活字三昧 (角川文庫 め 1-1)

著者 :
  • KADOKAWA
2.90
  • (0)
  • (0)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 64
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041974018

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本の雑誌目黒考二追悼号にふれて再読。全編通してそのうち書きたい小説の構想、そのうち出したい雑誌の構想、読書計画の変更をしている時の楽しそうな様といったら。のっけから、社員旅行北京行きの飛行機で9人中8人がかばんから取り出したのがケラーマン「サイレント・パートナー」…他の人の読む速度が気になって集中できず、からはじまる読めないぐだぐだがおかしくておかしくて。また、時代小説でオススメされた島田一男「魔道九妖星」がどうしても読みたくて、足で探して探して探してようやく見つけたら、これは「xxxxx」を改題したものである、とあり、なんとそれは私の書棚にあるものだった…という悲しみ…はげしくうなずく、あるよねそういうこと。民間でなんの支援もなくシベリアを横断した玉井喜作の数奇な人生や、椎名誠・沢野ひとし・木村晋作のあいだがもめるのは、彼らのあいだに私有の概念が薄いからでは、という考察なども興味深く。◆「読書が面白いのは、同じ本が隣の人におそらくは違うことを囁いていることだろう。私に聞こえてくる囁き声は私だけのものだ。だから本が特別のなにかなのである。」(p.263)

  • 15歳で初めて読書に目覚め、以来、人生の大半を本に費してきた目黒考二。真性活字中毒者である彼は、読書家必読の『本の雑誌』発行人を務める傍ら、北上次郎として文芸評論をこなし、さらに年間1000冊読破を目指す達人中の達人である。本書は、その膨大な読書体験をもとに見つけた様々な喜び、怒り、哀しみ他、作品論、作家論に至るまで読書に関するあらゆる情報を満載した、前代未聞の読書生活ノート。(表紙裏)

  • 目黒さんの読書エッセイはいくつか読んだことありますけれども、これもまあ、それらと似たようなものですかね…

    ああ、競馬本に関する記述が少なかったのは良かったです! 競馬とか、ギャンブル全般興味ないので…

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ま、非常なまでに本が好きなんだなぁ…ということがよく伝わってくるエッセイでしたかね。今でこそ、本好きとして名が通っている目黒氏ですけれども、読書を始めたのは中学の終わり頃とやや遅め。だけれども、僕ちんもおそらくそれくらいから読書を始めただろうし、別にそれを遅いとか思ってないですけれどもね! 中学校、さらには小学校にも目黒氏同様、メチャメチャ本読んでいる同級生って居たものですけれども、彼らのような生活を、僕もあの頃始めていたら果たして人格形成の上でどのような違いがあったろう…とはちょっぴし思いますかね。おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 1998年5月13日読了。

  • 読書スケジュールを立てて、読書を生活の最優先事項にしていることに驚く.
    父親が亡くなってから、蔵書の整理で父親の歴史に思いを馳せているくだりが哀愁を誘う.
    怪しい探検隊の裏話が椎名誠ファンとしては面白かった.

  •  
    ── 目黒 考二《活字三昧 19960125 角川文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4041974011
     
     Meguro, Kouji 文芸評論 19461009 東京 20230119 76 /喪主は妻・有美子
    /椎名 誠らと《本の雑誌 1976 創刊》初代編集長 2000 発行人。
    /北上 次郎のペンネーム=で《冒険小説論 1994 日本推理作家協会賞》
    藤代 三郎でミステリー&競馬評論を執筆。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/66d16f37e06d9219be71d1396eeef52efec7dd91
     
    (20100228-20230126)
     

  • まあまあ。名寄の動員のバス内で読了。

全7件中 1 - 7件を表示

目黒考二の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×