後宮の毒華 秋蝶の毒妃 (角川文庫) [Kindle]

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  • 個人的にはかなりオススメ度の高いシリーズ。

    少年玉蘭が姉の身代わりとなり、唐代の後宮で華妃という高位の妃として様々な体験を積む。その体験を通じて、彼が人として成長してゆくプロセス、更には彼が後宮で拘わる多彩な人々ー同じ妃、側仕えの女官、宦官との交流などを丹念に描いている。

    ー後宮は悲しい場所だ。
    と、悟った少年はきっと身代わりを終え男性に戻ったとしても、女性の、ひいては人の心の痛みを理解できる大人になるに違いない。

    本作には玄宗皇帝や楊貴妃といった実在の人物も度々登場しており、単なるラノベという枠を越えた興味深さがある。今後の展開に注目したい。

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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