後宮の検屍女官6 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 235
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041142974

作品紹介・あらすじ

一段と厳しく冷え込んだ冬の朝、掖廷令・延明(えんめい)は凍死体の対応に追われていた。仕事をこなしながらも、延明は絆を深める検死女官・桃花(とうか)の口から発せられた、かつての因縁相手の名について動揺を隠せていなかった。桃花に会うのが怖い――。延明は複雑な気持ちにさいなまれる。そんな折、帝のおばである大長公主が亡くなったという知らせが飛び込んでくる。衰弱死か、病死か、はたまた凍死か。その死因はなぜか錯綜していた。大長公主の死をきっかけに、後宮は騒がしくなり……。一方、延命と桃花、一蓮托生の夢を共に追う二人の関係にも変化が――?後宮に囚われる哀しい女たちの定めが胸を打つ、大人気中華後宮×検屍ミステリ、第6巻! 

感想・レビュー・書評

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  • 事件自体は現代でもありえることなんですが、展開が怖いことになっているのが(;^_^A

    これから大きな争いがはじまりそうですな。

  • 待ちに待っていた6巻。
    今回も期待を裏切りませんでした。
    後宮で起きる不審死。他殺なのか事故なのか。
    事件に絡んで見えてくる桃花の父の影。
    延明の一族に起きた冤罪、桃花の父、祖父の死に関することまで、何やら動きがありそうな気配。また7巻を首を長ーくして待たなくてはいけないようです。

  • 前回で一区切りしていたので、今回からまた少し設定が変わりました。配置とか。

    凍死体がゴロゴロしている環境って、本当に劣悪過ぎるだろう、と思ったり、貴人が老衰で亡くなっても医官が罰せられるという世界。不正が横行してしまうのも仕方ないですね。

    延明が知ってしまった桃花の出自や、そのための苦悩、そして新たに発生した不穏な空気など、次の展開がとても気になります。

  • 今回も良かった。
    宦官である延明の辛い境遇を、さらに目の当たりにした気がする。
    そして華々しい後宮も、外に出れなければ鳥籠と同じ。
    妻にも母にもなれなず、いつまで縛りつけられるのかと嘆く、銀鈴と金鈴の気持ちは痛いほど理解できる。
    悪魔のささやきに惹かれてしまったのもわかる。
    その悪魔はいったい誰なんだろう?
    また面白いところで終わりにする。上手いなぁ。

  • 5巻からちょっと趣向が変わった感じ.仮装中華ものだが「検屍」に関わる内容と主人公の出自が表に出てきた.また先を読みたくなってしまった.

  • 巻数を重ねるとマンネリ気味になって続きを読まなくなることも多い仲、このシリーズは毎巻最後まで楽しませてくれる。
    そしていつにも増して気になる終わり方だったので、早くも次巻の発売が待ち遠しい!

  • 後宮という狭き鳥籠に囚われた女たちの光と闇を描くと共に、宦官という特殊な「性」を持つ男の悲哀をもつぶさに描かれている傑作。

    今回も面白かった。
    主役カップルの延明と桃花の絶妙のコンビネーションは、見ていて気持ちが良い。カップルともいえない不器用な二人だが、女官と宦官の関係にありがちなものではないところがまた良いと思う。延明の方は桃花が好きなのだが、果たして、彼女がその想いに気付くのは、いつなのか。
    次々と出てくる「謎」も興味深く、とにかく読み応えがり、嫌みのない作品で好感が持てる。

  • 今回も素晴らしく良かった!
    冤罪は晴れたけれど宦官となってしまった身体は元には戻らない。
    桃花を想う故に延明の切なさと葛藤が苦しい今巻。
    桃花の瞋恚に燃える胸の内も新たな展開を迎えて、ますます面白くなってます。
    続刊が待ち遠しい!

  • あとちょっとで終わっちゃう!どうなるの!?というところからの怒涛の展開に度肝を抜かれました。桃花さんも延明さまもずっと仲良くご飯食べててほしいし続きが読みたくて仕方ありません。

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著者プロフィール

福島県在住。「ようこそ仙界! 鳥界山白絵巻」で第13回角川ビーンズ小説大賞〈読者賞〉を受賞してデビュー。「後宮の検屍妃」で第6回角川文庫キャラクター小説大賞〈大賞〉〈読者賞〉をダブル受賞。

「2023年 『後宮の検屍女官5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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