バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル Book1《変身》 (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2023年10月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041138656
作品紹介・あらすじ
札幌市近郊の町、荏原市で発生した女子大生殺人事件。遺体の首と両手は切断されて持ち去られ、現場にはフランツ・カフカの『変身』の一節が残されていた。その猟奇的な手口は5年前に発生した『グレゴール・キラー事件』に酷似しており、ほどなくして更なる被害者も現れる。グレゴール・キラーに相棒を殺された過去を持つ刑事、加地谷と新米刑事の浅羽は、事件の捜査を進めるうち、被害者の霊を目撃したという青年に遭遇する。最初は半信半疑な刑事たちだったが、青年の証言により新たな犠牲者が出たことを知り、逃走した犯人を追う。連続殺人鬼グレゴール・キラーは何故、現場に『変身』の一節を残すのか。被害者の共通点は何なのか。それらの謎を解き明かし、猟奇殺人犯へと迫る加地谷と浅羽が目にする事件の真相とは……。そして、謎の古書が導く物語は、さらなる事件とともに下巻へと続く。猟奇事件×スーパーナチュラルミステリー第一弾!
感想・レビュー・書評
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阿泉来堂『バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル Book1 変身』角川ホラー文庫。
初読み作家。書下ろしで、Book1とBook2が同時刊行。
連続猟奇殺人事件と心霊現象とを融合した警察小説。展開がスピーディでストーリーは起伏に富んでおり、非常に面白い。
北海道の荏原市で女子大学生が頭部と両手を切断されて殺害される。遺体の胸ポケットにはフランツ・カフカの『変身』の1節が残されており、5年前に起きた『グレゴール・キラー事件』と酷似していた。
かつて『グレゴール・キラー事件』の犯人を追い詰めながら、犯人に眼の前で相棒の垣内を殺害された刑事の加地谷悟朗は新米刑事の浅羽賢介と共に事件を捜査するが、加地谷は模倣犯による犯行ではないかと疑う。加地谷と浅羽が捜査を進める中で被害者の霊を目撃したと言う青年、戸倉孝一と出会い、半信半疑ながら証言を聞くうちに、新たな犠牲者が出ている可能性を知る。そして、被害者たちの共通点に気付いた加地谷と浅羽は1人の人物に目を付けるが……
本体価格700円
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作者の新シリーズ、こちらは刑事のバディものでミステリ色強め、怪異ホラー弱め。カジュアルなノリで2人の主人公を変えつつ速い展開でサクサク進むので読み易いが、ときたま出てくる描写はやはり阿泉来堂、とてもエグい。何人か印象薄めのキャラがいるが、それはBOOK2で活躍するか?別シリーズのキャラがチラ見えするのも気になるところ。
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バベルの古書シリーズ第一弾。
Instagramで紹介されており、気になり図書館にて予約。
やっと順番が回ってきました。
人気のようです。
ただミステリーとしてはいまいちでした。
シリーズで読むとより面白くなるのかな?と思いながら次作は予約してません。
動悸は別にしろ、犯人や依子の正体はすぐに分ってしまう。
分かっても面白いものもあるけれど、これはそうはいきませんでした。 -
猟奇的殺人鬼「グレゴール・キラー」かつて相棒を残酷な手段で殺された刑事・加地谷と新米刑事・浅羽が追う。そして、霊が見える青年が加わり、ゾクゾク&ゾワゾワのミステリーとホラー。昭和臭ただよう加地谷と女の子大好きな一見チャラい浅羽のコンビが面白かった。今作で不可解な印象を残したとある古書が今後のテーマとなるようで楽しみです。続けて2巻へ!
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2024/2/8 読了
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メインタイトルはどういう意味なのかな?
今のところ、よく分からない
2巻を読んでみたら分かるのかな -
#読了 #阿泉来堂 #バベルの古書 #読書好きな人と繋がりたい