- Amazon.co.jp ・本 (647ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043442041
作品紹介・あらすじ
タイ生まれの日本人、十河将人。彼はバンコクで再会した幼馴染から、中国人の女をシンガポールに連れ出す仕事を引き受ける。法外な報酬に、簡単な仕事。おいしい話の筈だった。だが、その女と接触した途端、何者かの襲撃を受け始める。どうやら女が持つ仏像に秘密が隠されているらしい-。張り巡らされた無数の罠、交錯する愛憎。神の都バンコクで出会った男と女の行き着く果ては。至高のアジアン・ノワール。
感想・レビュー・書評
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タイ生まれの日本人。
人買いを生業とする。
ある日、タイで偶然幼馴染に遭遇。
売女の中国人をマレーシアまで運んでほしいという依頼を受けた。ある仏像と共に。
神の都タイから仏像を運び出すのは至難の業である。
法外な値段で依頼を引き受けるも、謎が謎を呼ぶ。
ミステリー要素も多分に含みながら、タイ人の文化や精神性が精緻に描かれる。
二世三世には取得しづらいオリジナルの感覚。
寄付の概念に支えられた、欲まみれの既得権益者。
最後の最後まで報われない。
しかし、生存本能の前では善悪という概念は実に虚である。
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20年バンコク
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最高!
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「バンコク版不夜城」まさにそんな感じでした。中国人娼婦メイの精神力に圧倒…強く美しく魅力的な悪魔でした。そして天使の都バンコクでの逃走劇は、Mango Rainとともに終幕を迎えるのでした…
私の中で、馳さんらしいどストライクな作品です -
バンコク版の不夜城って感じ。展開が普通。
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なんか不夜城を思い浮かべた
たから探しか~
宝探し物の名作って何なんだろ?
あんま読んだ記憶ないな -
バンコクもハードボイルドが似合う街だ。
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ハッピーエンドはありえません。
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長かった。
なんとなく結末が想像できるのが
長かっただけに悲しかった。 -
日本もそうなんだろうけどタイの裏社会って怖いと思いました。
人を人と思わずただの駒としてしか扱わないというところとか。
先進国の日本で生まれ育った自分たちとは世界が違うなぁ