僕たちは歩かない (角川文庫 ふ 18-6)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043636068

感想・レビュー・書評

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  • ‪東京に存在する特殊な時間‬
    ‪そこで行われる切磋琢磨‬
    ‪そんな中で起きた出来事、そして…‬
    ‪不思議なお話でした(O_O)‬

  • 正直この作家とは合わないのかもしれない。
    一日が26時間とか挿絵とか、ページ数が少なかったり読み易いため1回目は何も考えず軽く読み、二度目を読んでみたが益々分からなくなった。何の狙いがあったのだろうと考えたが趣旨が自分には伝わらなかった

  • 2009-12-00

  • いつものスピード感溢れる文体とは別、静かに沁みいるメランコリックなファンタジー。それでも冷たく光る刃物のような鋭さは古川調。やっぱりこの人の描く東京が大好きだ。それが例え時間が歪んだ異次元東京でもね。絶対零度の東京。

  • 熱くてクールなファンタジー作品。

    夢と情熱に満ちあふれた若き料理人たち。
    独創的なレシピを考えだそうと励み集う彼らの厨房は26時間制の東京にある。
    24時間制の東京から見たら、あっちの世界だ。
    夢だけが繋ぐ、あっちの世界での彼らの、冒険譚。

    そんな彼らに訪れる仲間の死。
    死んだ仲間に会いにいくため、更なるあっちの世界。
    何だか訳が分からないまま、クールにテンションが上がる、初めての感触のファンタジー小説だ。

    最後はサバイバルゲーム。
    風雲たけし城を思い出したのはオイラだけかな?笑

  • なんだか、
    背中合わせの世界のような。

    2時間多い東京。
    特定の料理とかは出てこないけど、
    そこには料理があって、
    研究会の仲間がいて。

    登場人物に、明確な存在を与えないためなのか、
    名前が全てカタカナ表記になっている。
    物語を進める人物も、
    研究会の誰かなんだけど、
    "僕ら"の"僕"には特定の名前がない。

    この物語の全てが、
    存在の狭間にあるようで、
    全てが頭の中にイメージで作り上げていくかんじ。

    ホリミナと画家は別だったけど。

    なんか、不思議。
    物語も、もちろんそうだけど、
    その存在が不思議。

    てか、名前のカタカナで、
    頭がこんがらがりそうになった。

  • えーと、今まで読んだ古川 日出男作品のなかでは、1番地味です。ふんわりとした感じ。
    そして、これもやっぱり「偽史」です。でもこれは、ものすごく狭い感じの人たちに向けて書かれている感じがする。

    「僕」が語る物語で、「僕」も物語の当事者であるはずだけれども、「僕」って誰という感じでわざと希薄にしてあります。 そこを希薄にすることで、誰でも「僕」に入り込める仕組みになっている。
    にもかかわらず、なぜかこれって、個人(小さなグループ)に向けてなお話に感じられるんですよねぇ。
    物語を書く動機が、ものすごく個人的なもののような気が。わからないけど。

  • 中村寿子さん(情報メディアセンター) 推薦

    クリスマスイブの東京が舞台の、非現実的な、おとぎ話のような世界観のショートストーリー。
    山手線沿線の方はぜひ!

  • おとぎ話のよう。

  • 不思議の国のアリスてきな作品。

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著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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