私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝 (角川文庫 み 18-61)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年3月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041929285

作品紹介・あらすじ

境港で幼少時代を過ごした水木しげる。のんのんばあとの出会いから、戦争、結婚、赤貧時代、そして人気漫画家へ……あらゆる世代で”水木しげる”が愛される秘密がここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年3月21日読了。

    妖怪といえばでおなじみ、水木しげる先生の自伝漫画。
    もうすぐ4歳になる息子が突如ゲゲゲの鬼太郎ブームに突入し、毎日のようにアニメを観せられている内、親も一緒になって楽しむ事態に。
    息子には何冊か妖怪図鑑的な物を買い与え、水木しげるの人となりを知るため、自分用にこの本を購入。
    なんと言っても装丁が素晴らしい。
    やはり水木しげるの絵は不思議な魅力がある。
    端っこにちょこんとねずみ男がいるのがなんともニクい。

    水木しげるのイメージとしては、変わり者であった事や、戦争で片腕を無くしたエピソード等なんとなくしか知らなかったが、この自伝漫画を読んで、幼い頃から自由奔放に育ち、ずいぶんと波瀾万丈な人生を送ってきた方だったんだという事が窺い知れた。
    人とは違う感性を持ち、人に見えない物が見えたからこそ様々なインスピレーションを受け、数々の作品を生み出せたのだろう。

    『百歳まで生きねばならんね』という言葉で締めくくられていたが、2015年に93歳で亡くなってしまい、その想いは成し得なかった。
    しかし、今年2022年は水木しげる生誕100周年という事でその界隈が盛り上がっている。
    色々な企業がコラボグッズを販売したり、『ゲゲゲの鬼太郎』の新映画が制作されたり、『悪魔くん』のアニメ新シリーズが発表されたりと目白押し。
    今後も息子共々、水木しげる作品を楽しんでいこうと思う。

  • まさに歴史の証人。
    間引きなんて私の幼少期には考えられなかった。
    それがそんな遠くない頃の現実だったという。

  • 今さらのにわかファンです。これが初めて読む水木しげるの総括的な自伝です。
    おもしろすぎです。

    妖怪が好きなんだろうとは思っていましたが、本当に霊感があって霊体験もけっこうしているとは。

    のんのんばあが魅力的すぎてクラクラしました。

    もっと霊体験が聞きたいし、もっとのんのんばあについて知りたいと思って著書リストを調べたら、いっぱいある!
    嬉しくてさらにクラクラしました。これから少しずつ読んでいきます。

  • 〈自分は子どもの頃、ゲゲと呼ばれておったんですわ。ゲゲゲの鬼太郎はどうです〉

    水木しげる先生の自伝。もちろんマンガ。

    給料が少なすぎて税務署に疑われたり、ラバウルで左腕なくしたり、しんどかったはずのエピソードがサラッと笑えるように描いてあります。
    すごいなぁ。カッコいい。

    戦場でぬりかべに会い、テレビで妖怪の企画に関わったらスタッフが亡くなられたり。
    仕事が多いのも妖怪のせいなのね。

    軍人物としても、漫画家マンガとしても、面白いです。

  • ほんと水木先生って大好き
    バイタリティ豊かで貧乏神ついててもポジティブで笑顔がかわいい
    墓場にオシッコかけたり、無闇やたらに怪しいもの集めたり、妖怪たちを商売にしたり罰当たりみたいなことやっても一切妖怪たちの反感を買わない稀有な人柄の持ち主ですよね
    何回読んでも幸せになる本です

  • 私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝 (角川文庫)

  • 水木しげるの自伝

  • 雑誌『怪』の連載を読んでて、単行本も読んで、今回は文庫で。紙芝居を描く仕事が忙しくなってきたときにヒロポン(当時は合法だった覚醒剤)を教えられたが、「眠りたがりのオレが眠くならないのはマズイね。もうやめよう」とやめた話がすごい。

  • 水木さんの人生ダイジェスト。
    想定外に南方への郷愁があるものなんだな。

    2019年8月13日再読。
    ■1巻、少年時代。
    ・のんのんばあ。餓鬼大将。絵が好き。
    ・二十歳にして立身出世ならず。
    ■2巻、青年時代。
    ・徴兵。南方行き。トペトロ。
    ・大阪でアパート経営。紙芝居。
    ・上京し貸本マンガ。
    ■3巻、壮年時代。
    ・見合い結婚。雑誌マンガへ。福の神といそがし。
    ・南方へ再度行く。
    ・有名人になり冒険旅行。この中で、トペトロすら資本に飲み込まれもはや楽園ではない。
    ■4巻、老年時代。
    ・文化人類学ともいえる自称冒険。
    ・ラバウル火山、トライ族は遠くへ。父母の死。
    ・水木しげるロードや記念館。幸福観察学会。

  • 水木センセイの自伝漫画。出てくる関係者がゴージャス。昔のアシスタントが、つげ義春や池上遼一だったり。戦記モノのアドバイスを求めに、ゼロ戦撃墜王坂井三郎氏に話を聞きに行ったりと。「ねぼけ人生」を漫画にしたような感じ。両方読むのがいいね。

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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