堤中納言物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫 A 3-6 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)
- 角川学芸出版 (2009年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043574254
作品紹介・あらすじ
気味の悪い虫を好む姫君を描く「虫めづる姫君」をはじめ、今ではほとんど残っていない平安末期から鎌倉時代の短編10編を収録した作品集。姫君と間違えて祖母を盗んできてしまった男の失敗談や浮気男が元の妻の許に戻る話などを収める。「滑稽な話」「しみじみした話」「状況が面白い話」「もどかしい話」「微笑ましい話」「あきれる話」と、おもむきを変えながら、人生の一こまを鮮やかに描き、その魅力と味わいを存分に楽しめる。
感想・レビュー・書評
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2年前に一読してから、再び読みたくて購入。多少省かれているところもあるけど、原文に触れつつ生き生きとした十編の物語を楽しめた。特に好きなのは、虫愛づる姫君と貝合わせ。
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久しぶりにナウシカのマンガを読み、そのモデルとなったお姫様の話を読みたくなった。
まだ幼いにもかかわらず、見た目にこだわらず物事の本質を見極めることの大切さを知る姫様。
オシャレに興味のない様子に親近感がわいた。
表紙が花鳥風月色とりどりでかわいい。 -
堤中納言物語は、思いがけない話を集めた短編集。
虫愛づる姫君が読みたくて、久々に借りてきたのだけど、相変わらずほとんどの話が男の身勝手さを描いてて最低だなと思いながら読んだw
虫愛づる姫君はその中でも面白い話。
結びの「ニの巻にあるべし」と書いているのに続きがなく、読者の想像に任せるように図ったのは面白い。 -
「虫愛づる姫君」
毛虫を愛する風変わりな姫君のお話にはかなりインパクトがありました。 -
虫愛づる姫君で有名。解説にもあるが堤中納言物語が散逸しなかったのはそれぞれの話が持つ意外性だと思う。結果が予想できなくて、ページをめくる手が止まらなかった。
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「おもはぬ方にとまりする少将」は何か怖かった…。
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はいずみの話は高校時代にやった記憶があり改めて読むとおもしろかった!
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堤中納言物語が面白くない訳ではなく、ビギナー向けの体裁が今一つ。
まず現代語訳、原文、解説という流れはまぁいいとして、紙面の都合かビギナー向けだからか、長い話は解説だけで端折ってるのがいただけない。現代語訳もイマイチ。専門家ぽい訳だけど文章を書き慣れてる人ではないのか、微妙な感じ。
せっかくだから、他の、ちゃんと全部載っているのを読んでみよう。
しかし『虫めづる姫君』って子供の頃読んだお伽噺とは全然違う。あれは子供向けにアレンジされたものだったんだなぁ。