- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043528011
感想・レビュー・書評
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怖いかと聞かれたら怖い話ではない
学芸員のお仕事話と読めば面白かった
鏡の中の方が幸せ -
表紙的だけ見ると怨念からまりまくりの遺品にまつわるホラーって感じがするけど幽霊とか怪奇現象が出てくるからホラーに分類されているだけで全く怖くない。クラシックな感じのホラーでした。
仕事と恋人をほぼ同時に失い家族とも上手くいかず、行き場をなくした主人公と、逃げ場が欲しくて仕方ない繭子がどう絡まっていくのか、最初は分かりづらかったけど終盤でやっと分かります。
大林一郎の執着が本当に恐ろしい。生きてる間も恐ろしい。
前半は細かい説明が長いんだけど後半を読むとその意味と必要性が分かります。一見無意味なほど細かいけど無駄ではない。
本当に何も考えずにサラッと読んでしまって後から気付いたけど、主人公の名前が一度も出てこないですね。。繭子に乗っ取られることを前提としてのことなのか。。あまり印象に残らない小説だろうなと思っていたけどこれに気付いたらすごく印象深い小説になってしまいました。わざとらしくなく、ここまで自然に主人公の名前を無視する作品は初めて読みました。 -
久々にホラーが読みたくて読んだけども。ファンタジーも入った感じのあり得ない系ホラーで、現実味が少し足らず。
まぁ、怖いといえば怖いけど、心底震える怖さってよりも、あーそうね。そうね。怖いよねーっていう怖さでした。笑笑
なんだろ。なんでもありすぎの展開すぎて何もいえないわ。ってう。
原因と幽霊の正体のオチあたりは、あーそっち!?っていう驚きはありはしたものの、怖さはイマイチ。
もう少しリアルな話かと思って真剣に読んでたけど、怖くなかったなぁ。
そして、理由もなんとも、、、途中までいい感じだったんだけども。残念。
迫りくる恐怖ももっと欲しかったなぁ。ラストの鏡の国のアリス的なオチも、えーの騒ぎだったし。笑笑
なんの解決にもなんよ。と。そんなわけでイマイチでした。
心底怯えたかったのに。ヒーッってなりたかったのに。 -
美術館が閉館して失業中の学芸員に、大学の先輩・大林から、彼の祖父・大林一郎による、女優兼作家である曽根繭子の収集品の整理と展示の仕事が舞い込む。
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おもしろかったけど、なんかやるせない話だった。
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2016.12.01
ホラー?かな。という印象。
ストーリー的に後半は特に強引だが、
主人公とタケルの会話も面白いし、素敵だった。
著者のホラー作品以外も読んでみたくなりました。 -
若竹さんらしく一癖も二癖もあるキャラクターが次々現れ飽きない。
ホラーなのでこの世ならざるものの存在が感じられたり不可思議な現象が起こったりするけど、あまり怖くはない。
若竹さんの毒って逆にオカルトをマイルドにしてしまうのかもしれない。