青春とは、心の若さである。 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042695011

作品紹介・あらすじ

年を重ねただけでは人は老いない。人は理想を失うとき初めて老いる。温かな愛に満ち、生を讃える詩の数々。困難な時代の指針を求めるすべての人へ贈る、珠玉の詩集。

感想・レビュー・書評

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  • 歳を重ねる毎に深く感じられる言葉だと思います。
    たしかに愛している人がいたならなおのこと。

  • まごころで書かれたものだと感じる。普段詩集はあまり読まないが、分かりやすく素直に感動した。声に出して読みたくなる。

  • £1

  • ウルマンのあまりにも有名な「青春」という詩は、初めて目にしたときに、新鮮な共感と感動を覚えた記憶がある。そして今読んでみても素晴らしい詩だと思う。

    「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う。」-このフレーズは鮮烈な響きがある。

    「青春とは臆病さを退ける勇気。安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。」-読むものに勇気と冒険心を与えてくれる。

    「年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。」-我々に老いないための確かな秘訣を教えてくれる。

    「ときには、二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。」-人生の後輩たちへの激励と先輩たちへの尊敬が感じられる。

    「頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、八十歳であろうと人は青春にして已む。」-著者がこの詩を読んだのは78歳の時であるという。彼はその時点で、青春のど真ん中を闊歩していたようだ。

    サムエル・ウルマンは、しばし幻の詩人と言われていたようだが、ウルマンの家族・知人が彼の80歳の誕生祝に編集したという「八十年の歳月の頂から」という詩集に、本書の訳者である作山宗久氏が出会い、その全訳と数通残された手紙の翻訳を編集されたものが本書のようである。

    たまたま古書店で見つけることができたのは幸運のような気もする。

    これまで知らなかった幾つかの詩も読むことができた。そのうち自分なりに心に残ったフレーズを記録しておきたい。

    「死」
    人々が人生と呼んでいる夢からの目覚め

    「時間」
    時間よ 汝は卓越した錬金術師だ 老いた年は死し 輝く若さの時が来る ひたいに喜びの知らせをたたえて 古きもの新しきものがめぐり会い 時の流れるままに来る

    「塵から塵」
    時間はある時ある日を懸命に用いよと与えられた短い試用時間に過ぎぬ

    「忍耐と意志」
    逆まく嵐を勇気はしのぐ 力強き魂への試練 傷つけどたじろがず すべては大なる終曲に記され 我が心舞いあがれ 輝きあれ

    「人生航路の贈物」
    人生のどんなところでも 気をつけて耕せば 豊かな収穫をもたらすものが 手の届く範囲にたくさんある

    「賛歌」
    信仰をもて我が旅に出ん 上げよ 我が錨 風みちよ 我が帆

    「夢想」
    私は夢みた 海の自由を 自由な港 自由な市場を 私は夢みた へだてなく行き交う会話と心持ちを 伸び拡がる科学と芸術を 努力の結果を 人生の高みの夜明けを

    「正義」
    私をもとめる声が大きいとき 人々の目を開こうとつとめるとき 疑惑と恐怖に私は負けない

    「どうってことない」
    頭が白くても どうってことない 心と考えが若ければ 心の中に灯があれば くちびるに歌があれば

    「なべてやさし」
    われわれの生命は 苦難を通して得たもの 励みによりて育つ 人生の 大いなる精神もしかり より高きへ道を開く

    「義務」
    君のうちの内なる明かりをともし 迷える者を照らせ 力を添え 道を示し よき道を見出す手助けをせよ

  • 【生き方】青春とは、心の若さである / サムエル・ウルマン / 20200701 / (13/807)/ <143/125202> <R>
    ◆きっかけ
    ・先日の職場読書会「心」・稲盛氏が関連したいたと記憶するがうろ覚え。もともと、青春は父が好きな詩。

    ◆感想
    ・「青春」は考えさせられる。今、青春の真っ只中か、と問われたらきっと、NOだろうな。。。ちょっと喝を入れられた気がする。
    ・「なぜ涙を?」死の間際、こんな潔いさが欲しい。

    ◆引用
    ・青春
    青春とは人生の或る期間を言うのではなく、 心のもち方を言う。 薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、 たくましい意志、豊かな想像力、燃える情熱をさす。 青春とは人生の深い泉の清新さを言う。

    青春とは臆病さを退ける勇気、 安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。 ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。 年を重ねただけで人は老いない。 理想を失う時に初めて老いる。 歳月は皮膚にしわを増すが、 熱情は、失えば心はしぼむ。 苦悶や・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥にある。

    60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、 脅威に魅かれる心、おさな児のような未知への探究心、 人生への興味の歓喜がある。 君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。 人から神から美・希望・喜び・勇気・力の 霊感を受ける限り君は若い。

    霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、 悲嘆の氷に閉ざされるとき、 20歳であろうと人は老いる。 頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、 80歳であろうと人は青春にして已む。


    ・死
    私は名声の出入りを分かつ鍵
    私はうくくまっている恥を覆い隠すマント
    私はすべての競争に決着をつける終点
    私は人生の嵐にもてあそばれた例の安住の場
    たしかですばやい救済の使者
    嘆きと涙と言葉にならなない悲痛を共にして
    私のほか友のいない人たちの友
    私はすべての鎖を断ち切り
    すべての捕らわれの人を開放する
    私は君の生涯をとむらう雲
    君の仕事に一瞬にかけるベール
    私は戦のあとにたれこめた静寂
    人々が人生と呼んでいる夢からの目覚め

    ・どうってことはない
    頭が白くても どうってことはない
    心と考えが若ければ
    心の中に灯があれば
    くちびるに歌があれば

    ・なぜ涙を?
    私が船出するとき
    嘆きの涙は欲しくない
    永遠の国へ急がせる
    嗚咽も溜息も欲しくない

    私の行く道を悲しくする
    喪章や打ち沈んだ衣服を身につけないで欲しい
    そのかわり白く輝かしくよそおって
    古いな習わしを忘れて欲しい

    私が去り行くとき
    挽歌は歌ってほしくない
    うるわしき良き日の為に
    愛の手で高き調べをかなでて欲しい

    私の為に このような言葉は言ってほしくない
    私の生命の灯は消え去っていたと
    ただこう言ってほしい
    彼は今日旅に出て旅を続けているのだと

    分かれの涙があふれたら
    そっとその日をそのままにしておいて欲しい
    私を惜しむことなく、共に過ごした日々を喜んで欲しい
    そして、こう言ってほしい、満ち潮だ。よい船旅を。

  • 計画か運命か

    人生とは信条を超えるもの
    塵をも 身をこがす欲をも 超えるもの
    求めて得られず、霧と消え 塵と散る
    希望は夢のみにあり

    苦しみのとき すくむなかれ
    日ふたたびと待つなかれ
    進め たとえ空しく終わろうとも
    よろいを着け 争いを止めよ

    われを導くは運命にあらず
    成るまで止むことなき
    大いなる設計図ありて
    唯一の神を示し賜えり

  • 青春の詩は、私のお気に入りの一つ。

  • ポエム

  • サムエルウルマン 「 青春とは心の若さである 」いい詩だった

    「青春」
    青春とは 人生のある期間でなく 心の持ち方を言う
    バラのような顔立ち、紅い唇、しなやかな手足ではなく
    たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす〜

    青春とは 臆病さを退ける勇気、安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する〜
    年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いるのである〜

    頭(こうべ)を高く上げ希望の波をとらえる限り 80歳だろうと人は青春のままと言える

    「人生行路の賜物」
    私はいばらのない道を求めない。悲しみが消えようとも求めない〜
    涙の水がなければ〜希望のつぼみは花開かない
    人生のどんなところでも 気をつけて 耕せば 豊かな収穫をもとらすものが 手の届く範囲に たくさんある

    「なぜ涙を」
    私が船出をするとき嘆きの涙は欲しくない〜
    私を惜しむことなく 共に過ごした日々を喜んでほしい
    そしてこう言って欲しい〜よい船出を

  • 久しぶりの詩集は、今の職場に来たときに紹介してもらった一冊でした。人生を前向きに生きたであろう著者が、家族に送ったような優しい詩がたくさんありました。サクッと読めて、リラックスできる感じ。いいですね。新しいものに触れて心を躍らせ続けるような日々を積み重ねていけるといいと思いました。

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