーでした
上巻早々に「いないものこれだろ?」の大多数読者つっこみの中、残りの大頁数を不安と期待が膨らましつつ
見事に答えてくれる。
内容は脳にこびりついて「いる」ので、記載はしない
只々 綾辻先生最高!
館シリーズの後、another続編を気長に待ちます
執筆7年だが読むのは数日 噛み締めて読了
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下巻は怒涛の展開でした。この現象が過去に何回発生しているのかわかりませんが、物語の登場人物たちがメカニズムを解明できるときはくるんだろうか。
Anotherはホラーでありミステリーであり青春小説ですが、私はやはりミステリーとして読んでしまいます。他のミステリーと異なり主人公たちの記憶すら信じられないので、ちょっと違和感を見つけていく楽しみがある物語です。 -
亡くなった級友を悼み「生きている者」として接し続けた夜見山北中3年3組の生徒たち。卒業後に彼等が撮った集合写真に写るのは、そこにはあるはずのない姿…
通勤時間に読む物語として手にしたけど、通勤時間が苦痛ではなく楽しみになる程。
ホント面白かった! -
今回はミステリーホラーというよりは青春小説の色合いが強く、人が成長する際の別離に伴う喪失と穏やかさが残酷なほど描かれている感じでした。
Anotherのときよりは先の展開が少し読めてしまうのでドキドキは少なかったのですが、辻村深月さんの解説を読んで青春小説という視点でみるとなるほどこれは凄いとなりました。自分は中高生のときに寄す処とするものから切り離された経験があるので、余計にこの視点で読む本作が惹きつけられるのかもしれません。また、上巻で苦手だなと思った葉住のことも、少し理解できて寄り添えるような気持ちにもなりました。
次回作もいつかあるとのこと。不条理な夜見山の超自然的な自然現象が少年たちにどんな試練を与え、その過程をみて自分の意識がどんな風に思うのか楽しみです。