風船魔人・黄金魔人 (角川文庫)

  • 角川グループパブリッシング (1985年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041304952

感想・レビュー・書評

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  • 東京の空に、ふわふわと浮く人間が現れた。それらは最初は風船だけであったり人形だったりしたが、あるところで自転車に乗る本物の人間となり、ついにはそれを利用した企みを明らかにするのだが…。

    横溝正史の新聞記者三ツ木俊介とその助手の探偵小僧御子柴進の2人による、事件解決というか、冒険的な子供向け探偵小説シリーズ。

    少年向け探偵小説と言うと、江戸川乱歩の明智小五郎と小林少年であるが、恐らくそれを目指したシリーズである。ただ、乱歩の少年向け小説に比べると、全体に荒っぽいのが横溝流。

    風船魔人は謎の新しいガス、黄金魔人は万物を金に変えるという謎技術(そんなものはないわけだが)というのが核となっているのだが、いかんせん乱歩のものに比べると、魔人側にさほど魅力を感じさせない、道具オリエンテッドの話になっているところがどうしてものめりこめない。

    また、謎の新しいガスにしろ、鉛を金に変えるにしろどうしても現代の常識からしてありえないわけで、当時の子供達なら熱狂できたのか?というとそんなことはないのではないか。やっぱり二十面相であるとか、豹の着ぐるみであるとかでも、トリックに一つ二つ志向をこらせていたが、本作はとにかく飛ぶだけ、とにかく脅すだけという魅力の無さという点は褒められない。

    そして、両作ともオチがね、これまた投げやりなのがなんとも。

  • また真犯人が××という横溝ジュブナイルのお約束

  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387170931.html)
    (収録作品)風船魔人/黄金魔人

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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