アルスラーン戦記 7 王都奪還 (角川文庫 た 14-7 アルスラーン戦記 7)

著者 :
  • KADOKAWA
3.65
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041665077

作品紹介・あらすじ

10か月の刻をへた、パルス暦321年8月11日、第二次アトロパテネ会戦の火蓋が切られた。港町ギランの豊かな富を背景に膨大な軍用金と糧食を手にしたアルスラーン軍二万五千はルシタニアの大軍を撃滅させた。刀身が激突し、槍身がからみあい、空と地の間に人血の嵐を巻きおこした王都の攻囲戦は二転三転しつつ、流血と砂塵のなかに終焉し、王都エクバターナの城門は、ことごとく開放された。書下し、ヒロイック・スペクタクル・ロマン、第1部全7巻、感動の完結。

感想・レビュー・書評

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  • 1990(平成2)年発行、角川書店の角川文庫。第1部完。以前読んだ時には父王の死の方法をどこかで知って、そんなアホなと思って読み飛ばして第2部に進んだらしい。従ってこの部分は初読だが、王家の血縁についての秘密がこんなに書いてあったとは。しかし、この秘密、第2部に影響したっけ。エクスカリバーならぬルクナバードも、なんかあっさりしているように感じるのは気のせいか。神、または霊魂、または超越者が存在するような世界観なのに、宝剣には神秘の力としては宿っていないのだろうか。

    あとがき:「あとがき」(1990年3月1日)編者拝、

  • 第1部 完結。

  • [自宅]

    なんと懐かしい!
    図書館で銀英伝の特集コーナーを見つけ、久しぶりに懐かしいと思い読もうと思ったが、、、、"黎明伝"などよくわからない副題?副シリーズ?にどの順に読めばいいのかがよく分からず調べてから読み直そうと断念。

    でもそのきっかけで、昔懐かし小中時代に読み漁った田中芳樹シリーズのうち、まずはアルスラーン戦記から読み直そうと読み始めてみた。

    このシリーズは昔読んだ「角川文庫」シリーズ。この天野喜孝さんの絵にもハマったんだよな。菊池秀幸さんの「吸血鬼ハンターD」の挿絵もそうで、どちらが先だったかわからないけど、きっと天野さん繋がりでどちらかも読み始めたはず。

    こうして本来のシリーズに加えて、"出版社名"などのシリーズを意識しなくてはならないのは、30年という時の流れのせい。どうやら自分の知るこのシリーズから、途中紆余曲折を経て、光文社にて完結していたらしい。しかもその移籍先の光文社でも、「カッパ・ノベルス」シリーズと「光文社文庫」シリーズがあり、前者は角川からの乗換時にあたって再版となる従来の10巻を2巻づつまとめ、新刊となる11巻からは単刊とした丹野忍さんによる挿絵のシリーズで、後者は恐らくは完結が見えて来た?2012年から、山田章博さんの挿絵によって全て単刊発行されたもの。

    実際今回読んでいるのは10巻までは「カッパ・ノベルス」で、11巻からは期せずして「光文社文庫」シリーズ。とりあえずストーリーを読みたいから挿絵は我慢するけれど、やはり本当なら天野さんか、まだ世界観の近い丹野さんのイラストで全巻読み通したかったな。

  • 子どもは二刀流が大好き。なのでキシュワードも大好きでした。2匹の鷹も可愛いです。

  • 20190504 再々読了
    アルスラーン戦記 第一部完結

    覚書
    第一章 熱風は血の匂い
    第二章 王都奪還
    第三章 アトロバテネ再戦
    第四章 英雄王の歎き
    第五章 永遠なるエクバターナ

    シャーオたちの真実
    イノケンティス7世とアンドラゴラス王
    騎士見習い故国へ帰る

  • うん、うん。
    一巻の頃に比べると、アルスラーンの成長が明らかにわかる。
    確かにアルスラーンが直接ライバルに手を下したわけではないけれど、相手が自滅していくのもアルスラーンの実力のうち。
    良い臣下に恵まれる。
    それを活かすだけの技量がある。

    タイトルは『王都奪還』だけど、アルスラーンの目的はそれではない。
    戦渦に巻き込まれて困窮している国民を、城塞の内から解放すること。
    アンドラゴラスもヒルメスも、自分が王座に就くことしか考えていないけど、アルスラーンは国民のために善政を行うことが最終目的。

    そのためにアルスラーンは両親と決別し、自分の道を歩きはじめる。
    自分の力で。
    ううう…成長したなあ。しかもいい子のまま。

    気持ちのいい第一部の終わり方だけど、ギスカールはきっとボダンとの権力抗争にけりをつけて復活してくるだろうし、ヒルメスもこのままでは終わらないだろうし、蛇王一党に捕らわれたイルテリシュもこのままでは終わらないだろうし(いや、イルテリシュは終わってるが蛇王一党は終わってないね)、ラジェンドラも信用ならないし、第二部は本当に波乱なんだろうな。
    ああ…。

  •  第一部完結。

     王位を決めるのはあの宝物。そして、あのアンドラゴラス三世があんな奴に…。と展開には吃驚。◇確かに、重厚さという点では「銀英伝」より何歩も後退している感は否めないが、でもまあ、彼方此方に見受けられる田中節も久々だし、一筋縄ではいかない魅力的なキャラクターには堪能できた。ファンタジー小説・アクション活劇としては十分楽しめた一品。◇完結していないので、続きを読むかは考慮中。読みたい気持ちは強いけど…。

  • アルスラーンがアンドラゴラスを打倒さないとだめだろ!
    あの終わりはゲンナリですわ

  • 第1部完結編。
    やや子ども向きとも思えるけど、ここまで、綺羅星のような登場人物満載で、なかなかに楽しかった。
    第2部を読むよりも、勝手に続編を作って、そこで遊んだ方がいいかなぁ。

  • 【50】

  • アルスラーンが王都を奪還し王座に就いて第一部が終了。
    アンドラゴラス、ヒルメス、アルスラーンの三つ巴の結末がああなるとは…。彼が生きていればアルスラーンは王座に就けないからある意味きれいな(笑)結末ではあると思う。
    ヒルメスの出生の秘密は源氏物語的、アルスラーンは立身出世的で血の柵がないのも含め、アルスラーンのメンタルは強いのかなと。

  • 第一部終了

  • 第一部終了。とりあえずここまでは一気読みしたいとこです。小6の間ではアニメの話が盛り上がり、男子がOPを鼻歌うたってるようですが…あえて原作読んでるうちの6年、ストーリーを先回りしてにやにやしたい模様。

  • ヒルメスの情けなさが好きだ。
    第一部完となるわけですが、壮大で重層的で、読み応えのある名作でした。
    落とし所としては、多少強引でしたが綺麗。邪魔な奴がきれいに消えていきますが、こうするしかまとまらなかったろうな、という印象もあります。イノケンティス王という人物は、弟に部下に、更には魔道士にまで利用される傀儡代表みたいな人物でした。散々情けなく周囲に存在を軽んじらてきた人物が、最後に意志を持って立ち向かうという姿はベタですがやはり良い。完全に作者の思惑通りに乗せられてしまった私です。
    イノケンティス王は世間知らずで信仰心が厚く、逆に言えば俗にまみれない「理の外」の存在。合理的な世界から逸脱して、自由に動けます。存在が気づかれないのも、そう考えれば納得。そして彼だからこそ逆の意味で常識を超えた人物を倒せたのではないか、とも考えられます。
    第一部において、唯一ナルサスの権謀術数を振り切る普通の人間ではなのではないだろうか。

  • 第一部読了。完結していないらしいので、続きの巻はどうすべきか。

  • 二王退出がこれまた急展開!

    アルスラーン陣営の会話が楽しい。

  • 一部の完結編。そうくるのかという幕引き。
    2013/09/03

  • 本書で第一部完ということでここでレビューしときます

    本書に限らずですが戦記と言うだけあって一章の中で必ず一回は戦ってるもんだから血なまぐさい表現が多くて「お゛ぇ〜」ってなりました。そのわりに物語の舞台となっている国の主要人物が悪人善人問わず結構生き残っている部分は読者としてはちょっと複雑でした(単純に嬉しくはあるんですが)

    戦記やファンタジーって強い主人公になりがちで、個人的にもそういうもんなんじゃなかろうかと思ってはいたんだけどアルスラーンや彼に仕える周りの人達を見てると「王は弱くてもいい」っていう作者の持論は一理あるのかもって思います

    一部までの流れとして全体的には四つ星なんだけど本書自体の評価は三つ星かなぁ。あんなに覇気みなぎってたアンドラゴラスの最期が呆気なさすぎて拍子抜けしちゃった

  • 第一部完。二王退出。

  • 第1部完結。王都に攻め上ったアルスラーン軍が都を奪還。自分の出生の秘密も知り、父との決着もつける。大団円の展開。このあとの第2部は別にいらない。

  • 出生の謎を得たアルスラーンが、王位に着くことを宣言したことには、正直驚きました。ましてや、なんでここで宝剣ルクナバードが出てくるのか。それだけ、パルス国民にとっては象徴として強い意味を持っているということでしょうか。
    アルスラーン、ヒルメス、アンドラゴラスの三竦み状態がどう解かれるかと思いきや、意外な形での決着となりましたね。
    形の上では、死んだ王のあとを継ぐのが王太子であることは自然の流れで、その死を招くために手を汚さずにすんだのは、人心に深い影響があるでしょう。あるいは、アルスラーン自身の心にも。
    ヒルメスの引き際が意外な気もしますが、大義名分を崩されると弱いのかもしれませんね、彼は。何しろ、血統の正当性しか彼にはなかったんですから。
    地上はひとまずおさまったものの、地下はいよいよきな臭くなってきました。それにどう対応するか、が第二部になりそうです。

  • バーコードでISBNを読み取ろうとしたら、バーコードがなかった。。。<br />そんなに古い作品だったのですね。<br />未完の大作。ですが、この7巻までの第一部で完結として読むのをお勧めします。<br />創竜伝もそうなのですが、人外の怪物がいっぱい出てきて〜、という展開は、アル戦の本来の面白さとはかけ離れてる気がします。

  • パルス暦321年8月11日、第二次アトロパテネ会戦の火蓋が切られた。港町ギランの豊かな富を背景に膨大な軍用金と糧食を手にしたアルスラーン軍二万五千はルシタニアの大軍を撃滅させた。刀身が激突し、槍身がからみあい、空と地の間に人血の嵐を巻きおこした王都の攻囲戦は二転三転しつつ、流血と砂塵のなかに終焉し、王都エクバターナの城門は、ことごとく開放された。第1部全7巻、感動の完結

  • <pre><font size="2" color="gray" face="Georgia">2007/3/3読了。

  • いまだ未完の金字塔、アルスラーン戦記です。今から読むなら1〜7巻(第一部)がお勧め!

  • パルス暦321年8月11日、第二次アトロパテネ会戦の火蓋が切られた。
    港町ギランの豊かな富を背景に膨大な軍用金と糧食を手にしたアルスラーン軍二万五千はルシタニアの大軍を撃滅させた。刀身が激突し、槍身がからみあい、空と地の間に人血の嵐を巻きおこした王都の攻囲戦は二転三転しつつ、流血と砂塵のなかに終焉し、王都エクバターナの城門は、ことごとく開放された。第1部全7巻、感動の完結

  • 7巻でついに!

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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