知識人99人の死に方 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2000年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041690345

作品紹介・あらすじ

手塚治虫、三島由紀夫、有吉佐和子、寺山修司、永井荷風、森茉莉、折口信夫……誰もが避けられない死ぬということ。大往生していった先人たち99人の死に様を見て、死に備えよ。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと何かを読みたい時につい手がのびる好きな本。
    有吉佐和子、手塚治虫は壮絶。森茉莉、今西錦司、深沢七郎は切ない。石川淳、大岡昇平、向田邦子、加藤唐九郎。
    病気、老衰、事故、獄死、自死。様々な死を読んでいるうちに足が地についている実感がわき、気持ちがしっかりしてくる。不思議な本だ。

  • 死に様、生き様、著名人だろうと一般人だろうと、死は一様に訪れる、何よりも平等なもの。生きることを考えることは、死に方を考えることでもあるんだよな。毎日毎日考えることは尽きないけど、進んでいるのか、後戻りしているのか分からないことも多々。それでも生きていき、死について、命について、死ぬまで考え続け、その中に幸せを見出すしかない。

  • 興味深いテーマに惹かれて購入。
    知っている方からあんまり知らない方、ここで初めて知った方など99人分の人生と死に様が記録された奇書です。

    永井荷風、寺山修司、深沢七郎、折口信夫あたりの記述がとくに興味深かったです。

  • 友人からの贈り物。
    生き様を描くものは多くても、死に様を描くことは少ないように思える。それは死を忌避し、蓋をしてなかったことにしようとする人間の性質なのか。
    書き手の影響が出るから書き手の関心に沿って描かれてしまうのは致し方ないこと。しかも死に様を詳細に描くことは口を閉ざされたり、記録が残っていなかったり、開示の同意が得られなかったりとかなり難しいことだったと思う。
    記録の都合上、どうしても著名人ばかりの死に様であるが、どんな人間であっても、必ず死ぬ。望むと望まざるとにかかわらず、死は平等だ。どのような人生を歩んで来ようと、必ず死を迎える。
    落ち着いて死を受け入れる者、じたばたする者、最期まで自分の仕事を続ける者。ほんとうに様々な死に様である。
    死に方を伝えることはそれは裏返し、生き方を伝えることに他ならない。死ぬという事実から始めることで生きることが始まる。

  • 戦後の著名人の死の様子。
    巻末の一覧なんか凄い

  • 日本の知識人、作家や俳優、漫画家など有名な人達の最期を集め、簡潔にまとめてああります。昭和を感じる、自分の健康など顧みない人や悟ったかのように亡くなる人など色々いて我が身の行く末を考えさせられる本でした。

  • 監修の荒俣宏(1947年~)氏は、慶大法学部卒、『帝都物語』で日本SF大賞(1987年)も受賞している小説家、神秘学者、妖怪研究家、翻訳家、収集家、タレント。
    本書は、タイトル通り、知識人(主に作家)99人の死に様について、それぞれ1~十数頁で解説したもので、1994年に単行本で出版され、2000年に文庫化された。著名人の臨終の様をまとめた本としては、伝奇・推理小説の作家山田風太郎(1922~2001年)が、英雄、武将、政治家、作家、芸能人、犯罪者など923人について書いた『人間臨終図巻』(1986年出版/現在も徳間文庫、角川文庫で入手できる)が有名で、本書でも同書から引用されている記述が少なくないのだが、同書は大部のため、私はまず本書を選んだ。
    私はこれまで、キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』、岸本英夫『死を見つめる心』、山折哲雄『わたしが死について語るなら』、藤原新也『メメント・モリ』、池田晶子『暮らしの哲学』、広井良典『死生観を問いなおす』、鎌田東二『日本人は死んだらどこへ行くのか』、岸本葉子『生と死をめぐる断想』等々、死と生に関する多数の本を読んできたが、それについて考え尽していたであろう知識人たちは結局どのように死んでいったのかを知りたくて、本書を手に取った。
    荒俣氏も冒頭でこう書いている。「現在、多くの人が「死」に関心を抱いているのはたしかであるが、その対象である「死」をあまりにも医学的に解釈しすぎてはいないだろうか。当人が人生の最終時点に体験するのは、そのような客観的な「死」ではない。「臨終」というきわめてプライベートな瞬間なのである。そしてこのプライベートな“見せ場”は、見せ場(クライマックス)であるがゆえにわれわれの関心を魅きつける。モンテーニュは言った-「われわれが準備するのは死に対してではない。死はあまりにもつかの間のできごとである。われわれは死の準備に対して準備するのだ。」・・・読み方はご自由。よけいなお世話を申し上げれば、たとえば99の死を死んでみてはいかがと。己のものとして様々な場面を思い実感する。つまり入念に死んでおく。思いもかけぬ死に方に直面したとき、周章狼狽せずにすむかもしれませぬ。死の準備に対する準備のために、お役に立てれば幸いです。」
    取り上げられているのは、手塚治虫、三島由紀夫、稲垣足穂、寺山修司、谷崎潤一郎、高村光太郎、棟方志功、吉田茂、古今亭志ん生、小林秀雄、湯川秀樹ら錚々たる知識人で、ある意味、我々市井の人びととは異なる「生きざま」をした人びとである。その知識人の、ある人は淡々と穏やかに、ある人は壮絶に、ある人はもがき苦しみ、迎えた死が、知識人ゆえなのか、市井の人びとと変わらずなのかは、わからないが、ひとつだけ確かなことは、「人類が創始されてこの方、死ぬことのできなかった人はひとりもいない」ということである。
    と考えると、荒俣氏の言うように、試しに99の死を死んでみるのも悪くないのかも知れない。
    (2020年12月了)

  • 知識人99人の死に方

  • 読んでおいて損はない

  • 2016 8 11
    23冊

  • 昔の武士とかは生きざまより死にざまを気にかけた、という文庫版あとがきになるほどと思う。あと文庫版に増補された「戦後著名人 怪死・変死一覧」というのが、飛び降り自殺ならそれで死んだ人の三行記事みたいなのが延々続いて、読んでるとどよーんとなる。

  • 世の中に存在する絶対は、「人は死ぬ」ということだけ。

  • 知識人というか、作家にけっこうかたよっている。あとがきで荒俣さんも言っているけど。まあ、自分の身辺を書き残してる人というのが限られるわけだから仕方ない。こうして見てると、ガンや心臓はやっぱり多いなあ。巻末の「切断」というのが怖すぎる。

  • 20111107読了
    99人の死にざまが記録されている本。大仰でもドラマチックでもなく、淡々とした記録であるのがよい。ただ、この表紙が苦手なんだよねー…虫がいっぱい。昆虫の標本のように人間の死を並べてみせたという意図なんだろうし、それ自体は悪くないと思うが、あんまりかわいい虫でもないので本を触るのが気持ちわるい。

  • あまり趣味のいい本とは思えないな。なんだか、こちらまで息苦しくなってしまいました。

  • 手塚治虫、永井荷風、谷崎潤一郎、棟方志功など、知識人、著名人99人の死に方を紹介。

    彼らの生き様は有名であるが、その死に様は知っているだろうか?あるものは非業の死、またあるものは自殺、あるいは急死、大往生、当然様々である。

    死は誰にとっても平等に与えられる、しかしそれは結果であって、死に至るまでは不平等である。死について考えることは無宗教と言われている日本人にとって苦手な分野の一つであり、それだけに「死に様」を見ておくことは非常に勉強になると思われる。

    ただ、監修の荒俣宏が述べているように「ずいぶんかたよった人選」であり、また、生き様の部分が多少長い。
    それと、人名を見てもわからない人が結構いる。もう少し身近な方が。。。

  • ノンフィクションではないかな、なんだろう。
    知識人99人の死に方、というタイトルそのまんまの内容だけど、とても興味深い。
    監修が荒俣宏だけど、彼ならではの作品だなぁという感じ。
    荒俣宏の前書きが一番面白いかも。

  • 荒俣さんは大好きだけど、正直そんなに面白くなかった。死因とエピソードが淡々と語られている。色んな死に方はあるんだなぁと思った程度。

  • 確かに「死にざま」は隠される傾向がある。しかし、逃れられないこと。改めて真剣に向き合いたいと感じた。

  • 死に方しか読んでないですけど、興味が凄く湧く人がたくさん。順番にその人たちが生きて遺した作品も読んでいこうと思いました。

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著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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