最終巻までついに観ました。
泣きました、、、

最後の最後で大きく盛り上がり、とても良い終わり方をしたと思います。
ホジュンとヨニの恋だけでなく、チェ・ヒョンソとホンジュの大人の(ある意味では)恋の終焉も胸を打たれるものでした。
すべての罪を最後に自らの生命であがなったホンジュ、でも、炎の中に身を投じたのは彼女だけではなく、ヒョンソも一緒でした。
ホンジュは彼を恋い慕っていましたから、本望であったことでしょう。
炎に灼かれながらも、今まわの際のホンジュの顔はとても安らかでした。

そして、気になる主役二人の恋もけしてハッピーエンドではなく、むしろ実ることはありませんでした。
ホジュンはヨニのために自分が犠牲になるつもりだったのに、ヨニが「犠牲水」をすり替えて飲んでしまったのですね。
これは私も予想外の展開でした。
-真実の愛の犠牲。
がヨニを救い呪いを解くことができるというのは、「死をも恐れない愛と勇気」ではないかと考え、死のうとしたホジュンも助かり、無事に呪いは解け、二人は幸せに暮らすというハッピーエンドを想像していました。
でも、結末は大きく予想を裏切りました。
はっきりと描かれてはいないけれど、この展開からして、ヨニは亡くなったのではないかと思われます。
ラストで年老いて名医となったホジュンが都に行く旅の途中で、ヨニと再会? するシーンがありますが、これは現実というより、老いたホジュンが見たひとときの幻のような感じに見えました。
ヨニの死? もラストの再会? も曖昧なままですが、この方がこのドラマの結末にはかえってふさわしいのかもしれません。

謎の道士風の男が最後の方に現れ、ヨグァンに犠牲水を渡したときの科白の意味がラストで判ったような気がします。
-あの者の死は、たくさんの生命を救うことになるだろう。
 「あの者」というのがこのとき、私はホジュンだと思いこんだけれど、実はヨニだったのでしょう。
 ヨニがホジュンの代わりになることで、ホジュンは生かされ名医となり、たくさんの生命を救う、、、そういう意味だったのだと理解しました。

ドラマ全体を見てきて、途中でもどかしく感じられる部分があったのも確かです。
でも、最後の意外すぎる展開と結末が素晴らしく、14巻までが☆三つくらいとしたら、最後は☆五つで、総合的に☆四つとなりました。
主役の若い二人の熱演、更にベテラン勢の素晴らしい演技に惜しみない拍手を送ります。
素敵な作品でした。見て良かったと思います。

2019年7月21日

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読書状況 観終わった [2019年7月21日]

どちらもどちらですね、、、

かつて世継ぎである兄の「二番手」であったこと、妻を愛しすぎた父王を見たことから、愛情を信じられなくなった放蕩王子がなりゆきで国王になることに。
そして、彼と一夜だけ関係を持ったヒロインショーナは妊娠し、一人でシングルマザーとして息子を懸命に育てていた。
新国王の花嫁選びの最中、既に子までいるショーナの存在が急浮上し、彼女は王妃として迎えられるのだが-。

まず、ヒーローの良い加減さ、自堕落さに嫌悪感を感じる。
ショーナとの出逢いも物語り後半になって「運命的なもの」のように感じている彼だが、そもそも一夜だけ拘わった彼女に二度と逢うつもりもなかったみたいなのに、何故、急に運命だと感じ始めたのか、その考え方の急変が理解出来ないしついて行けない。
無理にショーナではなくても、息子を生んだのが別の女性であったとしても良かったんじゃないかと思えてくる。
たとえ子供時代に愛情を信じられない原因があるにせよ、それを女性と気儘な関係を結ぶ言い訳にするのは感心できない。
あまりヒーローとして魅力を感じない。
また、ヒロインは更に孤児として辛酸をなめてきた女性。必死で頑張ってきたのは凄いと思うが、だからといって、少し自分を卑下しすぎなのと、後は「王妃」となった新しい現状を拒む姿はあまりに頑な過ぎ。
あそこまで頑なになると、大人げないなぁと思わざるを得ない。
というわけで、どっちもどっちの主役カップルのように思える。

最後の最後まで理解しあえなさそう二人だけど、ラストで急に和解。
うーん、、、?という感じでした。

2019年7月20日

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読書状況 読み終わった [2019年7月20日]

面白かった~~。

コチラも一挙に読みました、ほぼ一日で読了。

姉夫婦が中国で飛行機事故死を遂げ、大学生瑠音は姉夫婦の忘れ形見である幼い甥を連れて現地へ飛ぶ。
その最中、異世界へトリップして難儀していたところ、凛々しいイケメンに助けられ-。

ラノベでは定番の二人の出逢いから始まり、すべてがファンタジーならではのお話なんですが、不自然さもあまり感じずにすらすらと読めてしまいます。やはり秋山先生の力量ではないでしょうか。
いつもながら濃厚なシーンもあるけれど、これも気品のある文章なので、あまり意識せずに読めてしまうのは作者さんの力。
書き手や描き方によっては、あり得ない要素ばかりが目についてしまう可能性もあるとは思います。
欲を言えば、異世界になトリップした瑠音と飛鳥が現実世界ではどのような扱いになっているのか、とか、何か補足が欲しいと感じました(あくでも、私はですが)。
敢えて現実から異世界へという設定ではなく、最初から、昴国という国を舞台にした中華風ファンタジーでも良かったような気もします。
異世界トリップものだと、「何故、異世界へトリップしたのか」という点がどうしても気になるからです。
私も途中までは、何故、二人が運命に導かれるようにしてトリップしたのかなと疑問に思い、その謎が解き明かされるのではないかと期待していました。
事故死したお姉さんというのが鍵で、彼女の前世が異世界人ではという気もしていたけれど、何故か、その辺りはまったく触れられることもなく物語りは終了。
やはり、その点はうやむやに濁すのではなく、ちゃんと伏線を拾って疑問をある程度解消させて終わらせて欲しかったと思います。


絵師さんのイラストが最高、瑠音はもう男には見えません、、、、

2019年7月14日

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読書状況 読み終わった [2019年7月14日]

面白かったです。

結婚式当日の夜、花嫁を置き去りにして別の女性の元に駆け付けた花婿-。
それだけ聞いても、穏やかではない話です。
そして、この物語りはそんな花嫁が主人公です。
小説を読み進めてゆく中に、花婿には事情があったこと、また、別の女性との間には恋愛感情もましてや男女としての関係もなかったことは判ります。
ただ、結婚当夜に
-行かないで。
と泣いて頼む新妻を振り切って別の女の元に走るということ自体、私にはたとえどんな事情があろうと許されることではないと思います。
ましてや、4年後、再会した元妻に対して元夫が
-君が僕を本当に愛しているなら、あの時、信じてくれたはすだ。
 なんて、ヒロインを一方的に責める資格は一切無い!
 、、、と個人的には思います。
ヒーローはあまりにヒロインに忍耐を強いすぎだし、自分勝手な論理を振りかざしすぎです。

というわけで、お話としては申し分なく面白かったけれど、ヒーローがあまり好きではないタイプなので、☆は少なめにしました。

その一方で、脇役ながらヒーローの大叔父フレディーとヒロインの婚約者ドナルドの存在にはホッとします。
フレディーは物語りの始まる時点で、既に故人でした。しかし、彼がヒロインのために見事な壺を残したことに深い意味-若い二人を再び結びつけること-があったと物語り最後で判ったときは感動しました。
また、トナルドがヒロインと婚約していたにも拘わらず、破棄されても親身にヒロインを労る寛容さにも心和みました。
どれだけ外見が良くてお金持ちだとしても、ヒーローよりはドナルドの方がよほど魅力的な人物のように思えます。

2019年7月13日

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読書状況 読み終わった [2019年7月13日]

読み終えて、やっぱり秋山先生、良いな~と改めて思いました-笑

私は秋山先生のファンで、割とちょくちょく読みますが、このタイプの作品は今まであまり読んだことはないような気がします(あっても、私が知らないだけかもですが)。
旅の最中に出逢った黒髪でイケメンの偉丈夫が狼藉者たちに襲われているところ、助けに入った美青年騎士ノエル。
すっかり意気投合した彼に王都までの護衛を頼まれ、引き受けたが-。

そのイケメンが実は国王で、気に入られて-というのはよくある話だとは思うんですが、二人ともがそれぞれ嫌みのない男前キャラなところも好感が持てました。
受けのノエルは女性と見まごうばかりの美貌なのに、ちっとも女々しくなくて、清廉で凛としたたたずまい、俺様な王様は愛するノエルを独占することには強引すぎるくら積極的になるけれど、基本、民思いの賢君です。決断力もあって、ほれぼれとするような男ぶり。

この二人があるときはすれ違いながら、あるときは激しく求め合いながら織りなしてゆく中世ヨーロッパ風ファンタジー。
秋山先生なので、情熱的なシーンはほぼお約束のようなものですが、これは他の作品と比べるとまだ大人しめでは、、、
そういうところも良いですね。
私はほぼ一日で読み切りました。
それくらい、面白かったです。

2019年7月10日

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読書状況 読み終わった [2019年7月10日]

とても良いお話でした。

ヒロインのシャーリーは女性実業家・女社長ですが、過去に交通事故で夫と愛娘を1度に失うという哀しい過去を持っています。
そんな彼女はボヤで住んでいたフラットに住めなくなり、友人の医師マットのフラットに棲まわせて貰っているのすが-。
ある日、彼女の前に突如として現れ、
-君はマットの愛人だろう。
 決めつけ、彼女を侮辱した男アーロン。

彼もまたやり手の企業家であり富豪で、マットとその妻モリーの共通の友人。その立場ゆえに、モリーが夫とシャーリーの仲を勘ぐっているため、シャーリーをマットの愛人と決めつけ、モリーに余計な心労をかけまいと「一時的に見せかけの婚約者同士」になることをシャーリーに強要したというわけです。

話を読んでいると、このアーロンという男性、どこまで思い込みの激しい独りよがりなのかと関係ない読者までヒロインの立場に共感して腹立たしくなります。
しかし、最後まで読めば、これは彼がシャーリーにひとめ惚れして強く惹かれたからだと判ります。男の独占欲のために、マットだけでなくシャーリーが拘わるすべての男たちとの仲を邪推し、嫉妬するのですね。
私はシャーリーの「悲惨な過去」とは、愛する夫と娘を失ったことかと思ったけれど、彼女は夫ジェームズにはさんざん浮気され、貶められ、酷い目に遭わされていて、離婚の条件にシャーリーが応じなかったので、娘の親権をカタに彼女を脅迫したのだったのだと判りました。かつては夫を信じ愛していけれど、夫が亡くなる前は夫婦仲は最悪になっていました。

ラストで辛い目にばかりあってきたシャーリーが女性としての幸せを掴めたことが自分のことのように嬉しくなりました。
また、実はマットが事故で瀕死の怪我をした愛娘の主治医だったこと、娘に尽くしてくれたマットのためにシャーリーが病院を建てようとしていることなどが次々に明らかになり、感動すら憶えました。
王道ストーリーのロマンスに食傷気味の方にオススメの、読み応えのある感動物語りです。

2019年7月8日

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読書状況 読み終わった [2019年7月8日]

話形としては、ハーレクインの砂漠を舞台にしたシークものの王道。
人気モデルのサフィーには、哀しい過去があった。
18歳の時、とある砂漠の王国の王子と恋愛結婚で結ばれたものの、彼の国で暮らす間、新婚の夫に一方的に離縁を言い渡されたのだった。

物語りは5年後、23歳になったサフィーがモデルとの仕事で、かつて夫と共に暮らした王国を訪れたところから始まります。
ところがサフィーはその最中、誘拐も同然に連れ去られ-。
連れて行かれた先には、今は国王となっている元夫がいました。

結局、サフィーは連れ去られたその夜、本当の意味で夫と結ばれ、二人の情熱の証として妊娠するという筋立てです。
サフィーが最初の結婚で夫に激しい拒絶反応を示したのは、子供の頃の虐待が原因であると、夫であるザフィールは知りませんでした。
また、サフィーも夫が五年前に離婚を告げたのは、彼女を専制君主だった前王から守るためだと始めて知ります。

定番の話の流れながら、何故か強く惹きつけられて最後まで読み切りました。
このリン・グレアムさんの作品は割とよく読むので、著者の経歴も頭に残っていたんですが、、、
若くして結婚して離婚、また後に同じ男性と恋に落ちて再婚、、、という著者略歴が本の冒頭にあります。
これはあくまでも私の勝手な感想ですが、もしかして、この物語りのヒーロー&ヒロインは著者の人生が少し投影されているのかなと感じました。

実体験に被っているからでしょうか、とても素敵でした。
もう新しい本はなくて、古書でやっと手に入れた次第です。

2019年7月4日

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読書状況 読み終わった [2019年7月4日]

うーん、ほのぼのとして良いお話だとは思うんですが、やっぱり私的にはイマイチかな。

コチラは続編とのことですが、ススハイルとユナンのカップルの後日談はほんの少しだけです。
更に第二話と第三話のオムニバス的な話の方が大半なんですが、主役夫婦の子供たちがあっという間に大人になり、彼等が赤ちゃんや幼児の頃、おもりをしてくれたスハイル(王様)の側近にして親友と恋愛関係になります。

ドラゴンだから短期間に驚異的な成長を遂げるという設定だからって、父親と同じ年の人と恋愛できるまでに数年で成長するなんて、、、
現実離れしすぎています。

どうも後の二つのオムニバスで枚数を稼いだ感がなきにしもあらずで、済みません、私にはこんな感想しか言えませんでした。

2019年7月1日

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読書状況 読み終わった [2019年7月1日]

良いお話でした。

とてもリアリティ溢れる物語りで、ハーレクインの王道というよりは、どこにでもある愛を見失いかけた夫婦の絆再生の物語りだと思います。

単に愛だ恋だというテーマではなく、破綻寸前までいった夫婦がいかにして関係を奇跡的に修復したかの過程を描いています。

大恋愛で結婚したケイドとジェシカ夫婦ですが、二度の立て続けの流産により、ジェシカは妊娠のことしか考えられなくなり、妻を支えきれなくなったケイドは家を出てゆきました。
物語りはケイドが家を出てから1年後から始まっています。
ジェシカから離婚を持ち出され、ケイドが彼女の家に向かうも、強盗に入られ怪我をした彼女は話し合いどころではなく-。
もし、強盗が入らなかったら、二人は冷めた関係のまま離婚していたのかもしれません。
ジェシカが大怪我を負ったことが、二人の運命の流れを軌道修正する役目を果たしてくれたのですね。
どんな夫婦にも潜む危うい落とし穴を見事に描き、流産と妊娠に懊悩する夫婦の姿が浮き彫りにされています。

きっと最後まで読んだら、誰もが「主人公二人に起きたことはけして他人ごとではなく、誰にでも起こり得ること」と感じるのではないでしょうか。

2019年6月25日

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読書状況 読み終わった [2019年6月25日]

面白く読めました。

何より、ヒロインのソリ(ソリティア)の太陽のように明るく、前向きで溌剌としたキャラには物語りの冒頭から強く惹かれました。
余談ですが、つい最近観たばかりの韓国映画「ワンデイ~悲しみが消えるまで」の薄幸だけれども可愛くて健気なヒロイン、ミソを演じた女優さんの笑顔とソリのキャラが被りました。
ミソは「微笑」と書くそうで、この小説舞台はイギリスですから、韓国の映画とは舞台はかけ離れているにも拘わらず、ミソのイメージが自然にソリと重なったのは自分でも不思議に思いました。

展開としては王道の「契約結婚」、かつて結婚式直前に婚約者にドタキャンされたことで心に深い傷を持つヒーローが優しいヒロインと出逢うことで、もう一度愛に目覚める、、、という定番中の定番ではあります。
ラストには予期せずヒロインが妊娠してしまうという、これも定番。
ストーリーだけでいけば、☆三つくらいかもしれませんが、私としてはヒロインのソリが大好きになったので、その分足して☆四つにしました。

あと、ヒロインがボートゲームのカフェを経営しているということで、物語りもゲームが進んでゆくような形で描かれている-ちょっと適切な言い方かどうか判りませんが-のは工夫されていて、興味深いと感じました。

2019年6月18日

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読書状況 読み終わった [2019年6月18日]

全体的に、ほんわかというか、ほのぼのした雰囲気のお話でした。
作中、結構ハードめの描写もありなのにホンワカしているのは、主人公の国王と美しき王妃(ドラゴン)が相思相愛の甘いムードであり、また王妃ユナンのおっとりとした性格にもよるところが多いでしょう。

良いお話だとは思うのですが、何故か少し物足りない。
他サイトの読者レビューで
-ドラゴンとかに抵抗のない方なら、楽しめるかも。
と、ありましたが、私もその感想に近いです。

男でも妊娠できて、卵で生んで、子供は1年ほどで成人する、、、ファンタジーであれば、そういう設定もありなのかもしれませんが、ちょっとあまりに現実離れしすぎているかな~~と。
もろろん、ファンタジーだから何でもありなんだよ、そんなことを言う方がおかしいんだよ、と言わればそこまでですが。

あと、これも他のレビュアーさんが指摘されていましたが、「皇帝」ではなく「国王」です。
物語りには国王として描かれているのに、何故、皇帝?
タイトルが微妙すぎます。

実は続編を先に買って少し読んで面白そうだと思って、初巻を買いました。
まずは物語りを順を追って主役の二人のなれそめから読んでいきたいと思ったのですが、一冊読み終えて外したかなと後悔しています。
折角なので、続きも頑張って読もうと思いますが、、、

2019年6月15日

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読書状況 読み終わった [2019年6月15日]

素晴らしい作品でした-と、映画の終盤まで見てきたときは書くつもりでした。
しかし、ラストまで見て、ちょっと私にはどうしても共感できない部分がありましたので、最終的にはこの評価となりました。

ナムギル氏の演技は真に迫っており、妻を失った男の戸惑いや深い悲しみ、孤独が切々とリアルに描かれています。
私的には、彼のイメージは「ちょい悪」的な役(例えば「善徳女王」のピダムや「花、香る歌」の大院君、「悪い男」や「サメ」など)がハマり役だと思ってきました。
しかし、今回、今までのイメージを根底から覆す役柄を熱演したことによって、また新たな境地を開かれたように思います。
彼の熱演ぶりからいえば、間違いなく☆五つだと思えますし、ストーリーも死の迫った若い女性の魂(精神)が体から離れるという設定はファンタジーではあるものの、その女性の切ない生い立ちなど、リアルで視聴者の共感を得られるようになっています。
タン・ミソがはるばるソウルから単身、生みの母を訪ねてゆき、母からまたも拒絶されるシーンは涙なしには見られませんでした。

私は家族を交通事故で亡くしていますので、悲惨な事故のシーンは涙が止まりませんでした。
遺された者は大切な人を理不尽に奪われ、どれだけ辛くとも、その哀しみを抱えて生きてゆかねばなりません。
本当に、綺麗事ではないのです。
その綺麗事ではない部分をこのドラマはよく表現していました。
自分自身がその痛み、哀しみを知っているからこそ、余計に内容に感情移入したのだと思います。

ただ、ラストの主人公男性、イ・ガンスがミソに頼まれて呼吸器を止めるという終わり方には、私はあまり共感はできませんでした。
安楽死には様々な考え方があるので、これはあくまでも私見です。
敢えてラストで、ガンスが手を下すシーンを出さなくても良いし、ミソの最期だけを-自然死-出しても良いし、無理にミソの死まで描かず、死を暗示させるようなシーンだけの方がかえって余韻が残ったのではないでしょうか。
ナムギル氏や、ミソ役のチョン・ウヒさんの名演が素晴らしかっただけに、終わり方が惜しまれます。

2019年6月14日

読書状況 観終わった [2019年6月14日]

面白かったです。
読み終わった後、何かとても明るい気持ちになりました。

ヒロインとヒーローはたまたま飛行機で隣り合わせになり、一目惚れで激しく惹かれ合いました。
最近、日本の芸能界でも「交際ゼロ日婚」が話題になりましたが、この主人公カップルは交際どころか、出逢って一日で結婚を決めています。
しかし、今の時代、この手の展開は満更、小説の中の絵空事だけではないようにも思われ、かえって私にはリアルさを感じさせました。

-それほど互いを意識し、求め合ったにも拘わらず、「夫」となったニコラスはわずか一日で心変わりをし、ヒロイン、メグの前から無情にも去ってゆきました。
1年後、傷心の彼女の元に届いたのは、「夫」が詐欺などの容疑で刑務所に入っており、しかも彼を救えるのはメグしかいないという宣告で-。

結局、ニコラスがメグに突然別離を告げたのには彼女を守りたいという理由があることが判ります。
メグは誠実で、優しい女性ですね。ニコラスに別離を切り出す正当な理由があると判ったのはメグが彼に面会するため、ブラジルの刑務所を訪れた後のことです。もちろん、彼女はニコラスの友人である女性弁護士に請われるままに、「夫」を救いにいったのですが、私がもしメグの立場だったら、絶対に行きません。
理由を知る前に、突然心変わり(実際は彼なりの理由があったわけですが)したニコラスを許せないと思うからです。
メグの勇気と忍耐強さ、優しさが結局、メグだけではなニコラスも救うことになりました。

気になるのは孤児であったニコラスが双子であったという設定です。物語りも終盤になって突然、それが表に現れるのがあまりにも突飛な気がします。もうちょっと前半くらいに伏線があっても良いような気がします。
あとはメグの職業が弁護士というのは良いけれど、実に弁護士らしくない-というか、物語りを読んでいて、彼女が弁護士だとすんなりと感じられる部分があまりないのです。
冒頭、二人が出逢うシーンといきなり結ばれるまでの過程描写が真に迫っていたため、メグが弁護士らしくないところが余計に気になりました。

2019年6月9日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年6月9日]

とても面白く、ラストまでハラハラしながら読み終えました。

ヒロインのエリザベスは親友ビアンカの婚約者にひとめで心奪われます。
あろうことか、ビアンカは挙式を間近にドタキャンしてしまいました。しかも、若い男と駆け落ちをして。その相手というのが寄りにも寄ってエリザベスの兄マシューでした。
ビアンカの夫となるはずだったイタリア人の大富豪ルチアーノに半ば脅迫され、エリザベスは代理花嫁となるのですが、、

ルチアーノという男性がとても魅力的です。俺様、強引、イケメン、やり手実業家、ハーレの魅力溢れる精力的なヒーローの典型のような男性ではありますが、何故か憎めません。
そんな彼に終始翻弄されるヒロインも一方では、ルチアーノに激しく惹かれています。


ラストのオチは良かったと思いますが、意外ではありました。エリザベスは「兄が花嫁を連れ去った代償」を自分が支払わされた-それがルチアーノとの結婚だと思いこんでいたのに、実は最初からルチアーノが本来の婚約者ビアンカを捨てエリサベスを選んだがゆえに起きた騒動だったのですね。
この辺り、私の説明では判り辛いと思いますが、読むと最後の方で納得がいきます。

何もかもルチアーノが仕組んだ「契約結婚」だったなんて、面白いのは面白いけど、それでは捨てられた婚約者はどうなるのか、どうでも良いのか、ちょっと男の身勝手さには腹が立ちました。
元婚約者の女性はけして優しい人ではないし、褒められた女ではないけれど、婚約者と挙式間近でありながら、エリザベスと出逢ったからといって、あっさりと婚約者を捨て、更には婚約者が逃げ出せば幸いとばかりにヒロインを脅して手に入れようする、、、
最後の最後で、魅力的だと信じていたヒーローの魅力が色あせました。

2019年6月7日

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読書状況 読み終わった [2019年6月7日]

 こうまで熱い情熱とストイックなまでの慎重さで作り上げる作品だからこそ、監督の作るドラマは面白いのでしょうね。
 物作りに関しても、一人の人間としても、また時代物を志す者としても、とにかく読んで学べる部分の多かった素晴らしい教訓書でした。

2019年6月4日

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読書状況 読み終わった [2019年6月4日]

この映画の感想もしくは評価は、大きく分かれると思います。
どこにでもある不倫-結末を描いたメロドラマという人もいるでしょう。
また、フィンランドと韓国と二つの国の美しい自然をカメラを通して淡々と描き出しつつ、極寒のフィンランドの降り積もる雪のように儚く散った男女の恋を情緒豊かに表現したという人もいるかもしれません。

この映画の優れたところは、不倫をけして綺麗事に描いていないところです。
男女ともに家庭持ちであり、しかも、それぞれの子供たちは精神的にかなり重い障がいを抱えています。そんな二人が出逢い、愛し合うようになったとしても、女性側が言ったよあうに、まさに「見込みのない恋」です。
これは物語りですから、敢えて二人が家庭を捨てて身勝手な不倫の恋に生きる-という結末を用意しても良かった。けれとも、ラストには男女ともにお互いの家庭に戻る-女性側は夫に不倫がバレて離婚することになりましたが-という結末は、二人が結ばれるよりはるかに重く、リアルな終わり方だと感じます。
不倫の恋は誰も幸せにはなれない、、、という残酷な現実を見る人に突きつけているようです。

映像美も素晴らしかったですし、男性側の感情を抑えた中にも時に激情をほの見せた演技は真に迫っていました。
正直、☆四つの良い作品だと思うのですが、気になるのは、ラストです。
男性、女性、それぞれが配偶者、子供がいる恋愛でありながら、結局、男性側はすんでのところで妻子を選び、家庭に戻っていった、、
一方、女性側は夫に「好きな男がいる」と宣言して、離婚した。ドラマからでは、離婚をどちらが言い出したまのか、果たして夫が言い出したのかは判らない、見ようによっては女性側から言いだしようも見える。
が、結局、女性の方は不倫の挙げ句に家庭も、何もかも失った。
今も昔も、国が違っても、不倫の代償を最後に負わされるのは女性だけ-という気がしてなりません。
二人が別れててゆくという結末は良かったけれど、女性だけがすべてを失うという終わり方は、やはり同性としては素直に納得はできないものでした。
しかし、これも現実的だといえば現実的終わり方であり、やはり不倫の残酷さをリアルに描いているといえるのかもしれません。

2019年6月2日

ネタバレ
読書状況 観終わった [2019年6月1日]

今年の2月から書き継いできた長編「王宮の陰謀」完結編。

知り合って以来、愛を温めてきた国王英宗とセリョン。
しかし、翠翠楼の女将にしてセリョンの養母ウォルヒャンが倒れてしまう。
翠翠楼の危機に、セリョンは女将業を継ぐために英宗との別れを決意するも-。

-教えてくれ、セリョン。俺はそんなに頼りない男か?
セリョンの哀しい覚悟を知った英宗は恋人を追いかけるが。

交際1年半を経た国王と遊廓の娘の恋の結末!

2019年5月31日

とても読み応えのある作品でした。
これまでハーレの作品はかなり読んできたけど、何故なのかなと考えてみました。
この本にはヒーローとヒロインだけでなく、彼等の幼い娘も登場します。八歳になっており、乳幼児ではありません。
更に作品のジャンル分けをするなら、「難病もの」であり、「シークレットベビー」に入るかと思います。

作品全体を通して、この娘ホリーが大活躍しますので、物語りの中で果たす役割は非常に大きいです。
この子が緊急の手術をしなければ余命数ヶ月というところから、物語りは始まります。
ヒロインのベロニカは恥を忍んでホリーの父親であり、資産家・実業家の昔なじみジョーダンに手術費用を工面して貰いにいきます。
しかし、ジョーダンは彼が勤労苦学生であった時代、ベロニカと一夜を共にしたことを覚えておらず、彼女は
-そこまで君は落ちたのか。
 と、激しく詰られます。


早い段階でホリーは手術を受けて全快します。これは私の予想とは違いました、、、
私は最後の方で一命を取り留め、主人公達も和解するのかと予想していたのですが、前半であっさりと回復したホリーが活躍して、両親の仲を取り持つことになります。

恋愛小説なのかもしれませんが、単なる恋愛や男女の愛欲よりは「家族」「血の絆」というものが前面に出ているため、読み手の心を揺さぶる名作になっているのだろうと思いました。
終始ハラハラドキドキする恋愛ものも良いけれど、こんな風に、単なるロマンス小説で終わらない作品の方がやはり読み応えもあるし、深みもあるように感じました。

またラストのホリーがモデルの仕事で撮影している時、
過去を思い出すシーンも過去と現在を巧みに交錯させた描写は見事だと感じました。
ホリーは本当に利発な可愛い子です。
利口すぎて、ちょっと現実にここまで利口な子がいるかな? と小さな疑問は残りますが。
そんなことは些細なこと。このお話は小さなホリーなくしてはあり得ないですから。

とても素敵なお話です。

2019年5月30日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年5月30日]

全体の感想を一言で言うと、とても優しい気持ちになれるお話です。

幼い頃、一度だけ逢った凛々しく優しい、思慮深げな青年。
ほのかな憧れを抱いていた彼と再会したその時、彼は別人のように変わっていた-という設定です。

しかも、主人公の志信は実の叔父に売られたも同然で、憧れていた「若さま」の「妾」として奉公することに自分でも知らない中になっていました。
昔一度見たきりの若様と今の変わり果てた姿に違和感を覚えつつも、懸命に若様にお仕えしようとする志信の健気なこと、、、

そして、志信を都合の良いように利用しようしている癖に、どこまでも悪人になりきれない若様の葛藤。
二人とも良い人だから、読んでいて、ちょっと切なくなりました。
ただ、「表向きの妾」として囲うのが女性でなく男性であれば、あまりその人の経歴に傷つかないという考え方は、ちょっと、どうでしょうか。
確かに女性ほどではないかもしれませんが、経歴に傷が付くことに変わりないと思います。
その辺り、若さまって少し自分勝手?
と、思わないでもないですが。

でも、読んでいて、ふんわりとした気持ちになれる良いお話であるとは思います。

2019年5月25日

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読書状況 読み終わった [2019年5月25日]

ついに、韓流時代劇 「オクニョ」26巻を見ました!
 そうです。最終巻なので、これにて長かった視聴も漸く終わったということになります。
 ホントに見応えのあるドラマでしたね~。
 私なりに全編を振り返って、感想を書いてみたいと思います。
 ラビ村版「オクニョ」感想・ザ・総集編 ―笑
 まず、私はオクニョのキャラがとても好きでした。ドラマの冒頭からして波乱含みの展開が予想される幕開けでしたね。オクニョのお母さんカビが身重にも拘わらず、刺客に襲われ切られるという、、、
 そのため、オクニョは典獄署と生まれました。まさに、監獄生まれの監獄育ち―少し前、日本で小泉今日子さん主演でそんなタイトルのドラマがありましたが―、オクニョは「監獄のお姫様」です。
 生まれたときから試練の連続で、その次々に降りかかる試練にもめげず、真っすぐに前を見つめて自分の道を進むオクニョの強さは、凛とした花を思わせます。
 ドラマの冒頭でCGだと思いますが、監獄の中で一輪の白い花が開くシーンがありますが、あの映像はまさにオクニョの生き方を表していますし、現代の「獄中花」というタイトルも、とても的確にヒロインの生き方を表現していると思います。
 更に、オクニョに勝るとも劣らず私に強い印象を与えたのが王様、明宗でした。繰り返し書いてきましたが、まさに育ちの良い好青年という明宗役がぴったりのソ・ハジュンさんでした。
 このドラマで新たなファンを獲得されたのではないでしょうか。明宗の母文定大妃は歴史上にも残る、権力欲の強かった女性です。ドラマでの明宗は母への情愛と王の責務との間で苦しみました。母だけでなく、実の叔父であるユン・ウォニョンとチョン・ナンジョン夫婦が大妃と結託して王を無視して、やりたい放題やるのに耐えてこなければまりませんでした。
 ついに堪忍袋の尾を切らして、ユン・ウォニョンを頂くソユン派を一掃し、テユン派を重用するに至るわけですね。
 その辺り、ドラマを見ていても政局の推移というのは割とよく理解できました。
―王として、どのようにあるべきか。
 明宗はそんな理想と母大妃や外戚の専横の間に立たされ、終始心が安まることがありませんでした。挙げ句に、心臓を患ってしまい、まだ33歳の若さで崩御してしまうのです。
 ドラマを見ている間、明宗のことが気になり少し調べてみた時、明宗は「哀しみの王」であると書かれていた方がいましたが、まさにそのとおりであるといえます。
 実際にはあり得ないことではありましたが、またドラマではオクニョと明宗のロマンスも視聴者の興味をかき立ててやまなかったことでしょう。
 後半で、ついに明宗がオクニョを側室として召し出すと言い出したときは、ドキリとしましたね―笑
 オクニョは明宗の妹だというのは視聴者には大体判っているので、、、
 その辺りも、このドラマを盛り上げた要素の一つであったでしょう。
 ある意味、オクニョの本命であるユン・テゥォンよりも明宗の存在の方がこのドラマでは際立っていたと―これはあくまでも私の個人的な意見ですが―思います。
 更に、このドラマが素晴らしかったのは、脇役陣の熱演でした。ドラマをすべて見終えた今、ドラマを彩ったたくさんの名シーンや色んな人物の顔が次々によぎります。
 掏摸のチョンドン、詐欺師のウチ、典獄署の署長以下のユニークなメンバー。
 オクニョが生まれ育った典獄はとても重要な舞台の一つですが、ここで活躍するメンバー数人は、ある意味、一団となってドラマを盛り上げる役割を果たしていたのではないでしょうか。とてもユニークなメンバーでしたね。
 また、大妃やチョン・ナンジョン、ユン・ウォニョンに代表される悪役陣、彼等の演技も素晴らしかった。
 この方たちは間違いなく芸能界では重鎮...

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2019年5月20日

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読書状況 観終わった [2019年5月20日]

ひと口にいえば、現代版ロミオとジュリエットといったところでしょうか。

両親の残した城を手放さなければならなくなったキアラ。
その前に現れた資産家のニコ。
キアラの先祖はその昔、不当なやり方でニコの先祖から城を奪いました。ニコの父親は幼い彼に長年の一族の恨みを伝え、いつか一族の所有である城を取り戻して欲しいと繰り返していたのです。
-この城から出ていきたくなければ、僕の妻になれ。

ニコから便宜結婚を申し込まれ、結婚と彼の跡継ぎを生むことを条件に、キアラは城を手放さずに済みました。
結婚式当夜に誘惑されたキアラは、人の心や愛情でさえビジネスや取引の道具にしてしまう彼に恐怖心をいだき、翌朝、彼の元を去ります。
しかし、既にその時、キアラは彼の子を身ごもっていて-。

ハーレクインの定番中の定番のお話ではありますが、キアラと二コ、それぞれの一族の関係から「ロミオとジュリエット」を連想させるところを興味深く感じました。
また、最後に二コが
-僕の大切なものは、ここ、この庭にある。そういう権利書にあるんじゃない。
とキアラに告げるシーンは良かったです。
長らく復讐のためにだけ生きてきた彼ですが、盲目的に価値があると信じてきた「城」より、実はやっと見つけた「愛」の方が大切だと自覚した瞬間でした。
また、二コの一族に対して自分の先祖が犯した罪を知り、素直に悔いて放置された墓の手入れをするキアラ、
そんな彼女の人柄にも好感が持てました。
二コの孤独な心が救われたのも、キアラのそんな優しさのお陰かもしれません。

2019年5月19日

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読書状況 読み終わった [2019年5月19日]

面白くて、すらすら読めました。

責めと受けの幼少期の出逢い-責めが受けを女の子と間違えたことから始まり、姉の身代わりとして大国の皇帝の後宮に入る―この辺り、まさにBLの典型のお話ではあります。でも、何故か興味を持って次々と展開を愉しみに読んでしまうところ、流石は秋山先生だと思います。

美少年紫星が好きになった神獣黒虎の世話係が実は皇帝だったという種明かしも、よくあるパーターンといえばそうですが、それでもやっぱり面白かった。
余談ですが、秋山先生の作品は結構、過激なシーンが多いように思うけれど、この作品は珍しくおとなしめ? でした。そういうところも含めて、紫星と皇帝の嫌みのないキャラも好感が持てますし、私は割と好きな作品になりました。

2019年5月15日

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読書状況 読み終わった [2019年5月15日]

とても読み応えのある小説です。

ジャンルとしては恋愛に入るのかもしれませんが、まず、様々な要素を持った作品である-といえます。
小さな町で起こった連続暴行事件の犯人を突き止める過程は、まさにミステリー・推理小説ともいえるし、インディアンと町の人から人種差別を受けるヒーローの姿は、社会派小説として描かれています。

また、ヒロインが登校拒否しているヒーローの一人息子を復学させ、見事に士官学校へ進学させる下りは、教育問題を彷彿とさせます。
様々なジャンルの要素が絡み合い、それらが見事に相乗効果を醸しだし、作品に深い奥行きを持たせているのではないてしょうか。

しかも、町の学校に赴任してきた若い女性教師のヒロインと、町では蔑視されていた混血のヒーローのラブロマンスも堪能させてくれます。
ヒーローが実は軍役時代、特殊任務を受けていた戦いのエキスパートだという秘密も興味深いです。
とても優れた作品だと思います。

2019年5月11日

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読書状況 読み終わった [2019年5月11日]

この物語りを一言で表すなら、まさに「シンデレラストーリー」です。
現に、最初に内容紹介だけを読んだときにも、「婚約者に挙式直前にドタキャンされた国王の命令で、花嫁の身代わりを務めることになったメイド」とヒロインについて語られていました。

ところが、どっこい。孤児院で育った召使いニーシャは、さる王国の姫君であり、王位継承権を持つ王族だと後半で判明。
契約結婚、もしくは間に合わせの結婚が「愛」によって本物の結婚になる、、、というのはよくある展開だけど、このラストのどんでん返しによって、ありきたりでないお話になっているところが凄いと思います。

また、実は王女だったニーシャが祖国に帰り、女王となるために離婚しなければならないと悟った国王が退位をしてまで妻を選んだ結末も素敵です。
歴史にも「王冠を賭けた恋」というのがありますが、まさに、それですね。
女中が実は王女様で、身代わりとして王妃となり、更にいつしか彼女を本気で愛した国王が王位より彼女を選んで退位した-まさに、究極の玉の輿物語りで、「シンデレラストーリー以上のシンデレラ-ストーリー」といえるのではないでしょうか。

2019年5月5日

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読書状況 読み終わった [2019年5月5日]
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