未来形J (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041671207

作品紹介・あらすじ

その日、四人の人間がメッセージを受け取った。四人はイタズラかもしれないと思いながらも、指定された公園に集まった。そこでまた新たなメッセージが……差出人「J」とはいったい何者なのか?

感想・レビュー・書評

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  • 自分にしか使えない『もの』に送られてきたメッセージに
    集まってきた男女。
    そして、そこに通りかかった男子高校生が加わり、話が始まる。

    一体誰からのメッセージなのか、も気になりますが
    どういう存在なのか、も。
    不思議としか言いようのない存在によって
    あちらへこちらへ。
    全員が己を使って話を進めて行ってます。

    最終的に、後日談は応募で決まったようですが
    これならば確かに納得。
    とはいえ、本編からここにいたるまで、が気になります!

  • 『J』からメッセージを送られた5人が『J』を救うために行動する物語。
    最終章は公募作品と言う思いもしない結末でした。
    やはり途中で書き手が変わるのは馴染みませんでしたし、頁数が少ない作品なので仕方がないのですが5人の個性が充分に生かされているとは言えず勿体ない気がしました。

  • 未来形J (角川文庫)

  • いろいろな実験をした作品。
    当時としては珍しかったネット配信とか
    ラストを公募するとかしてたと思う。

    ラスト・・・パクリだと思われ。

  • つながりのない5人が
    『J』という人から メッセージが来る。
    5人のキャラは それぞれ 明確である。
    その 5人が 井戸端会議しながら
    『J』とは、なにかを 推定しながら
    行動することで、その街にあった出来事が
    浮き彫りになり、過去から現在につながる。

    しかし、おあとが どうも 無理があるね。
    こういう不思議な試みも おもしろいかもしれないが
    なぜか、まったく、ものたらないものになっている。

  • 出だしはワクワクしたけど・・。 各キャラ良いのでもう少しその分野で活躍させてほしかった。

  • 再読。
    平成13年、J-フォンで配信された携帯小説。
    携帯小説ブーム以前の試みであり、著者あとがきを読む限り、インターネットのメディア化にも懐疑的であったことがうかがえる。

    ストーリーは、未来から「J」により集められた年齢も職業も異なる男女5人が、協力しあってJを助けるというもの。
    ラストが公募による最優秀作品となっており、大沢在昌さんが書いた結末でないのが非常に残念。

  • 四人の人間が受け取ったメッセージ、そして「J」という署名

  • つまらなかった。
    とくに、エンディングコンテスト受賞作の文章は、
    素人そのまま。

  • 小説家志望のフリーター・菊川真、大学院で地球物理学を専攻する茂木太郎、卜占術師・赤道目子、女子中学生・立花やよい、そして高校三年でスポーツ青年の山野透。
    何の共通点もない彼らは、ある日突然、Jと名乗る見えない存在の意思によって集められた。
    Jは言う。
    「あなたの助けが必要です」。
    Jとは何者なのか?
    何もわからぬまま行動を開始した五人組だが、Jとの対話を続けながら意外な真実に近づいていく。
    Jが握っている未来、それは―。

    棗希郎右衛門、って名主が出てくるが、こりゃ明らかに「黄龍の耳」への伏線?か。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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