帝都物語 8 未来宮篇 (角川文庫 緑 690-8)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041690086

感想・レビュー・書評

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  • 昭和30~40年代から一気に昭和70年。本作が昭和62年に刊行されているので、当時は未来のことであり、副題〈未来宮篇〉とされているのだが、21世紀のいま読むと、未来を描くSFの難しさを感じる。それはそれとして、魔人・加藤は海竜を目覚めさせようとしている。年老いた目方恵子は死を目前に、次代の神子を育てることができるのか? 自衛隊市ヶ谷駐屯地で起きた三島事件に、黄泉下りという虚構を混ぜて物語は進展する。鳴滝老人が地下に建設したミニ銀座に囚われた辰宮由佳理の魂は、安らぎを得られるのだろうか?

  • データ上の東京(セカンドワールド)の概念がこの巻で登場。作者はプログラマだったのね。
    作者自身がモデルと思われるオカルト作家も登場。三島は死後も活躍あるの良いな。

  • 帝都物語〈8 未来宮篇〉 (角川文庫)

  • 前回から一挙に時間が飛んで、昭和69年というありえない未来の話に。

    三島の自死の真相が語られる。
    著者は恵子がお気に入りなのか、それとも、人気があるのでむりやり出さされているのか。前巻で亡くなったと思っていたので意外だったし、今巻でも死んだと思ったのに、また死に場があるようなめんどうな展開。

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著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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