- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041682067
作品紹介・あらすじ
龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が降りかかる。上京してきた里美に勧められるままに、英会話学校に通うはめになる石岡。そこで知り合った孤独な老人と親交を深める。しかしイヴの夜に里美と三人で囲んだ晩餐を最後に、彼は帰らぬ人となった。あの夜、彼が取った謎の行動の意味とは…?表題作「最後のディナー」ほか全三編を収録。心が痛むほどの透き通った愛を描いた、「御手洗シリーズ」珠玉の短編集。
感想・レビュー・書評
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たまにはこういうのも良い。
暗闇坂や水晶のピラミッドなどのような壮大なストーリーがあるわけではないが、魅力的なキャラクターが読んでいて楽しい。
石岡くんにはもう少し独り立ちしてほしい。 -
文庫版で再読。
初読時は里美の喋り方がうざすぎなのと、石岡君が情けなさ過ぎてまともに読めずにさらっと読んだだけだったんですが、今回改めて読んでみるとそれなりに楽しめました。中でも「大根奇聞」がよかった。島田先生の史実を織り交ぜた歴史創作話はやっぱり面白いなぁと思った。
最近横浜の馬車道へ行ったので、色々思い出しながら読みました。次行った時には十番館でケーキを食べたい。 -
石岡君には乗り越えて欲しいが忘れて欲しくない。
里美で上書かれてしまうかもしれないと思うとあまり楽しく読むことが出来なかったのが正直な感想。
御手洗がいなくても弱者を守りたいという思いが伝わる作品だった。 -
御手洗シリーズの短編集です。
私は御手洗シリーズの1作目の『占星術殺人事件』しかまだ読んだことないんですが、短編ならまあ大丈夫かなと思って順番関係なく読んでみました。
御手洗シリーズといっても、今作は御手洗さんがほとんど出てこなかったです。
あと、里美さんは以前出てきた人物らしく、いきなり出てきて誰⁈って感じになって、やっぱりちゃんと順番通りに読むべきだったかなと思いました。
内容は、うーん…。短編だから、続きがすごい気になる!っていうような感じではなかったです。
3つの話の中では、表題作の最後のディナーが良かったです。
私的に石岡さんがネガティブで、どうしても好きになれません。 -
3月の2冊目。今年の35冊目。
御手洗シリーズの短編集。ただ、御手洗はほとんど登場せず、石岡さんに主に焦点が当てられている。『異邦の騎士』を読んでいないとちょっと分からないところがところどころ出てくる。作者自身がそのことについて解説に書いているので、これを読む前に『異邦の騎士』を読んでおいておいたほうがより感情移入ができるかもしれない。というか、そこから20年も経っているとは、驚きでした。ちょっとした休み時間なんかにどうぞ。気軽に読めます。 -
御手洗シリーズ久しぶりに読んだ気がする。楽しかった。さすが島田氏。LAはいいところですか?
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石岡×里美の短編集。表題作「最後のディナー」は悲しいけど素晴らしい!
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全編通して、里美ちゃんは石岡くんを好きなのかい?と言いたくなりました。この二人のための本と言ってもほぼ間違っていない。本書は「龍臥亭事件」は読破していた方がより楽しめる。(里美ちゃんって誰?とならないだろう)。言葉の壁って怖いなあ。私も石岡くん並の英語力なのでそう思いました。リズムですか?御手洗(島田)先生。