荒俣宏の裏・世界遺産(3) 衛生博覧会を求めて (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041690437

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  • 「衛生博覧会」―それは、今は無き驚愕の博覧会である。「衛生知識の普及」を意図した催事だったが、その展示物はなんと解剖模型や疾病患部模型、局部までリアルに作り込まれた蝋人形など、実にエロティックでグロテスクなものだった。
    当時の貴重な写真や図版を掲載し、世界各地で開催された“幻の博覧会”の実態に迫る。「裏・世界遺産」シリーズ、第3弾。

  • 平成九年六月ぶんか社より刊行された初版を、本文の半分近くにわたる書き加えと改訂をして出されたという本書。著者がこの「衛生博覧会」というテーマにどれだけ情熱を傾けてきたかが、熱い文体からも伝わってくる。
    子供の頃から親しんだ江戸川乱歩作品のお陰で妙な猟奇嗜好が身につき、こういう本にも手を出すような自分としては、本書冒頭で乱歩作品中にあった描写が衛生博覧会(展覧会)だったことを知っていたく感動した。
    図版が豊富で有難いのだが、エログロ的と言えなくもないので、その手の物がお好きでない方は要注意。
    主題は衛生博覧会なのだが、見世物(展覧会・博覧会・博物館など広く含む)の東西の歴史が学べるお得な内容。

  • 人間が表に出すことを躊躇しつつも密かに興味を抱いているグロテスクかつエロティックなもの。しかし、それはまた教育的な一面も確かに持っていた。
    そんな『衛生博覧会』というものについて詳細に語った本。かなりキツい写真も多いので苦手な人は注意が必要かと。

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著者プロフィール

1947年東京都生まれ。博物学者、小説家、翻訳家、妖怪研究家、タレント。慶應義塾大学法学部卒業。大学卒業後は日魯漁業に入社し、コンピュータ・プログラマーとして働きながら、団精二のペンネームで英米の怪奇幻想文学の翻訳・評論活動を始める。80年代に入り『月刊小説王』(角川書店)で連載した、もてるオカルトの叡智を結集した初の小説『帝都物語』が350万部を超え、映画化もされる大ベストセラーとなった。『アラマタヒロシの妖怪にされちゃったモノ事典』(弊社)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『荒俣宏コレクション』(集英社)など博物学、図像学関係の本も含めて著書、共著、訳書多数。

「2021年 『アラマタヒロシの日本全国妖怪マップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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