- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042967019
作品紹介・あらすじ
「後悔によっては何一つ変えることはできない、自分が擦り減ってしまうだけ。必要なだけの勇気は、自分自身の中にある」――ロングセラー『今日は死ぬのにもってこいの日』の著者が贈る、愛と感動の言葉集。
感想・レビュー・書評
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ウンチクの深い本であるという大前提に立っている、と批評すると、自らの未熟さを顕しているという批判を浴びかねないが、敢えていうなら「まあまあ」という内容だ。詩の形式をとっているというのは散文詩のことで、言葉に二重の意味を持たせて文明批評を行ない哲学を示しながら、アニミズム的な信仰を文明の根幹として伝えようとしている。それらをどのように理解するかは、追体験のない読者は知りようがない。しかしこのように言い切ってしまうと身も蓋もないので、自分の境遇に引き寄せて翻訳するなら、先住民に与えられた土地において引き継がれてきたあれこれのうち、ポジティブなものを咀嚼したイデアリズムというところかもしれない。もちろん、負の側面を覆い隠したからと言って正の側面が否定されることはなく、「12月の月」の章で言及されている「今日という日は贈りもの」という一節には深い洞察があると素直に思えた。それ以外にも納得できる箇所は少なくないが、前述したように、体験を前提とした啓蒙には自ずと限界があると思う。
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ラブレターです
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「今日は死ぬのにもってこいの日」で知られるナンシー・ウッドが、12ヶ月のひと月ひと月を題材に、ネイティヴ・アメリカン(いわゆるインディアン)の知恵と詩とを組み合わせて表現した小品集。
「今日は...」と同じく、その自然に基づく英知は広く、深く、そして染み入る。
また、掲載されている詩が、素晴らしい小品揃い。
中でもいくつかの詩は、強く心に突き刺さりました。
手元に置いて読み返したい本でした。 -
「今日という日は贈りもの」そう思えるように日々過ごせたらどんなにステキかと思うが、中々どうしてそうはいかない現実。
結論として「ラピュタ」のシータの名せりふによっちゃうとは思うのだが、便利さと豊かさとどっちをとろうかねぇ。と。 -
住みにくい現代社会にあって、生きかたを考えさせられます。ポジティブな考え方です。
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言葉が美。
自然のありがたさを感じれる。
きれいな詩