- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041880067
作品紹介・あらすじ
科学者の父親と穏和な母親に育てられた医学生の馨にとって家族は何ものにも替えがたいものだった。しかし父親が新種のガンウィルスに侵され発病、馨の恋人も蔓延するウィルスに感染し今や世界は存亡の危機に立たされた。ウィルスはいったいどこからやって来たのか?あるプロジェクトとの関連を知った馨は一人アメリカの砂漠を疾走するが…。そこに手がかりとして残されたタカヤマとは?「リング」「らせん」で提示された謎と世界の仕組み、人間の存在に深く迫り、圧倒的共感を呼ぶシリーズ完結編。否応もなく魂を揺さぶられる鈴木文学の最高傑作。
感想・レビュー・書評
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3作でひとつの壮大な物語…⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
もうね、ホラーじゃなくて、SFですよ.☆.。.:*・°(`•∀•´)✧
今回はウイルスがメインです。
幼い頃から「生命のしくみを解き明かしたい」と考える主人公、馨。
父親がガンウイルスに侵され入院。
そこで同じように入院生活を送る親子に出会う。
シングルマザーの美しい母親に惹かれる馨。
彼女の息子もまた、ガンウイルスに侵されていた。
父親は元人工生命開発プロジェクト研究員の教授。
彼が昔携わっていたプロジェクトの関係者にガン患者が多い。
馨は父親と彼女の為に、ガンウイルス発生の真相を探る。
この転移性ヒトガンウイルス、性交や輸血、母乳などで感染するんです。
しかも、発病すると、間違いなく転移するらしい…(-_-;)
あと、宿主が死なない限り生き続けるらしいし、かなりやばいですね。
馨が10歳のシーンから始まるのですが、これがまた天才児。
日常で両親と重力異常の分布図を見て議論する。(-_-;)
見どころとしては、話が貞子や高山に徐々につながっていく流れと、高山が今際に何をしようとしたのかが解明されるシーン。
2000年前後は、この類のSFブームだったのかも…♡
全てにおいて化学的な理論を紐づけていますが、この展開はちょっと…という私の好みではなかった箇所もあります…(^▽^;)
しかし、この3作、細部まできちんと結びついて納得できる。
ラストは『らせん』以上に衝撃です。
1作品でも完成度が高いのに、3作通してそれを上回る素晴らしさ。
『リング』だけで終わらせるの、勿体無いですよ!
実は全部で6作あるリングシリーズ。
続きの『バースデイ』も読みたい(〃´-`〃)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いや。まじかぁ……ループすげぇ✨️⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
スケールが壮大すぎて
かなり好きなSFのジャンルだけあって
めちゃ面白かった〜(•ө•)♡
主人公は超が付くほどの天才、二見馨(20)
彼は現在、全世界で猛威をふるっている
転移性ヒトガンウイルスに家族、恋人が
罹ってしまい、家族、恋人を救う為、いや
全世界を救う為に立ち上がるだ!!( •̀ᴗ•́ )و
リングシリーズ三部作のラストに相応しい今作
もはやホラーのかけらも無くガッツリSFだけあって
シリーズ1の壮大な物語でした。ww(๑´ㅂ`๑)
正直、前作「らせん」からのこの展開は
予想だにせず、かなりびっくりした!!( °Д° )
序盤ではヒトガンウイルスによる
執拗なまでのストーキング
ガン部分を切除しても転移し、また切除の繰り返し、一度発症すれば致死率100パー
キツすぎる……((((;゜Д゜)))
その光景になんともいたたまれない気持ちになる
中盤から一気に真相究明に奮闘する馨
ウイルス遺伝子(またかよ…と正直思った
内容は今回もさっぱり意味不明だが塩基配列と言う言葉だけは覚えた!笑笑)
と父、秀幸の助力により真実へと迫る。
終盤は真相があらわに…ループの真相、そして
リングシリーズ三部作の全ての真相が明らかに
明らかになった瞬間…マジかよ…と僕はなった。
読み終えてシリーズで1番好きな作品でしたね
映画とは全く別物だった原作
小説の方がだいぶ好きです!!
ホラーでは無いにしろ、面白い作品なので
かなりおすすめできる!
ちなみにシリーズはまだ続いていたので
機会を見て続きを読みたいです!!✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
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当時、読後
すげぇ…って
呟いて興奮した記憶があります。
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リングはホラー
らせんは科学
本作ループは科学を超えた哲学的な話と言っても良いのではないでしょうか!
生物の成り立ちを研究している学者は地球に生命が誕生した事を有り得ないぐらいの奇跡が起きたと言っています。
反対に宇宙を研究する学者は宇宙が有限で無ければ生命が誕生する奇跡は起きると言っているそうです。
私達は地球で生命が誕生した事に対し凄い確率の奇跡が起きたと考えることは出来ても、実際に今自分が生きているという事実を実感しているために、その奇跡が必然的なものだと勝手に受け止めてしまっている様な気がします。
ループの主人公の馨は幼い頃に、この世界が都合よくできている事に疑問を持つ。
医学生となった馨の世界にはウィルス性の癌が蔓延しており馨の両親や恋人が癌のキャリアとなり発症の恐怖に怯えていた。
そんな中、馨はあるプロジェクトと癌の関連に疑問を持つ事になる。
本作品はリング、らせんから連なるストーリーです。
らせんでダークサイドに堕ちた?高山竜司が再び登場します。 -
残念だった記憶しかない。
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前作らせんを確かリアルタイムで読んで以来ずっとシリーズ放置してました。ネタバレを踏まなかったのが今思えば奇跡かな。
ホラーと言うより未来SF系の話でしたが、父性溢れた主人公に感動。素晴らしい読後感で読んで本当に良かった。 -
新種のガンウイルスによって世界は存亡の危機に立たされた。
主人公の少年が運命に引き寄せられるようにそのガンウイルスの起源を探しに行く。
「リング」「らせん」を読んだのが10年くらい前だったので、少し記憶が曖昧でしたが全く問題なく読めました。
ホラーというよりSFの小説です。
ストーリーが壮大で楽しめます。 -
リングシリーズ三作目。今作はホラー味が全くないSF小説であり,非常に難しかった。マトリックス的な出来事が起きているというのは理解できたものの,ホラーを求めていた自分には合わなかった。取り敢えずリングシリーズは完走。新シリーズなどは,またいつか手を出そうと思う。
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リング、らせんの伏線をきれいに解説してくれていて、答え合わせとしてスッキリする書。
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当時読んでたら幻滅してたかもしれんが、色々分かってて読むと面白いSFだった。リングとらせんの背後の出来事。結局これは高山竜司の物語なのだなと。
しかし肝心な「貞子とはなんだったのか」が明かされない。なぜ彼女の念から生み出された映像に停止コードが埋め込まれていたのか。想像するには、貞子自身がループに仕掛けられたウィルスなのか、自然発生したバグコードなのか。 「エス」はどうなってるんだろう。