論語 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫 121 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)
- KADOKAWA (2004年10月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043675012
作品紹介・あらすじ
『論語』は、日本人にもっとも愛されてきた中国の古典。2500年前に生きた孔子が残した言葉には、どんな時代にも共通する「人としての生きかた」の基本的な理念が凝縮されている。短くテンポのよい言葉のリズムと、音の響きを楽しみながら味わう、中国古典入門の一冊。
感想・レビュー・書評
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「君子」を「教養人」はまだわかるとしても、「小人」をわざわざ「知識人」と現代語訳するのはいかがなものかと思います。古典は自分達の都合の良いように、好きなように解釈して読めば良いということでしょうか。教養コンプレックスと知識人へのルサンチマンがあるのだろうなという推察ができます。この解釈を個人でなさることは構わないのですが、それを「道徳教育」として他者に押し付けるのは遠慮していただきたいなと思いました。
近年「道徳教育」の学校への導入を推進している面々がどのような方々なのかを伺い知れたという意味では資料的価値はありましたが、ビギナーズクラシックとしてはどうなのか。「十八史略」を読んだ時にも感じましたが、このシリーズ、クオリティコントロールはどうなっているのでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「古典を難しく感じるのは、時代背景が分からないと作品の内容が理解できないところにある。ビギナーズ・クラシックスシリーズでは古典の原文→その現代語訳→さらにその部分の解説という構成になっているので、当時の風習などを理解しつつ、原文の雰囲気を味わいながら古典に親しむことが出来る。」
(大居雄一『身になる読書術』の紹介より。 -
前半の中国の歴史や孔子の生い立ちの話がおもしろかったです。後半から論語の深い部分に入っていくと、多少説教臭さも感じて、読み進めるのが大変でした。
もっと若い頃に読んでいたら、素直に受け止められたかもしれません。 -
論語の原文、訳語のみではなく、漢文の読み方も丁寧にレクチャーしてくれる1冊でした。大人ももちろんですが、中高生にもおすすめの一冊です。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/683930 -
論語に関する本は本書が初めてだったが、わかりやすい内容、解説で読みやすい。
論語に興味を持つきっかけとしておすすめできる。 -
論語、孔子についてほとんど知らなかったので読んだ。
孔子は道徳を高めることで世の中を治めようとした、ということがどういうことなのかが少しわかった気がする。
論語を知ったというよりは孔子の考え方や人となりを知ったという感じ。
読み通すのは苦しかったけれど、あとがきまでたどりつけて達成感。 -
意訳ぎみ。
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無知の知。
知らないことを知らないとわかることを知る。
この世界は知らないことだらけだと改めて気付く。むしろ、知らないと認識することさえできない知らないことが無限にあるんだろうな。そう考えると自分の持っている知識がいかにちっぽけか思い知らされる。でも、だからこそ知りたい、学びたいという好奇心が駆り立てられるんだろうな。
まずは今持っている興味、関心、好奇心を大切に。
いくら知識だけを得ても、それを自分の頭で言葉で、咀嚼して、考えることができなければ意味がないということ。ただ知っているだけではだめで、じゃあどうするのか、どうすればいいのか、考えなければ。
大切な人たちに対して、正直であるか。言葉と行動が一致しているだろうか。
心の豊かさとは、幸せとは、人生のあり方とは
改めて気付かされることや、普段の生活では薄れがちな大切なことがたくさんあった。