馬鹿一 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041137840

作品紹介・あらすじ

他人に馬鹿にされながらも、何の変哲もない石や草を描く馬鹿一。 決して上手とは言えないが、素直な人柄が滲み出る彼の絵は、不思議と周囲の眼を引きつける――。明るい知恵と人間愛に満ちた名作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 要所要所に哲学的なセリフが出てきてハッとする。昭和二十六年に出版されたなんて!途中で飽きることもなく、登場人物達は生き生きしていた。私も山谷五兵衛と「何か面白い話はないか」「あるね」のやり取りをしてみたい。

  • p.37 だが、そのころから僕の内の意馬心猿が、ややもすると狂い出しかけてきた。

    ※意馬心猿 いばしんえん
    欲情がどうにも抑えにくいこと。

  • 武者小路実篤の理想主義が詰め込まれた、美に対する奮闘劇。

  • 読んでないと意味が通らないみたいなことは無さそうだけど、真理先生から読んだ方が良かったのかな…?

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著者プロフィール

東京・麹町生れ。子爵家の末子。1910(明治43)年、志賀直哉らと「白樺」を創刊、「文壇の天窓」を開け放ったと称された。1918(大正7)年、宮崎県で「新しき村」のユートピア運動を実践、『幸福者』『友情』『人間万歳』等を著す。昭和初期には『井原西鶴』はじめ伝記を多作、欧米歴遊を機に美術論を執筆、自らも画を描きはじめる。戦後、一時公職追放となるが、『真理先生』で復帰後は、悠々たる脱俗の境地を貫いた。1951(昭和26)年、文化勲章受章。

「2023年 『馬鹿一』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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