- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041795057
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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いしかわじゅん氏の書く文章は面白い。
自分が雑文を書くきっかけになったと言っても過言ではない。
初めて氏の文章を読んだのはEYE-COM、週刊アスキーの前身誌である。
まだMS-DOSにWindows3.1が載っていた頃の時代。
しかもPCー98全盛。
MACなんて触ったことないのに氏のおかげで偏った知識が身についたかも。
いつの頃からか週アス読む目的が情報収集ではなく連載物を読むために変わっていったのも氏の影響だった。
一時期スタパ齋藤氏の文体は真似してみたけど、いしかわじゅん先生の軽快さは真似できないね。
今作に出てくる作家は知っている方が少ない。
知っていても読んだことない人ばかり。それでも面白いんだな。
アスキー系編集者やライターももっと読んでみたかったけど、それなら「だサル」読めってことだよね。
近々「だサル」の欠落巻を探しに行かないと。 -
読書録「業界の濃い人」2
著者 いしかわじゅん
出版 角川文庫
p123より引用
“あんなに、<いかがわしい>とか<インチキ
臭い>とかいう言葉が似合う男もいない。”
目次から抜粋引用
“問題の人
反則の人
特別な人
特殊な人”
漫画家だったり小説家だったりする著者に
よる、著者の周辺の文筆業者を中心に、その
人達にまつわる逸話を記したエッセイ集。
山田詠美氏から北方謙三氏まで、そうそう
たる面々の逸話が書かれています。
上記の引用は、唐沢俊一氏について記され
た項での一文。
昔、雑学番組でお目にかかった時の印象を思
い出してみると、とても納得出来る一文です。
しかし、唐沢氏の場合、見た目だけでなくそ
の仕事ぶりにも、?がついて回った事があり
ましたね。
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いしかわさんはかわいい人だと思うよ。ゆんゆん。
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2011-18 なんかやな感じ。才能のないタレント、芸のない芸能人。でもなぜかTVには出ている、いわゆる業界人。他人のふんどしで自分の箔を付けている奴。そんな感じのする本。先輩風を吹かしたり、自分の出ている番組を褒め称えたり。漫画家ならマンガで勝負しろ。評論家や業界人として生き延びるな。吉祥寺を自慢するな。
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再読この本は,いしかわじゅんの業界(?)人とのつきあいについてのエッセイ集である。高千穂遙との話が面白かった。内容は普通に面白い。細切れに読めるのでトイレ本としてかなりよい。
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業界の濃い人々との交友録。こんな濃い人ばかりが周りにいる作者自身もきっと濃い人なんだろうなぁ。とりあえず、くすりとか、にやりと笑えます。
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げげっ!ホントウに悪口ばっかし!とても面白い。こんな好き勝手書いていて,いしかわ先生は大丈夫なのだろうか!という心配をよそに,本編でさんざんイジられている北方謙三氏が,巻末の解説を書いていたりする。う〜ん,いしかわ氏本人こそ濃いのだろう。
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プロレス好きのいしかわじゅんが杉浦日向子さんに延々とマニアックなレクチャーをしてしまう「砂のように聞く女―杉浦日向子」を収録。<br>業界の知人の意外な一面を愛をもってズケズケ書いちゃった一冊で、唐沢俊一、夢枕獏、北方謙三、大沢在昌、関川夏央などなど私の興味ある作家のエピソードも複数入っていて嬉しい。文庫版特別付録の「校歌でゆんゆん宗左近」は爆笑必至。いしかわは、「唐沢俊一の貸本漫画の取り上げ方が気に入らない」と言うが、「校歌でゆんゆん」のアプローチの仕方にはかなり近いものを感じた。いしかわじゅんが「一番濃い人」かもしれないなぁ…。
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エッセイです。いしかわじゅんが基本的に会った事喋った事ある文筆業の人がサカナ。
何故借りてきたかというと、こういうのって読んで面白いのは、自分が知ってる人の割合が40〜50%以上だと思うんですよね。
全然知らないインタビュアーが全然知らない人にインタビューしてるの読んでもつまらないし。半分くらいは知ってないと読むのがしんどい。
いしかわじゅんは、名前は知ってるけど実際の作品(漫画もそれ以外も)読んだことないし。
誰が出ているか、が読むかどうかの重要なポイントです。
目次をめくってみましょう。
山田詠美・内田春菊・新井素子・夢枕獏・高千穂遥・久美沙織・竹熊健太郎・岡田斗司夫
この時点で知らない人は竹熊さんだけです!
い〜やまだまだこれでは3分の1しか知らないですよ。もう1ページ見てみましょう。
大月隆寛・関川夏央・景山民夫・ひかわ玲子・柴田理恵・杉浦日向子・大沢在昌・北方謙三・呉智英・杉作J太郎・唐沢俊一・南伸坊・大槻ケンジ・安孫子武丸……
うーむ。これほど知ってる人ばかり並んでいるのも珍しい。
名前知らないの杉作さんだけだよ……読んだことない人はいるけど。
しかも。
山田詠美・夢枕獏・関川夏生・大沢在昌・北方謙三・杉作J太郎などは再三出てくるんである。
まー夢枕・大沢・北方のお三方に交流があるのは知ってるので一人出てくれば何度も出るのは致し方ないですね。
あんまりにも知ってる人ばかりで嬉しくなって借りてきてしまいました。
「いいのかそういうこといって」なところもないではないですけど面白かったです。
解説 / 大沢 在昌
初出 / 2002年刊の文庫化・加筆修正、『編集会議』(宣伝会議)2003年9月号、書下ろし1本。