- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041315170
感想・レビュー・書評
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ボクには難しかった。
でも、寝たきりの少女に海水をもっていってあげる話は好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉の宝石だ
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すごく気に入った。同じフレーズがよく出てくるが、なんだかさみしい気持ちになる。
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この本をはじめてよんだのは、小学校5年生だったと思います。
小説をよむきっかけになった本です。あれから、もうすぐ2年?くらいが経つけれど、今でももちろんだいすきな本です(((o(*゚▽゚*)o)))
あのときよんでいたのが、ライトノベルや携帯小説じゃなくて、この本でよかった!と思います。 -
13.4.7購入 ブックオフ
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以下引用。
「階段」
一段目に夏
二段目にぼく
三段目にみずえ
四段目に腰かけて
五段目で初恋だった
六段目で何をしたのか
七段目で神さまが見てた
八段目でみずえが立上ると
九段目でぼくは淋しくなった
十段目で哲学し自省し感傷して
十一段目で訪れる秋をむかえよう
十二段目で翼のように両手ひろげて
十三段目さま人生さまみんなさよなら(p.146~147)
「サ行二段活用恋愛形」
詩ト詩ト詩ト………屋根裏に雨が
オ詩エテ?…………とみずえが言った
詩ラナイヨ…………とぼくが言った
詩月一日……………エイプリルフール
ウ詩詩詩……………怪奇マンガかな?
詩ーツ………………月夜のひそひそ話
カナ詩イトキ………笑おうよ
詩……………………死
詩ヌマデ
アイ詩テ(p.156~157)
「あなたに」
書物のなかに海がある
心はいつも航海をゆるされる
書物のなかに草原がある
心はいつも旅情をたしかめる
書物のなかに町がある
心はいつも出会いを待っている
人生はしばしば
書物の外ですばらしいひびきを
たてて
くずれるだろう
だがもう一度
やり直すために
書物のなかの家路を帰る
書物は
家なき子の家(p.267~268)
「あなたへの手紙」
あて名のないてがみを書いたことがあります
それを郵便ポストに入れずに
楡の木の穴にいれたことがあります
まだ逢ったこともない女の子へのてがみでした
愛のてがみでした
ところが そのてがみに返事がきたのです
おてがみありがとう
愛のてがみに 愛のてがみで
お返事ができるのがとてもしあわせです
この返事も
ほんとはぼくがじぶんで書いたものです
ぼくが今より若く まだ人生の苦渋を知らなかった頃
空はいつも真青だった(p.350~351)
「みじかい恋の長い唄」
この世で一番みじかい愛の詩は
愛
と一字書くだけです
この世で一番ながい愛の詩は
同じ字を百万回書くことです
書き終わらないうちに年老いてしまったとしても
それは詩のせいじゃありません
人生はいつでも
詩より少しみじかい
のですから(p.372~373) -
さびしさでいっぱい
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寺山修司の作品は書を捨てよ、町へでようのみ既読であった。
何故こんなに人気が有るのか不可解だったが、彼の詩集はとても素敵だった。
度を越したロマンチックだ。
基本愛と恋の話しかしてない。
特にこの作品には海に関する詩、童謡やマザーグースに関する詩、猫に関する詩、
花に関する詩が大量に収められている。
いずれも少女的であり、私の好きなモチーフである。
長野まゆみを思い出したが彼女のより好きだ。
また、エンデのエンデのメモ箱にも似ている。
たいへん良い本とであった。
かもめ!