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- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042105107
感想・レビュー・書評
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「男女の関係はこうあるべき!」というロレンスの意図はよく伝わる終わり方だった。それが前に出すぎている気もするけれど、伝わってきたから成功なのだろう。新宗教の儀式のシーンなどは「いったい何の寸劇か」と思ったけれど、まあそれも結末に向けての一挿話だ。
屈従したくない人が「必要なだけは」と理屈をこねて屈従したわけだから、ケイトの判断はすっきりしない。しかし、すっきりできないままに折り合っていくのが生きるということなのだろう。それにしても最後にはケイトの逡巡に付き合うのに疲れて、ミドリムシになりたい気持ちになった。
メキシコの人、風土の描写は美しく真実味があった。いつか訪問してみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(1993.08.26読了)(1990.12.09購入)
☆関連図書(既読)
「翼ある蛇(上)」D.H.ロレンス著、角川文庫、1963.07.30 -
2009/4/30購入
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