- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041753828
作品紹介・あらすじ
福永幸一は帰宅途中、美貌の女性・藤宮さやを暴漢から救った。衰弱していたさやを福永は自宅で看護する。やがてひかれあい、結ばれるふたり。だが翌朝、さやは福永の許から消えた。童謡詩人・金子みすゞの詩集から切り取った一片の詩と置き手紙を残して-。数年後、金子みすゞの本を持っていた少女の母親が殺される。本の中には福永の名前が書かれた紙片が…。警視庁捜査一課・棟居弘一良は再び人間の宿業と対峙する。
感想・レビュー・書評
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人間には人間の数だけ行き方の証明方法がある。
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ミステリー小説だけど、人間が生きる意味、人間が人間である理由、みたいな難しいことをテーマにしてる。
事件が解決しても大して驚きなどはない。
長い。 -
小説として、面白かった。
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さまざまな性格の人が、さまざまな感情を持ってひとつの事件に関わり合っていく。
一人の女性が殺害され、ちょっとしたことで事件に触れてしまった人たちが、また別の女性を守るために徒党を組む。
結構おもしろいとは思ったのですが、個人的にはラストにもう少しパンチがほしかった気がします。
なんだろう、つまらなかったわけではないのですが、徐々に話が大きくなりすぎたというか。
や、それがこの話のいいところなのかもしれないのですが、なんだか自分にた手に余ってしまった感がありました。
でもまぁ森村誠一さんらしいおもしろい小説だったかと思います。
好きな人には是非。 -
あらすじだけを読むと、何かのシリーズのようでしたが
これ1冊でも十分楽しめました。
どうやらおなじみ登場人物がいるから、のようです。
何か本編に関係あるのか分からない最初の殺人。
そしてまったく関係ない人達の様子。
それが少しずつ繋がって…こよりになって、かと思いきや
思いっきり大縄になってました(笑)
殺し屋に対抗するべく集まった人達の手際の良さに
驚いたり不思議に思うよりも、すごいな、と感心し通し。
最後の方で見えてきた『司令塔』の過去には納得。
そうでなければ、これほど冷静に色々と考えられないですね。
しかしこれほど個性的な人達がよくも集まったものです。
普通そうなのに、思わぬところにコネクションがあったり…。
最後に関しては、ちょっといらないんじゃないかな? と
思うか所もあったりしましたが、後始末としては
良かったんじゃないでしょうか?
ただ、全員無事だったらよかったな、と思うものの
それはちょっとご都合主義すぎます、ね。