吸血蟲 (角川ホラー文庫 124-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043793013

感想・レビュー・書評

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  • 文庫化前のタイトル「呪葬」も不気味な雰囲気があって良いけど、話の内容的に新タイトルの方が合ってる。
    小野不由美の屍鬼よりも残酷で色々とドロドロとしている。

    美しさはない。死体の山、そして虫。
    色々あて村を出た沢瀬亜希子と東京で刑事をする触沢史郎、津谷瀬村に住む少女、境茉莉花の3人の視点から基本進む物語。
    3人の中で1番壮絶な体験をして、かつ1番逞しいのが茉莉花ちゃんってのが。大人組もっとしっかりせいと思わせてくれる。1番不安要素だった触沢さんだけど彼がいなければ多分みんな死んでた。すべてが壮絶だった

  • 北上秋彦『吸血蟲』角川ホラー文庫。

    2000年に刊行された『呪葬』を加筆・修正、改題、文庫化。

    古い作品だけに、どこかで読んだことのあるストーリーだった。所謂、吸血鬼物のホラー小説である。

    岩手県北の寒村・津谷瀬村で起きた怪異。津谷瀬村に暮らす弟からの不審なメールに村を訪れた臨床検査技師の亜希子と突然連絡を絶った姉を探しに村を訪れた警察官の触沢の二人が目撃したものは…

    小野不由美の『屍鬼』、スティーヴン・キングの『呪われた町』などと酷似。

  • 割と面白くてすんなり読めたけど、帯に書いてある紹介ほど目新しくもないし、吸血鬼ものというよりはゾンビ物。寄生虫って言うアイディアはすでになーと思っていたら、初刊行は00年で、着想は93年の第一回のホラー大賞を目指したものだったんだって。その当時なら新しかったんだろうと思う。
    やはり、思いついたらすぐに書いてしまわんといかんのだね。

  • 文章は読ませるんだけど、設定があまりに屍鬼っぽくて
    斜め読みしてもーた。
    のめり込み度が今ひとつかな。

  • どっかで読んだことが……? と思ったら。「呪葬」の改題だったのか! やられた……。
    かなり読み応えのあるホラー。タイトルでネタがものすごく分かりやすくなっている部分はあるけれど、たしかにこれ新解釈と言えますね。納得。でもこんな吸血鬼は非常に嫌です。怖い、というよりもむしろ「嫌」。腐敗感が……。
    ちょっとラストがばたばたっと終わってしまった感はあるけれど、かなりスピーディな読み心地。「息もつかせぬ」とはこのことですね。

  • 未読

  • 50年ぶりに復活した吸血蟲に取り付かれ、死人のようにさまよう家族・・・

    生き残るには奴らの親玉を倒すしかない。

    そんな寄生モノ

  • ミステリだと思ってたらホラーだったというオチ。吸血虫の正体が寄生虫ってのも、まぁ納得できない事もないけどもう少し医学的に踏み込んだ設定が欲しかった…。田舎の集落、台風が来て県道が崩れ封鎖され陸の孤島状態に。この辺の御都合主義にも多少辟易ですが、まぁ、ミステリやホラーにおいてはこの御都合主義はお約束みたいなモンですからね、仕方ない。それはともかく、とりあえず、ブックオフ行きか。やっぱり『種の〜』シリーズの方が圧倒的に面白かったなぁ。

  • 吸血鬼=寄生蟲
    ただ終わり方がいまいちかな?

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著者プロフィール

1950年岩手県生まれ。ミステリー短編「現場痕」でデビュー。第三回北東文芸賞受賞。著書に『種の終焉 The Killer Virus 殺人菌』『クラッシュ・ゲーム』『種の復活』『戒厳令1999』『種の起源 The Origin of Species』『闇の殺戮者』『呪葬』『白兵』『火炎都市』『現場痕』『鬼哭青山遥かなり』『吸血蟲』『死霊列車』『異郷の夏』など。

「2018年 『謀略軌道 新幹線最終指令』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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