山の屍 (角川文庫 も 3-44)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 16
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041753460

感想・レビュー・書評

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  • 小説に実際の事件が隠れていることや、その小説を自分の作品として発表して作家デビューするなど、設定が面白かったし、誤字から本人の作品じゃないことを見抜くなどはさすがだなあと思いました。

    ただ、高見の行動や人物像だけ腑に落ちなかった。
    純子とのやり取りでは紳士的な感じがするのに、真美子を脅して体を要求していたのが意外だったし、保険金の受取人を純子にした理由もよく分からなかった。渡した小説の重要性を伝えたかったのか?

    最後の最後の刑事の魂とは?という部分がなかなかよかった!

    解説で小説における自然描写について書かれていた。小説を読んでいる時に風景の描写が続くと煩わしく感じていたけど、登場人物の心理に繋がっていることが多いからもっとちゃんと読まないといけないな〜と感じた。

  • 貰った小説でデビューしたらその小説がある犯罪を描写したものでびっくりする話。
    なんだか単純なようで、いろんなものが濃縮された話。
    読んで疲れた。

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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