チョコレートコスモス (角川文庫 お 48-3)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043710034

作品紹介・あらすじ

芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかを-。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう!興奮と感動の演劇ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 恩田陸先生の本を読んでみたくて、色々調べていてたどり着きました
    「蜜蜂と遠雷」の方が有名だけど、敢えてこちらを選んだ理由
    個人的に観劇が好きだからです
    地元の小劇団、好きな劇団、好きなユニット、演目、座組、演出家、制作会社で様々観ています

    そこまで演劇に詳しい訳ではないけれど、明らかに「観て楽しむもの」を文字にする作品に純粋に惹かれました

    結論として、文字なのに舞台をその場で観ているような、「観て楽しむ」ことが出来る作品だったようにおもいます
    きっとみんな、舞台を観てみたくなる
    普段何気なくドラマを観たり映画を観たりすることはあっても、生で芝居を観る楽しさ、素晴らしさ、一期一会の衝撃
    その面白さを小説で改めて感じました
    「芝居は役者と観客との共犯関係によって成立するものなのだ」
    の一言に、そう、そうなの!と頷きまくりました

    二次審査のオーディションは読むのを止められず、例にもよって睡眠時間を削って一気読みしました

    最後がなんとも煮え切らなかったのが少し残念
    続編が途中までになっているそうなので、恩田先生には機会を見て是非続きを書いていただき、書籍としてまた舞台を楽しみたいです

  • これもまたドラマを観てるような本。
    (蜜蜂と遠雷に似てる)
    本で観るドラマはテレビで観るよりもドラマな感じがいいなーって個人的に思う。
    本を観て、舞台が観たくなる・興味が持てるってすごいことだなと感心した。
    なにか一生懸命な舞台を観に行こう!

  • 作者あとがきにもあるが、ガラスの仮面のような世界観。面白い、けど、演じている舞台のセリフがあまり頭に入ってこなかった、、、

  • 著者自身もその世界にいたのだろうかと思えるような、取材力?想像力で、その世界を描いている。
    舞台という題材だけれど、人は誰しもそうした葛藤や、夢や、相反する感情を抱きながら生きているという、普遍的な思いが描かれている気がした。

  • 知りえないすごい世界を見せてもらった。続きが読みたい。とても。

  • 芝居の世界に対する熱意が伝わってきて、舞台見に行きたくなった。天才がぶつかり合うシーンは凡人の自分には到達できない世界を覗き見れて面白い。続編ずっと待ってます!

  • 舞台にすごく興味があるわけではないし、559ページというボリュームだし、大丈夫かなと思って読み出したら‥
    まるでオーディションを受ける彼女たちの演技を見ているかのような臨場感で熱気と興奮が伝わってくるよう。
    役者2人の人柄と演技に惹きつけられ、心震え、読むのが止まらずあっという間に読み切ってしまいました。

    演劇の世界。舞台の世界。役者の世界。
    未知の世界ですが、本当におもしろい!

  • 長い間積読しておりメルカリ出品前に読みました。共感できるポイントがなく、あまり面白くなかったです。演じたことがないし、舞台自体も身近ではないからでしょうか。演じる前にいろんな本を読み込んだり過去の演技を見て勉強して再現すると言うのはよく聞きますがそんな簡単にできるわけじゃないだろうし実際自分には到底できないと思うので、俳優さんたちはすごいなあと思いました。練習して上手くなるものなのだろうか…??
    蜂蜜と遠雷もあまり好きじゃなかったので恩田陸さんとは相性が悪いのかも?

  • 『ガラスの仮面』の恩田陸アレンジといった感じ。ただ、演劇を通した少女の成長物語なんだけど、オーディションや舞台の本番で演出や作品に対する解釈がちゃんと展開されるのが面白い。

    『欲望という名の電車』のブランチが良かった。映画のイメージが強かったので、演出で変わるというのはこういうことかと。

    主人公のアイデンティティにもこれから変化がありそうで、次作を期待してます。

  • 恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読んだあとにこの本に出会ったのだが、この2冊はすごくよく似ていると思った。
    蜜蜂と遠雷はピアノについての、本作は劇団の話になるが、この人の文章を読むと本当に音が聞こえてきたりすぐそばで演技を見ているかのような気持ちになる。臨場感ある描写に夢中になってしまった。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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