仏教の思想 8 不安と欣求<中国浄土> (角川文庫ソフィア 113)
- KADOKAWA (1997年6月20日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041985083
作品紹介・あらすじ
日本の浄土思想の源、中国浄土教。法然、親鸞の魂を震撼し、日本に浄土教宗派を誕生させた善導の魅力、そして中国浄土教の基礎を創った曇鸞のユートピア構想とは? 浄土思想がもつ人間存在への洞察を考察。
感想・レビュー・書評
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前半途中まで流れが読めず読みにくかった。
後半は一気に読めた。
浄土教は中国で発展し、日本の中心的な考えになったことが興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今まで全くと言っていいほど知らなかった中国における浄土教の誕生
とその発展の経緯が語られ、実に興味深く読むことが出来たが、
読後の感想としてはこのまま日本の浄土教に繋がっていくのだろうな
という感じで、今ひとつ「中国の浄土教」に踏み込めていないような
気がした。紙幅の都合上仕方がないことなのかも知れない。
次巻はいよいよ空海。海を渡って日本に戻ってくることになる。
あと4巻のお付き合い。 -
竜樹に端を発する大乗浄土思想が慧遠、羅什、曇鸞、道綽、善導と発展する過程が興味深い。一神教的仏教である浄土教は中国に於いても社会不安と法難が契機になって拡大した。易行、他力の思想は大乗の一つの極点でもある。
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