- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042703075
作品紹介・あらすじ
イギリスの片田舎に隕石らしきものが落下した。地上にあいた巨大な穴の中から現れたのは醜悪な生き物。それが火星人の地球侵略の始まりだった。SF史に燦然とかがやく名作中の名作。
感想・レビュー・書評
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原題 The War of the Worlds
11/28は「火星の日」。1964/11/28に火星探査機マリナー4号が打ち上げられたことに因むそうです。その8か月後、マリナー4号が送ってきた画像を見て、人々は火星が「死の惑星」(ニューヨーク・タイムズ紙)であることを知り、失望します。ガリレオが初めて望遠鏡で火星を見たのが1610年。以来、火星の生命は人類の長年の夢だったんですね。
原題のWorldが複数形であることからもわかる通り、異なる世界同士の戦争(一方的ですが)です。初版が1898年。現在2021年だから…123年前。すごいなぁ。火星人の圧倒的な科学力の前に、なす術もない地球人。文明を盾にとり傲慢な営みを続ける人類への警鐘と、非常時に暴露される人間の本性。科学的根拠に基づく火星人の姿はあまりにも有名。
1938/10/30にニューヨークで流された火星人襲来のラジオドラマは多くのリスナーが信じたそうです(パニックというのは新聞の誇張のようです)が、他に確認のしようがない当時では、無理もないですよね。逆に今はメディアが多過ぎて何が本当で嘘かわからない。Art abides in a realm that is neither truth nor fiction. 小説はまさに虚偽皮膜、ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった( ´ ▽ ` )ノ
百年以上前の作品だから、科学的考証を云々するのはヤボ( ´ ▽ ` )ノ
とにかく、主人公はじめ出てくる人間すべてが逃げる、逃げる、逃げまくる( ´ ▽ ` )ノ
その、パニック描写がとんでもなく上手い( ´ ▽ ` )ノ
最初はむしろ呑気にしてた人たちが、事情が明らかになるに連れどんどん焦りをつのらせていき、恐慌状態に陥っていく( ´ ▽ ` )ノ
そこらへん、アメリカ人なら9.11、日本人なら3.11を、どうしても連想しちゃうよね……(´ェ`)ン-…
よそごとならむしろ娯楽、それがいったん我が事となればこの世の地獄(>_<)。
読んでる途中でスピルバーグ版の映画を見たけど、設定とおおよその輪郭をなぞってるだけで、原作というよりオマージュっぽかった( ´ ▽ ` )ノ
あっちは数日間の話にまとめているからやたらハチャハチャしているし、映像的な派手さばかりが悪目立ちしていて人物描写がかなりおざなり(>_<)
しかし、主人公をしょぼくれオヤジの設定に変更しておきながら、何でトム・クルーズなんかキャスティングしたんだろう?……完全なミスキャスト……(´ェ`)ン-…
タコ宇宙人のデザインもショボかった……(´ェ`)ン-…
ラスト、少々唐突な感じだけど、よく見ると伏線をちゃんと張っていて、それほど極端な違和感はなかった( ´ ▽ ` )ノ
幼少期に翻案版の絵本も読んだけど、まさか本家の火星人が地球人の生き血を吸うとは思わなかった(゚д゚)!
絵本ではたしか、奴隷や実験動物にされるように変更されていたなあ( ´ ▽ ` )ノ
ともあれ、やっぱりウェルズはすごいね( ´ ▽ ` )ノ。
解説にもあるけど、宇宙人の侵略・タイムマシン・改造生物・透明人間、(たしか加速装置も?)、あらゆるSFアイディアの始祖( ´ ▽ ` )ノ
さすがにこれほどのことを成し遂げた作家は他にいないかもしれない( ´ ▽ ` )ノ
「タコ宇宙人」だけでも、いまだにコントやマンガの定番だもんね(サンリオSF文庫のマークが懐かしい)( ´ ▽ ` )ノ
奥さんもウーマンリブの創始者だしね、たしか( ´ ▽ ` )ノ(映画「タイム・アフター・タイム」)
SFファンならずとも、一生一度は読んでおきたい一冊( ´ ▽ ` )ノ
2017/02/07 -
現在の科学知識からすればん?と思うようなところもあるが、それでも異星人の侵略に対する人々の反応や心理などは読んでいてすごいなと思った。
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現代に比べて宇宙や科学についての知識が十分じゃない19世紀末に書かれた物語だから、SFとしてのリアリティは薄れちゃうけど、この時代の人は、地球の海は宇宙から灰色に見えると思ってたんだなぁとか、当時の人が持てる知識を総動員して推測したであろう宇宙や地球のすがたの描写なんかも面白い。この本が出版された後に発生する
WW1のような、毒ガスなどの大量破壊兵器を用いて市民を無差別に殺戮する近代戦と、その殺戮下の市民の様子を予言していたのがすごい。
地球外にまさか高等かつ冷酷な知的生命体がいるとも思わず、地球に我が物顔でのさばっている人類。地球を狙う高度な地球外知的生命体の存在を仮定するとき、人類は、一粒の水滴の中で観察される微生物であり、また、天敵のいない島で警戒心を忘れて安穏と生きてきて、島にやって来た船乗りにむやみに近寄っては撲殺されるドードー鳥であり、海を越えてやってきた白人に滅ぼされる原住民に過ぎない。この仮定は、そのとき人類の営みにどれほどの価値があるのかという問いを私たちに投げかける。また、それは同時に、火星人を西洋文明に置き換えたとき、大航海時代の新航路、新大陸発見以来、進出した先々の地で西洋文明国がなにをしてきたのか?という問いでもある。
人類は一方では一粒の水滴の中のちっぽけな微生物に過ぎず、また一方では私たちは冷酷で醜悪な火星人で、それでもなお生きようとして、人間は人間でいようとしてもがきつづける。
小学生の頃初めて読んだSF小説だから思い入れが強い。 -
原作は100年以上も前に書かれた、SFもの。火星人による地球襲来。
火星人の登場が早過ぎる。
物語の展開も、いったりきたりの右往左往。ゆったりなんだか、ダラダラなんだか...
SFと呼ぶには、随分と悠長な火星人の攻撃と人類の攻防。
盛り上がりも糞もない。体感規模的には、子供の砂場での喧嘩くらいにしか思えない。
非常にかったるい一冊でした。
古典だからかな。訳のせいかな。 -
火星人襲来!
ロンドン郊外にて謎の円筒が空から降ってきた。円筒からで出来たのは火星人の操る殺戮兵器。19世紀末、世界最強の大英帝國が恐怖に包まれる。
火星人の機械力に圧倒される英軍。逃げまどう人々。廃墟と化す街、崩壊する人間の秩序。人類は火星人に勝てるのか?
ハリウッド映畫版の宇宙戰争を観たが、矢張私は原作が一番好きである。映畫との違いは、原作では、英國のみが襲われているが、映畫は全世界(主人公がいるのは米國だが。)が異星人に襲われている。
これが19世紀に書かれている事が驚きである。はらはらドキドキしながら讀んでいた。 -
今読んでも面白いです。
古典SFには珍し?く、一人称の「僕」視点なので読みやすいし。
PS2の地球防衛軍、特に2の方を思い出しながら読んでました。三本足の描写なんてほとんどそのままですね。蟻は出てこないですけど。
あとがきにある、関連作品というか、パロディ作品も読んでみたいですね。 -
なんと100年前のSF小説。宇宙戦争の敵は火星人、100年前だと宇宙人と言えばそうなんだろうか。読み始めて・・・・面白くない・・・うー。。。
最後まで読んでみて納得。衝撃というか、えっ、へーっそうかそうきたか・・・だからこんなにだらだらとラストまで引っ張ったのかと。まぁ、たいしたページ数ではないので読んでみるのも良いと思う。100年前に書いたのはすごい。